笑顔を見せてよ

そう言うと美春は足早に去っていってしまった｡

私はこの前､体育祭の点数調整の事を

教室で告発して調整は無くなることになったのだが､

当本人の美春は出ないというのだ｡

それから美春は練習もせず､

練習をしている時は教室で自習をしていた｡

何度いっても聞いてはくれなかった｡

そして迎えた体育祭本番｡

こんな声も聞こえたが

美春は学校にも来ていないのだ｡

私は美春の元へと駆け寄った｡

綱引き､大玉転がし､二人三脚､徒競走｡

力を合わせて色んなことをした｡

今頭には巻いているハチマキは青色｡

青：212点 赤：236点 黄：194点 緑：228点

昼休みがはじまった｡

駆け寄ってきた｡

私達は屋上に着いた｡

たまごやきを半分あげた｡

楽しかった｡

2人はニコニコしてくれた。

昼休みが終わると､すぐに種目がはじまった｡

いい感じで勝ったり負けたりして

4チームは互角の戦いだった｡

各チームから1年､2年､3年で

4人ずつ選ぶ。

その中の1人に私が選ばれてしまった｡

とも思ったけれど､私は引き受けた｡

私は1年からバトンを受け取る｡

バトンをもった走者が来る｡

前を向き､走り始める。

練習をした。

ｸﾞｯ

バトンの硬い感触｡

私はバトンを受け取った｡

今､私のチームは3位だ｡

せめて､前の人だけでも｡

私は無我夢中で走った｡

気がつくと私はバトンを渡していた｡

青チームは､2位！？

安心したら､どっと疲れが出た｡

その場にへたれこむ。

リレーは私たちが1位になった｡

そのあとの2年や3年が頑張ってくれたのだ｡

ついに､結果発表｡

青：324 赤：346 黄：298 緑：318

最終結果｡

パチパチパチ……

体育祭が終わった｡

それは言わなかった｡

美春は廊下の窓から校庭を見下ろしていた｡

すると美春は去っていった｡

この話は美春の心に響いたのか｡

私は気になった｡

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