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雨が沢山降っている 梅雨の時期
私の実家は よく雨漏りをして バケツを置いていました
その音を聴くのが とても楽しく 好きでした
そんなある日
いつも通り 雨が沢山降り バケツを置いた時です
何処からか 音が聞こえて 来たのです
ぴちゃん ぴちゃん
雨の音でした
私は不思議に 思いました
この場所以外 雨漏りをしている所は ないからです
雨だったら 床が濡れてしまうと思い バケツを持って 音が鳴っている場所まで 行きました
ぴちゃん ぴちゃん
ぴちゃん ぴちゃん
ぴちゃん ぴちゃん
音が鳴っている扉まで 来ました
そして ガラッと 扉を開けました
その瞬間 ピタッと 音が止みました
天井を見上げると 何処にも雨漏りの後は ありませんでした
おかしいな… 鳴っていたのに
そう思っていると
ぴちゃん ぴちゃん
また雨の音が 聞こえて来ました
一体何なのだろうか
私はまた 音のする方へ 向かいました
ぴちゃん ぴちゃん
ぴちゃん ぴちゃん
ぴちゃん ぴちゃん
今度こそ 雨漏りだろう
そう思って 扉を開けた
しかし 雨漏りなんて していない
音も止まっていました
私は怖くなり おばあちゃんの元へ 走り出していた
「おばあちゃん おばあちゃん!」
私はそう言って おばあちゃんに 抱きついた
おばあちゃんは 不思議そうな顔をして 私に言いました
「おや? 何かあったのかい?」
私は 今さっきあったことを 話した
すると おばあちゃんは 笑ってこう言いました
「それは アメさんのせいだね」
アメさん? 聞いたことがない 名前でした
おばあちゃんは 言いました
「音が聞こえたら その部屋に行って 天井を見てみなさい 」
その瞬間
ぴちゃん ぴちゃん
音が聞こえてきました
しかも 今いる部屋からです
私は天井を見ました
そこには…
…………………
おっと もうこんな時間でしたか… お店を閉めなければ… この話はまた今度と いたしましょう この話を 教えてくださった方は 今でも雨の音は 好きだそうです それではまた