ディヴァイン・デバッグ ~【粗探し】しかできない不運なデバッガーの異世界“欠陥”修正ログ~
仮に「ダンジョン=密室」と定義すれば――出入口って欠陥《バグ》だよな?
貴族の跡取りとして生まれながら、対象の欠陥を暴くことしかできない【粗探し《オート・デバッグ》】という下品なスキルを授かったがために追放された少年・エルヴィン。父に殺されかけたことで、彼は前世を思い出す。天性の不運体質で苦労していた彼は、逆転の発想をすることで「ゲーム会社のデバッガー」として働くことができていたが、どこか満たされない日々を送っていたのだ。
前世でデバッガーとして自らの能力を活かせたのは、ゲーム内という限られた範囲のみ。それがこの異世界では、人・魔物・物体など、全ての対象の欠陥を見つけることができる。自らのスキルが発想次第で万能の可能性を秘めていると気づいたエルヴィンは旅に出た。好奇心のおもむくままに、ありとあらゆる欠陥《バグ》を発見し、修正したりしなかったり……すべてはデバッグの可能性を極めるために。ひたすら研究にのめり込む彼は――やがて大きな陰謀の渦に巻き込まれていくのだった。