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夢ですね、起きてふざけるなぁぁぁ!ってなりました。
私、なんだと思う
目の前に、壁沿いに並べられたいくつかの椅子と立っている少女、少女の方を向いている先生がいる。
周りは細長い体育館のようで、なんだかたくさんの人混みの中の感じがして息苦しい。
狭いけど、狭くない
周りには先生達がいっぱいいるような気がするけど、目の前だけを見ているのか周りの色はよくわからない。
ぼやっとした中で3つ、椅子と少女と先生だけがはっきり見える。
先生、何してるの?
先生は髪で顔が隠れてて、おまけに横を向いているから顔がよく見えない。
少女、どうしたの?
女の子の顔ははっきり見える。
私よりもずっと小さい、小学一年生ぐらいの子。
すごく小さいけど、とても可愛いくて、綺麗な顔立ちをしてる。
先生にたくさん怖い事言われてるのに、何にも言わないし、泣かない。
無表情で、なんだか別の遠いところを見ているみたいに暗い目をしている。
先生、何してるの?
少女、どうしたの?
先生は女の子の肩に手を置いて、視線を合わせて何かを言っている。
何言ってるのかは聞こえないけど、怒ってる。
先生、何するの?
先生がこっちに向きを変える。
先生の顔が見える。
先生、酷い?
見覚えのある顔だった。
私の小学校の学童の先生だった
はっきりと、顔が見えた。
女の子はこっちも見ずにさっきと同じ方向を向いて黙っている
私、なんだと思う
少女、辛くないの?
私も女の子も、何にも言わなかった。
私は女の子の気持ちが気になった。
さりげなく自分が無能って言われたことはどうでもよかった。辛いかもしれないけど、なんとも思わなかったし。
なによりも“自分が無能なのはわかってる“という考えが最初に出てきたから。
女の子が辛い思いをするのがやだったから。
少女、辛くないの?
女の子は相変わらず喋らなかった。
先生、酷い?
先生、酷い?
そこから先生の声がわかんなくなった。
私、無能。
机に突っ伏してた
泣いてた。
気持ち悪い。
嫌われる。
泣いてもいいことないのに
泣いちゃダメ
泣いちゃダメ
うざい
なくな
悲劇のヒロインぶルナ、お前ハかわいそウじゃなイ。
私、無能。
泣きたくない。
涙に止まってってたくさんお願いしたのに
止まらなかった。
弱虫、泣き虫、ゴミ虫。
…別に虫さんを侮辱はしてないよ?
先生、酷い?
ドアを開けて人が入ってきた。
泣いた顔、惨めな顔、こんな顔誰にも見せたくない。
…でも怒られるから立って、人の方に体を向けた。
涙は一瞬で止まって、乾いて、消えた。
いツモの自ブん二なっタ。
少女、どうしたい?
先生の後ろから、可愛らしい女の子がついてきている。
少女、どうしたい?
ふと見ると、女の子はこちらを見ていた。
何か言いたそうにも見えたし、こうすることしかできなくて、辛いようにも見えた。
私を哀れんでるような、私と一緒の無能にされて責任を問うような目にも見えた。
私、無能。
謝りたいけど、声が出なかった。
私が無能なのはわかってる。理解してる。
不意に先生と目があった。
君みたいな無能には失望するよ。って
言われた気がした。