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コメント
24件
みなみちゃん純粋やんw
こんにゃくーー 好きです笑笑
いつかちゃん みなみちゃんもこんにゃくくんも可愛いよね♡♡
みなみ
みなみ
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
"鈴木マイ"
テレビから目線を外さない。
黒い瞳がゆらゆら揺れる訳でも無い。
ただ、テレビ一点を見つめているこんにゃくくん。
鈴木…、
鈴木さん…?
突然の静かな空気と、
鈴木さんだと理解した頭は、
ガンッ
と誰かに殴られたような衝撃が、
数分遅く訪れる。
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
またかちかちとコントローラーをいじる。
こんにゃくくんから発せられた言葉、
さっきの質問と全然変わってなくて。
なんならもっと答えを欲しがっているようにも聞こえる。
声のトーン
目線
体制
どれも変わらない。
マイ…か。
下の名前で呼ぶほど仲良くなったのかな。
まぁそりゃそうだよね。
私達と一緒に帰らない、
一緒に登校しないほどだったもんね。
しかもあんな可愛い子から告白されて。
モテる
なんて有名だし。
断る男の方がおかしいかも。
そうだとしたら…
ぱっと思い出した、
下駄箱でこんにゃくくんと鈴木さんが腕を組んでいる姿。
確かにお似合いだな、って思った。
あれで付き合ってない、
なんて、否定してもおかしいほど。
そうだ…うん、
お似合いだ。
恋人みたいだった。
こんにゃく風雅くん
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
流れに任せた言葉は、
私が願ってもいない方向へと進んでいって。
最後は、それが事実だと押し付けるように吐き捨てた。
こんにゃくくんは、
"ふーん"
と興味無さそうに反応して、
私が使っているキャラクターを場外に放り投げた。
こんにゃく風雅くん
ことん、とコントローラーを置くと、
"ほら、キャラクター変える約束やろ?"
といつも通りの笑顔で言った。
…そんな約束、したっけ、
整理がつかない頭で、
軽く持っていたコントローラーをぎゅっと握り直し、
"次は絶対勝つから!!"
と無理矢理口角を上げた。
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
みなみ
みなみ
右手でフォークを持ち、
1口すくったケーキをぱくりと食べると、
さっきまで味わっていた甘い生クリームは消え、
代わりに苦くて後味が悪いケーキに変わっていた。