この作品はいかがでしたか?
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苦くて苦くて仕方なかったケーキを、
顔に出さず、美味しくないとも言わず、
我慢して食べると同時に、
こんにゃくくんもケーキを食べ終わっていた。
"まだあるけど食べる?"
とコントローラーを置いて2つお皿を持つと、
そう聞いてきた。
またあのショートケーキが来るのかな…
と思うと、
さっきの苦さが口に広がるような感覚がして
"ありがと、でも大丈夫"
と断った。
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
みなみ
みなみ
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
みなみ
せっかく持ったお皿を、
もう一度机に戻すと、
置いたコントローラーを握りしめ、
"ほなやろか"
とステージを選び始めた。
…私のせいで遠慮させちゃったかな、
こんにゃくくん、
これでも甘い物好きだし…
…なんて
嫌だな。
なんか気にしなくてもいい事も、
今はどうしても気になっちゃう。
もやもやっと心に雲がかかる。
気持ち悪い。
またこれだ、
…やっぱり食べようかな、
って言えばこんにゃくくんも笑ってくれる?
雲も晴れる?
こんにゃく風雅くん
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
みなみ
ぐるぐると色んな考えが浮かんでいたのが、
そんなこんにゃくくんの一言で真っ白になる。
そんな深く考えなくても大丈夫なのかな。
私も、なんでそんなに焦ってたんだろ。
馬鹿らしい…
と、キャラクターを選びながらこんにゃくくんの声に耳を傾けた。
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
2人同時にキャラクターを選び終わり、
スタートを押した瞬間、
そんな言葉が聞こえた。
間違いなく、
"お願い聞いて"
それも、こんにゃくくんが勝ったら。
いや、私が勝ったら?
そんな突っ込みも出来ず、
早速始まった試合。
お互い一機ずつ。
なるほど、
一発勝負か。
横をちらっと見れば、
相変わらずのだるそうな目。
…いや、眠そうって言えばいいか。
どちらにしろ、
やる気がなさそうな目。
…仕方ない、
滅多にないこんにゃくくんのお願いだし、
乗ってやるか。
そう思い、
"うん、いいよ"
と頷いた。
コメント
13件
私がお願い聞きましょーか?((殴←
100話、うえるかむ。← 5話ね…楽しみにしてるよ←
あと100話書こうかなぁ〜(((((黙 あと5話くらいかも( ・∇・)