TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

美琴が倒れて、今緊急治療室に…!

白布 賢二郎

千華野が…?!

電話越しの太一も、話を聞いた白布も、もちろん私も焦っていてなかなか言葉が出ない

私はその場にへたりこんでしまって、冷たく震える手を握り込む

白布 賢二郎

○○、すぐ病院行くぞ

白布 賢二郎

太一、病院の場所は?!

川西 太一

ーーーー!!

白布 賢二郎

ーーーーー!

頭が混乱して、周りの音が遠くに聞こえる

美琴が倒れたって…なんで?

実は私さ、中学の頃病気で入院してて

滅多に学校行ってなかったんだよねぇ…w

いつの日か美琴が言っていたセリフ

学校に行けない程の重い病気

△△ ○○

(でも、この前も検査入院してたらしいし、そのあともあった時は元気で違和感なんて…、)

△△ ○○

!!

○○ー!!久しぶりぃぃ!

お盆ぶりじゃんんん!

よっす!白布!元気かー?

ひっどいなぁ!

あんたいつもよりテンション 高くない?

そう?こんなもんでしょ!

△△ ○○

(…空元気…だった…?)

白布 賢二郎

○○、立てるか?

△△ ○○

うんっ…!

私は白布に手を借りてなんとか震える足に力を入れる

白布 賢二郎

学校に荷物置いてすぐ行くぞ!

白布 賢二郎

太一っ…!

川西 太一

あ、2人とも…

△△ ○○

美琴は?

川西 太一

まだ中…

病院につくと、イスに座って不安げに瞳を揺らす太一と、

あぁ、美琴のお友達?

ごめんね、来てもらっちゃって…

とても顔立ちが良くて、美琴にそっくりな男の人がいた

△△ ○○

美琴…の、お兄さん…??

美琴父

ははっ、お兄さんなんて歳じゃないよ

美琴父

僕は美琴の父親です

△△ ○○

は、はじめましてっ…

白布 賢二郎

どうも…

美琴父

君は…○○ちゃんって子かな?

美琴父

あと、白布くん?

△△ ○○

え、はいっ

白布 賢二郎

はい…

△△ ○○

(なんで私達の名前…)

美琴父

美琴から、よく話を聞いてたんだ

美琴父

夏休みなんて特にね

△△ ○○

そうでしたか…

△△ ○○

あの、美琴は…!

美琴父

まだ、わからない

美琴父

けど、きっと大丈夫

どこからの自信なのか、美琴のお父さんは静かに微笑む

美琴父

来てもらってすぐで悪いけど、3人は暗くなる前に帰りなさい

美琴父

寮の時間だってあるだろう?

川西 太一

でもっ…!

川西 太一

俺、近くにいたのに…

太一の見たことないほど辛そうな表情

きっと、太一の目の前でことが起きてしまったんだろう

白布 賢二郎

……迷惑かける訳にはいかないだろ

いつの間にか落ち着きを取り戻した白布はため息をつくと太一の腕を掴んで立ち上がらせる

川西 太一

……………

白布 賢二郎

千華野が倒れたのはお前のせいじゃないだろ

白布 賢二郎

隣に居たのに気づけなかった

白布 賢二郎

そんなこと思ってんなら、それは違うからな

美琴父

その通りだ。美琴は太一君に心配かけたくなくて気づかせたくなかっただけなんだ

美琴父

それに、しっかり太一くんに話してない美琴の方が立場的には悪いかな

△△ ○○

………………

△△ ○○

(私にも、軽くしか教えてくれたことない…)

思えば、ずっと仲良しでいたつもりだったけど

私も美琴も、色々と隠しあって生活してた

私は未だに親のことや、ヘアピンのこと、美琴に言ってない

美琴も、病気のことを詳しく教えてくれたことは無い

それに、今美琴の母親がこの場に居ないことも

知っていたつもりで、全然知らなかった

その事実が思ったよりも私の心にはグサリと刺さる

美琴父

ごめんね、3人とも

美琴父

今日は、面会も出来そうにないし…

白布 賢二郎

そうですよね…

白布は太一の背中を軽く叩くと、美琴のお父さんにペコッと頭を下げた

白布 賢二郎

…また明日、来るので

私はまだこの場から離れたくなくて俯いて何も出来ない

白布 賢二郎

○○も

私は白布に腕を引かれる

抵抗しても意味ないから、仕方なく歩を進めるけど

角を曲がるところで1度振り返る

△△ ○○

そしたら

美琴のお父さんが辛そうに表情を歪めているのに気づいてしまって

子供を安心させるために無理に笑って、大丈夫って言っていたことが分かって

ぎゅっと心が締め付けられる

自分の方が、辛いくせに

△△ ○○

(親子揃って…)

周りに気を使いすぎだ

11:00

私は寮の就寝時間が過ぎているのにもかかわらず、公園に来ていた

公園に何か用があったわけじゃない

けど…

白布 賢二郎

暗いの怖いくせに、夜の公園に来るんじゃねぇーよ

ブランコに1人小さく揺られてたら、白布が目の前に立っていた

△△ ○○

……あんたこそ、何しに来たの

白布 賢二郎

お前が連絡見ないから

△△ ○○

スマホ部屋に置いてきた

白布 賢二郎

そうだと思って来たんだよ

△△ ○○

なんでよ

白布 賢二郎

わかんねぇの?

△△ ○○

………………

わかるよ、白布の優しさだって

△△ ○○

…太一は?

白布 賢二郎

散々落ち込んでたから、励ましてやった

白布 賢二郎

今はもう寝てる

△△ ○○

あっそ…

白布 賢二郎

次はお前の番

△△ ○○

…は?

白布 賢二郎

いつも言ってんだろ、仲間を頼れって

白布 賢二郎

1人で不満ためて、なんかなんのか?

ごもっともなこと言われて、私は押し黙る

白布は静かに隣のブランコに腰掛ける

△△ ○○

……部屋いたら……

△△ ○○

……色々思い出しちゃって

白布 賢二郎

何を?

△△ ○○

寮生活…始まってすぐのこととか…

△△ ○○

1年半、誰よりもずっと一緒にいて

△△ ○○

結構お互いのこと知ってるって思ってた

△△ ○○

けど、全然そんなことないって今日気づいた…

白布 賢二郎

相手のことを詳しく知らないと、仲良いって言ったらダメなのか?

△△ ○○

へ…?

白布 賢二郎

相手の事情とか境遇とか知ってたら友人として偉いのか?

白布 賢二郎

一緒にいて楽しい、落ち着く

白布 賢二郎

その感情だけじゃダメなのかよ

△△ ○○

そういう訳じゃ…

白布 賢二郎

お前が言いたいのはそういうことだろ

白布 賢二郎

千華野だって、気を使って欲しくなかったから無理したんだろ

白布 賢二郎

その無理をするって判断が今回は大事になることを招いたが

白布 賢二郎

別に誰も悪くねーだろ

△△ ○○

まぁ…そうだけど…

白布 賢二郎

ま、友人が倒れたって聞いて気が気じゃないのも分かるけどな

△△ ○○

…私ね、1番最初の頃…

△△ ○○

まぁつまり入学したての頃…、美琴のことめちゃくちゃ避けてたの

△△ ○○

誰とも仲良くつるむ気なんてなかったし、美琴は中学が一緒だったから、私の噂とかも知ってると思ってて

白布 賢二郎

へぇ。お前ら昔から仲良い訳じゃねぇのか

△△ ○○

まぁ、少なくとも1年の秋ぐらいまでは結構…

白布 賢二郎

お前も千華野も頑固だしな

△△ ○○

うっさいわ

白布 賢二郎

千華野がいつも通りのテンションで○○に食いついて、それをガンスルーする構図が手に取るように分かる

△△ ○○

なっ!………間違っては無いけど…

白布 賢二郎

だろうなw

△△ ○○

でも、美琴は、思ったよりも繊細で、周りに気が使える

△△ ○○

ノリが良くって、いつも笑顔だけど

△△ ○○

大事なこと、言わない

△△ ○○

周りを見える分、笑顔で隠すことに慣れちゃって、大事な時に頼ってくれない

白布 賢二郎

言っておくがそれお前も特大ブーメランだからな

△△ ○○

病気のことと私の家庭事情は違う

△△ ○○

この前、インハイの時電話で話してくれた時は、少し嬉しかったりしたんだけどなぁ…

△△ ○○

私は人を励ますような柄じゃないからなぁ

△△ ○○

相談もしにくいよな〜…

白布 賢二郎

そんなことはねぇんじゃね?

白布 賢二郎

励ますような柄じゃねぇのは分かるけど

白布 賢二郎

言っておくが俺も人を励ますのは苦手だからな

△△ ○○

(…まぁ…でしょうね…)

白布が不器用なのも、励ますことが苦手なことも知ってる

なんなら泣かれたらめんどくさいって思うタイプだろうし

そもそも励ますよりも論破する性格

それでも今、私のところに来てくれたのは、白布の優しさでしょ?

励ますのが苦手でも、態度で分かっちゃうんだよ

白布 賢二郎

ま、でもお前も色々千華野に言ってないんだろ?

△△ ○○

……うん

白布 賢二郎

なんで言わないんだ?

△△ ○○

なんでって…

△△ ○○

タイミングも分からないし、余計な心配かけたくない…から…かな…

白布 賢二郎

それ、千華野も一緒なんだろ

白布 賢二郎

お前ら性格全然違うけどそういうところ似てんだよ

白布 賢二郎

でも、お前的に千華野に相談されるのは迷惑じゃないんだろ?

△△ ○○

うん、もちろん

白布 賢二郎

なら、自分から言ってみれば?

白布 賢二郎

もちろんお前が良ければの話な

白布 賢二郎

無理に言うことはないけど、千華野の本音を聞くなら自分から言えば言いやすくなるんじゃないか?

△△ ○○

そっか…

白布 賢二郎

次、会う時までに決めとけよ

△△ ○○

次…

白布は意味もなく言ったのかな、その「次」って単語

私は美琴が倒れたって聞いてから、もう二度と会えなくなったらどうしようって考えてた

その想像の先の未来が全く見えなくて

会えなかったらどうしようの一心で「次」の事なんて頭になかった

今私達には待つことの選択肢しか与えられていないのに

縁起の悪いことばっかり想像しちゃって

私が信じて待ってないでどうするのよ

△△ ○○

あはは…バカだなぁ私…笑

白布 賢二郎

はぁ?

ちょっと、笑えてきた

白布は意味わからねぇって顔してたけど

本当に、白布には助けられてばっかりだ

△△ ○○

次…そうだね、次会った時

△△ ○○

まずは骨折れる直前まで抱きしめる

白布 賢二郎

怖w

△△ ○○

あんたに言われたくないわw

白布 賢二郎

そろそろ行くか

△△ ○○

?どこに?

白布 賢二郎

コンビニ。どうせ飯食ってねぇだろ

白布 賢二郎

金も持ってきて無さそうだから奢ってやる

△△ ○○

え、時間も遅いし別にいいy

白布 賢二郎

ふざけんな、行くぞ

白布 賢二郎

ただでさえお前栄養失調みたいな体型してるんだからよ

△△ ○○

失礼な、これでも体重増えたっつうの

白布 賢二郎

もっと太れ

△△ ○○

それ女にいうセリフか?

白布 賢二郎

お前は女じゃなくてゴリラだろ

△△ ○○

ふざけんなカッパ

白布 賢二郎

(虐待されてたから、そこまで細いんだろうけど…)

白布 賢二郎

(細すぎると痛々しいんだよ…)

そして、白布に奢ってもらったあと

さすがに時間も遅いからと部屋に戻ってきた

1人にしては広すぎる寂しい部屋

やっぱり美琴が居ないと調子狂う

でも、もうさっきみたいに極端に沈んだりはしてない

いつまでウジウジしていても仕方がない

食欲がなくても、眠るどころじゃなくても

次、美琴に会った時に

いつも通りの元気な私でいられるように

ちゃんと話ができるように

お腹がすいてなくてもご飯を食べる

眠れなくてもベットには入る

美琴は、病気に関して気を使われるのが嫌なんだ

なのに自分が倒れたせいで私たちの生活に支障が出たって知ったら、きっと落ち込むだろうしね

△△ ○○

さっ、寝ようかな

寂しさを紛らわすように言葉に出して

歯磨きをして着替えて布団に入る

電気を暗くして、静かに目を瞑る

千華野 美琴

○○ちゃんだよね!

千華野 美琴

私同室の千華野 美琴!!

千華野 美琴

これから3年間よろしくね!!

入学初日、私は自分の荷物を整理して、部屋を整えていた

そしたらあとから入ってきた同室の彼女が馴れ馴れしく話しかけてきた

△△ ○○

…………………

私は聞こえてないふりで整理整頓を続ける

千華野 美琴

ねぇねぇ、どこ中?

千華野 美琴

私白雛中ー!

△△ ○○

(…!私と一緒?)

△△ ○○

(からかってんの、こいつ)

なんの運命の巡り合わせか

あれほど嫌だった中学の同級生と同じ部屋になってしまったらしい

幸いにも、クラスや部活は違っていたようで、知らない顔だったが

私の噂はもう広まるに広まっている

千華野 美琴

ねぇ、○○ちゃん!荷物の整理終わったら学校探検行こ!

千華野 美琴

ここ広くて迷子になっちゃうよ〜

△△ ○○

……………

千華野 美琴

ねぇねぇ、○○ちゃん!ねぇねぇってばぁ!!!

△△ ○○

(うるさい…無視されてることに気づいてないの?)

△△ ○○

……1人でどうぞ

千華野 美琴

やっとしゃべったー!

千華野 美琴

声かわいいー!

千華野 美琴

ねっ!行こ!!

△△ ○○

(人の話聞いてた??)

△△ ○○

(何がしたいの、こいつ)

千華野 美琴

見てみてー!この部屋着ね、パパが買ってくれたんだ〜

千華野 美琴

○○ちゃんのも見せてー!

△△ ○○

………………

千華野 美琴

……○○ちゃんってさ

千華野 美琴

もしかして恥ずかしがり屋??

△△ ○○

(………は?)

千華野 美琴

だって全然話さないじゃん?

千華野 美琴

ねぇねぇなんか話してみてよー!

何かまた騒ぎ始めたと思ったら、肩をガシッと掴まれて強制的に相手の方へ向けられてしまった

千華野 美琴

うわぁ、めっちゃ不機嫌そう…

△△ ○○

(童顔)

美琴を見た時の第1印象はそれ

可愛らしい顔で、その割に身長は私よりも大きくて

私も人の事言えた身じゃないけど、手足が細くて、白くて

千華野 美琴

てか○○ちゃん!やばいよ!細すぎる!!

△△ ○○

(この人喋ってないと死ぬ病なの??)

△△ ○○

………言っておくけどさ

△△ ○○

私あんたと仲良くつるむ気ないから

千華野 美琴

……えっ…

最初に、強く突き放した

冷たい目線で手を振り払って

そしたら、大抵の人は「なにこいつ」って離れてく

私は、誰も信じてない

あの人の言った通り、信じてない

学校の先生も、家族も、この人も

千華野は眉を下げて、振り払われた手を口元に持っていく

目元をうるうるとさせて私を見つめてくる

△△ ○○

(うわ、泣き出す…)

千華野 美琴

やだぁ、ツンデレっ…?!

△△ ○○

……………は?

千華野 美琴

そっか!そうだよね!漫画でも小さくて可愛い見た目の子は毒舌だったりツンデレだったりするもんね!

千華野 美琴

いや〜、あれ2次元の世界だけじゃないんだね〜、感心感心

千華野 美琴

いいよいいよ、ちょっとずつで!

△△ ○○

そういうことじゃ、

千華野 美琴

じゃあ私ちょっと学校探検がてら自販機探してくるねー!

バタン

△△ ○○

……はぁ???

△△ ○○

(マイペースにも程があんだろ…?!)

隣を見やればカバンから出しただけの散らかったままの彼女の荷物

これから始まる学校生活に不安しかない

入学して1週間たった頃、すっかり美琴はクラスの人気者

部活も入っていないのに、他学年、他クラスの生徒も「めちゃくちゃ可愛い子がいる」って噂聞きつけて休み時間にワラワラと集まってくる

私はと言うと、最初に冷たくしたおかげでもう誰もよってこない

教室の隅で読書をしてるようなそんな地味な子って印象で構わない

誰ともつるむ気はない

誰もが避けたクラスの冷たいヤツ

でも、それでも尚

千華野 美琴

○○ちゃーん!ペア活一緒にやろー!

△△ ○○

は?なんで?他の子と組めば?

千華野 美琴

なんでいいじゃーん!!

千華野 美琴

あ、○○ちゃんの用紙も持ってきたよー!

千華野 美琴

○○ちゃーん!一緒にご飯食べよー!!!

千華野 美琴

隣座るねー!!

△△ ○○

いや来んなよ

千華野 美琴

今日お肉が激安で奮発しちゃった〜!

△△ ○○

…………………

千華野 美琴

めっちゃ美味しそうじゃない?!

千華野 美琴

○○ちゃんも1口食べる?!

△△ ○○

いらん

千華野 美琴

ねぇ○○ちゃん、ここの問題わかんないんだけど教えてくれない?

千華野 美琴

ねぇねぇ、お願いー!

△△ ○○

……………

千華野 美琴

○○ちゃん勉強得意でしょ?

千華野 美琴

なんか奢るから!ね!

△△ ○○

無理

千華野 美琴

ひどいっ…!

千華野 美琴

私明日当たるのにっ…!!

それでも千華野は

ものすごくしつこかった

どんなに突き放してもどんなに無視しても

いつまでも絡んできた

他に沢山友達がいるくせに

千華野 美琴

○○ちゃん一緒にお風呂入りに行こ!

千華野 美琴

今日特別にジャグジーあるらしいよ!!

千華野 美琴

高校の寮なのに凄いよねー!

△△ ○○

行かない

千華野 美琴

………………

千華野 美琴

○○ちゃんいつもお風呂夜中に入ってるよね?

千華野 美琴

なんで?

△△ ○○

なんでもいいでしょ、あんたに関係ない

千華野 美琴

あんたじゃなくて美琴!!

体は絶対に見せたくなかった

まだ治りきってないアザやキズが沢山あるから

それを誰かに見られたら、何を言われるか

だから、人がいない時間帯にササッと済ませていた

夏になった

千華野と私の関係は相変わらず

千華野 美琴

○○ちゃんジャージ死ぬよ?!

千華野 美琴

脱ぎなよ!!

△△ ○○

……………

顔を庇っていたせいで腕のキズが中々治らなくて、私は夏になっても長袖だった

千華野 美琴

熱中症なっちゃうよ?!

千華野 美琴

今日なんて走り込みだよ?!まじ死ぬよ?!

千華野が周りとあたふたとしている、それがもう暑苦しかった

ダンスの練習も、体育も、部屋着ですら全部長袖

早く治るなり夏が終わるなりしてくれないかなと思う毎日だった

クラスの女子

美琴〜!なにやってんの早くー!

千華野 美琴

あー、えっと…

千華野 美琴

死ぬ前に脱ぐんだよ!!

無視をかましていたら千華野は友達に呼ばれて一言叫んで走っていった

クラスの女子

ねぇ、なんで美琴って△△さんに構いたがるの?

クラスの女子

超無視されてるのに

千華野 美琴

うっ…!ごもっともだけど!

千華野 美琴

同室だし、仲良くなりたいの!

クラスの女子

ふ〜ん?

千華野 美琴

○○ちゃーん、なんでそんなに長袖なのー?

千華野 美琴

見てるだけで暑いよぉ…

千華野 美琴

着替えも1人でどっか行っちゃうしさー

△△ ○○

明日テストだよ

千華野 美琴

嫌なこと思い出させないでよ!

運が悪く、部屋のエアコンが壊れてしまった私達は扇風機で暑さを凌いでいた

千華野 美琴

暑いよぉ〜

千華野 美琴

女子寮のほとんどエアコンぶっ壊れて今順番に修理中なんだってさ〜

△△ ○○

(……確かに暑い…)

千華野 美琴

こんなんじゃ勉強なんてやる気になれないよ〜

△△ ○○

(元々やる気ないくせに)

千華野 美琴

そういえば○○ちゃん、夏休みは家帰るの?

△△ ○○

まぁ。部活終われば

△△ ○○

(おばあちゃんの家だけど)

千華野 美琴

やっぱり?私もなんだよねー!久々にパパに会えるんだー!

△△ ○○

へー、よかったね

千華野 美琴

興味なさそ〜w

△△ ○○

(ないもん)

最近は千華野の弾丸トークには軽く返すのが1番手っ取り早く話が終わることに気づいた

秋頃になると、傷もだいぶ治って、長袖でも暑くない季節になった

千華野と私の関係も夏と変わらず

だったけど…

ある日、決定的な事件が起きた

先輩1

あんたさ〜?今年のミスターコンで選ばれたからって調子乗ってんの?

先輩2

前々から色んな男子に色気で擦り寄って金とってんでしょ?

先輩3

今何股?

千華野 美琴

えぇ〜、私すごい噂流されてますねそれ…

人目を避けて通った廊下でたまたまものすごい修羅場に出くわして

しかもそれが千華野だったから思わず立ち聞きをしていた

先輩3

何股だって聞いてんのよ!

千華野 美琴

0ですよ、ミスコンだって友達に言われて渋々でしたし

千華野 美琴

お金も取ってませんよ。自分でバイトしてますし

千華野 美琴

貰わなくてもあります

△△ ○○

(うわぁ、なんかガチで面倒くさそうな顔)

先輩1

だいたい、1年のくせに生意気なのよ!

先輩2

その面もあんたみたいのがモテるのもね!

千華野 美琴

えぇ〜、理不尽…

△△ ○○

(めんどくさいのに捕まってる…)

先輩1

そもそも、あんたなんかが桜木くんから告白されるのが皮肉なのよ!!

先輩1

私の方がずっと前から好きだったのに!

千華野 美琴

さ、桜木くん??…誰すかそれ…

先輩1

はぁ?!一昨日あんたに告白した超イケメン男子よ!

千華野 美琴

あー、あの先輩の

先輩1

なんで私じゃなくてあんたなの?!

先輩2

ほんっと、ありえないよね

先輩3

どんな手使ってるか知らないけど、もうそんなこと二度と出来なくしてあげる

千華野 美琴

どんな手って…私はなんもしてないんですけど

千華野 美琴

あと、暴力は良くないですよ…?

先輩1

そういうところが生意気だって言ってるの!

△△ ○○

(あ、やばい)

気づいたら

私は千華野と手を振り上げる先輩の間に体を滑り込ませていた

バシッ

私の出した左手と、先輩の勢い良い右手がぶつかる

先輩1

は?誰あんた

千華野 美琴

○○ちゃん?!何してんの?!

△△ ○○

あほらし

先輩1

は?!

先輩2

なにこいつ、チビのくせに

先輩3

友達守って偉いでちゅねー?

△△ ○○

先輩、スカートそれなん折り?

△△ ○○

少なくとも3回以上か、切ってますよね?

先輩1

だったら何よ

△△ ○○

いや、太い足晒して何がしたいのかなって思って

△△ ○○

色気使おうとしてただの恥さらしになってることに気づいてない?

△△ ○○

しゃがんだらパンツ見えますよ?わざとですか?

先輩1

てめぇ、クソガキがっ!

バシッ

△△ ○○

そうやって図星つかれて腹立つからって手あげてて、どうしてミスターコン選ばれると思えるんですか?

△△ ○○

あれって、見た目だけじゃなくて皆からの評価も必要なの分かりません?

先輩2

あんた、先輩に向かってそんな口聞いていいと思ってんの?

先輩3

ほんと、礼儀って知ってる?

△△ ○○

あんたらは人としての礼儀知らねぇだろ

△△ ○○

小学生で習わなかったか?いじめはダメって

△△ ○○

まじ低脳すぎて話にならないんだけど

先輩1

は?なにこいつ、もうしめようぜ

先輩1

あんたらも手伝って

先輩2

うん、ここならこの時間中々人いないもんね

先輩3

好都合

千華野 美琴

ちょ、○○ちゃん逃げよ!危ないよ!

△△ ○○

手出すの?先輩

△△ ○○

私、手加減しないけど大丈夫?

私は3人の先輩を思いっきり睨む

先輩1

いや人数比考えて?w

先輩2

単純計算もできないの?よく白鳥沢入れたねw

先輩3

そもそもあんたみたいなチビが私達に勝てるわけw

△△ ○○

それは、やってみてからのお楽しみかな

△△ ○○

先に言うと、今これ録音してるから

先輩1

うわ、こいつ犯罪犯してる!

先輩2

盗聴とかやば!

先輩3

キモすぎるんですけど

△△ ○○

盗聴は犯罪にならないの知らないの?

△△ ○○

あと私から取り上げればいいとか考えても無駄だからね?

△△ ○○

負けないから

先輩1

てんめ、覚悟しろよ!

桜木くん

なに、してるの?

桜木くん

あ、千華野さんもいる

先輩1

えっ?!やだ桜木くん?!

先輩2

なんでここにいるの?!

桜木くん

えっと、委員会の帰りだけど…

△△ ○○

(こいつが噂の桜木か)

桜木くん

今すごい怒鳴り声聞こえなかった?君たち?

先輩1

ううん!そんなわけないじゃん!

先輩1

あっ、私用事あったんだった!じゃあね、桜木くん〜!

急に高い声を出し始めた先輩達は、足早に去っていった

桜木くん

大丈夫?千華野さんと、君

△△ ○○

はい

千華野 美琴

大丈夫です!なんかすみません〜

桜木くん

ううん、じゃあ俺もこれで

突然に救世主として現れたイケメン?な先輩も直ぐに去っていった

千華野 美琴

○○ちゃん!!!!!

△△ ○○

……なに

千華野 美琴

助けてくれてありがとぉ!まじで怖かったよぉ〜!

千華野は半泣きで抱きついてきた

△△ ○○

うわ、ちょっ…!

千華野 美琴

○○ちゃん、強いんだね、びっくりした!

△△ ○○

……まぁ

千華野 美琴

やっぱり○○ちゃんは良い子だ

千華野は独り言のように呟く

クラスの女子たちが千華野に私と絡むなって言っていたのは知ってる、だからだろう

△△ ○○

千華野はなんで私にそんなに構うの?

千華野 美琴

!!初めて名前呼んでくれた!!

△△ ○○

え、はぁ…

千華野 美琴

私は、○○ちゃんと、友達になりたいから!!

千華野は同中だから、私のことをからかおうとしてるのかと思ってた

千華野の人柄はすごく良いから、その可能性はきっと低い

でも、私はずっと人を信じることが出来ていない

今更誰かを信じるの?

今、人を信じなかったからってずっとそうな訳じゃない

これからお前が出会う人の中には良いやつだってきっといる

どんなに人を避けたって相手から寄ってくるやつもいるし、お前が無意識に信頼を置くやつも出てくる

そういう周りの刺激を受けて人は少しずつ変わっていくんだ

いつしか彼が言っていたセリフが頭によぎる

△△ ○○

(あぁ…こういうことか…)

私はヘアピンに軽く触れてクスッと小さく笑う

千華野 美琴

あっ!笑った!!

△△ ○○

はぁ…?まぁ人だし

千華野 美琴

○○ちゃんずっと真顔だからロボットなんじゃないかって噂されてたんだよ

△△ ○○

何その失礼な噂

千華野 美琴

やー、レアなもの見ちゃった!○○ちゃんの笑顔とか絶対私が一番にみたよ〜

△△ ○○

前々から思ってたけどそのちゃん付けキモイからやめろ

千華野 美琴

えっ?じゃあ○○?

△△ ○○

ま、苗字は嫌だしそうかな

千華野 美琴

じゃあ、私の事は美琴ってちゃんと呼んでね!○○!

△△ ○○

はいはい

こうして私達は少しずつ仲良くなっていったんだ

ぬっし

タップお疲れ様です!

ぬっし

今回ちょっとタップ数多めでしたね!!
どうか最後までお付き合い下さい!!

ぬっし

毎日投稿も最終日でしたが…、皆さん本日何の日か知ってますか!!

ぬっし

そうです!ハイキューの日(8月19日)です!!

ぬっし

この日に間に合わせたくて頑張ってちょくちょく制作してました、どれも本当にギリギリで間に合わせたものですが😅

ぬっし

オマケにおかげで1ヶ月以上投稿しない死人(仮)になりかけてましたが無事に投稿出来て良かったです!

ぬっし

と、言いましても、今後はまたペースがガクンと落ちると思いますが、これからも何卒お願いします🙏

ぬっし

夏休み中にまた1個くらいは投稿したいと思ってますので!✨

ぬっし

それではまた次回!

我ら白鳥沢学園の日常は

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

51,275

コメント

19

ユーザー

最高です!

ユーザー

白布かっこいい! 美琴ちゃんと〇〇ちゃんの過去には少し驚きました😲 主さんのお話でこのお話が1番好きなので見れて最高でした!! 続きが楽しみです«٩(*´ ꒳ `*)۶»🎶💓

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚