ねぇ、美琴
俺らが初めて会った時のこと、覚えてる?
高校1年の春、お互いジャン負けで図書委員になって
最初の集まりでは特に話したとかはなかったけど
初めての仕事で昼休み一緒に当番だったんだよ
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
初めて話しかけた時、君は人懐っこい笑顔で笑っていた
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
川西 太一
入学して3週間、その時既に千華野は学校中に知れ渡る美女で噂でよく聞いていた
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
そんな、どうってことない話が始まりだった
それからずっと当番が一緒で
だからといってその時俺に恋心あったかって言われると全然そんなことなくて
お互い"ただの友達"だった
特別仲良いわけでもなくて、ただ当番が被っているから話すみたいな
誰でもやってるような曖昧な関係で
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
夏になるとその"曖昧"は俺の中での"当たり前"に変わりつつあって
退屈な委員会当番が、少しだけ楽しみになっていた
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
楽しそうにしゃべる君を見ているのが、なんとなく好きだった
基本的に人間関係とかめんどくさいから、普段から深すぎず浅すぎずの関係を築くようにしてた
男子とも女子とも話す
ノリにも乗るし、オチャラケる
それも楽しい
けど、千華野といる時はなにかが違った
何事にも一生懸命で
表情がコロコロ変わるのが可愛らしくて
千華野といる時は、嫌なことや憂鬱なことがあっても忘れられた
秋になったある日、千華野はいつも以上に嬉しそうに来た
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
その笑顔がいつも以上に眩しく見えて、何故か少しだけ、そっぽを向いた
千華野 美琴
川西 太一
12月になって、冬も本格的に始まった頃
千華野が来なくなった
クラスに見に行ったら、風邪をひいたって
丸々2週間来なくて、退屈で長い日が続いた
川西 太一
君一人がいないだけで、こんなにも静かでつまらなくて
寂しい……なんて
千華野の存在が自分の中ですごく大きかったのだと思い知らされた
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
まだ、知らなくていいよ
もう少しだけ、このままでいたい
だから俺も、これが恋だってまだ認めない
認めたらきっと、辛いし
そんなことを考えて躊躇していたら
いよいよ最後の委員会になってしまった
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
あぁ、終わって欲しくない
まだ、このままでいたい
川西 太一
千華野 美琴
言わなきゃ
もう誤魔化しようのないこの気持ちを
でも
でも、君は
千華野 美琴
川西 太一
本当、馬鹿だなぁ
でも君はさ。
学校で1番モテる人気者で、ミスコンも選ばれるほどでさ
告白だってされ慣れてるだろうし
俺には、勿体ないや笑
だからさ
川西 太一
千華野 美琴
最後まで、気付かれずに隠し通すよ
あぁ、本当にどこまでも眩しいなぁ、君は。笑
でもこれで、君とはもうさよならだから
認めきれなかった気持ちともお別れ
でも神様は、委員会が終わったことを理由に、諦めさせてはくれなかった
この気持ちを捨てなければ、自分がどんどん辛くなるだけなのに
神様も意地悪だなぁ。笑
偶然というか、奇跡というか
同室で相棒である白布と千華野が同じクラスになって
オマケに○○もマネージャーに
前のように頻繁に会えたわけじゃないけど、連絡もマメにとるようになって
俺も欲深くなったのか、距離も近づいた気がした
そして、決定的なことは突然に起こる
7月7日の七夕の日
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
でも、俺はもうひとつ書いたよ
千華野 美琴
ドンッ
バレー部
美琴が、普通チームのバレー部とぶつかった
千華野 美琴
でも軽くだったみたいで、弾き飛ばされたり転んだりってこともなかった
でも
川西 太一
千華野の手からひらりと落ちた短冊を拾い上げるべく、腰を落とす
千華野 美琴
真上から千華野の声が聞こえた
でもそれよりも先に
太一と両思いになりたい 千華野 美琴
ライブのことが書かれた短冊の裏に、そんな文字の羅列が見えて、理解できなくて混乱して
人生で1番心拍数上がってるんじゃないかってくらい心臓が波打って
恐る恐る彼女を見ると耳まで真っ赤にして両手で顔を覆っていた
千華野 美琴
からかってるわけでもなさそうで、俺もきっと満更でもない顔してて
川西 太一
舞い上がる気持ちを抑えて、短冊を千華野に返す
そして、いかにも怪しげに人気のない所へと連れ出した
千華野 美琴
千華野 美琴
川西 太一
一度も目を合わせてくれない彼女に俺もぎこちなく返事をする
川西 太一
千華野 美琴
人気のない廊下に来たのは良いものの、どう切り出せば良いのか分からなくてしばしの沈黙が流れる
川西 太一
やっと出た一言は弱々しい謝罪の言葉
千華野 美琴
緊張で頭がおかしくなりそうだ
でも、前のようにチャンスを無駄にはしたくない
ぎゅっと拳に力を入れて、1度大きく深呼吸
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野はその場にへなへなっとしゃがみこむ
川西 太一
川西 太一
勇気を振り絞って、声を出す
千華野 美琴
困惑した状態の千華野はパッと真っ赤な顔を上げる
千華野 美琴
川西 太一
川西 太一
しゃがみ込んだ千華野と目線の高さを合わせて、手を差し伸べる
千華野 美琴
俺よりも小さくて細い手が、俺の手の上に重なる
すごく、嬉しかった
どこかいつも躊躇していた
君と友達以上になりたいと願うこと
気持ちを伝えること
でもそういえば、千華野も初めて会った時に言ってたよね
"普通の高校生"って
だからもう、我慢しないから
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
川西 太一
千華野 美琴
あぁ、幸せだな
今まで聞いてた噂が全て嘘だって物語っているように
恋愛下手で、名前呼んだだけでこんなに顔真っ赤にして
俺のもの
俺だけの可愛い"恋人"
物事は本当に突然で
川西 太一
川西 太一
君は突然と倒れた
苦しそうに表情を歪めて
冷たい体は小刻みに震えていて
言葉の返答も出来ない代わりに涙を浮かべて
怖かった
俺一人じゃどうしようもなくて
周りの人が助けてくれなきゃ、美琴は病院着く前に死んでいたかもしれないのに
情けない
俺は、美琴の"彼氏"のはずなのに
1番に手を差し伸べてあげられなかった
ごめんってちゃんと言いたいよ
だから。だからさ。
戻ってきて
君の消えた世界じゃ
俺は耐えられない
○○side
朝練、授業、午後練
長い長い一日を過ごして
ようやく、病院へとついた
太一は今日、授業をサボって会いに来ていたらしい
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
彼の優しげな瞳が薄く笑ってる
そんな彼と目が合った時、不意に心臓がドキッと高鳴った
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
優しいなぁ
白布は大丈夫って言ってくれたけど、やっぱりドアを開けるのは中々にハードだった
1回、2回、3回と大きく深呼吸をして
ノックして扉を開けた
ピッ、ピッっと心電図の音がして、たくさんの管が体に付いてるのが見えた
△△ ○○
足から順にゆっくり視線を巡らせて顔を上げる
千華野 美琴
元気よく片手を上げて腕を振った彼女は
間違いなく、千華野 美琴だった
私はカバンを取り落として、ギュッと抱きつく
千華野 美琴
△△ ○○
美琴の体からゆっくり身体を離して、安心からか涙がこぼれそうになる
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
私が不意をつくと美琴も我慢していた何かがプツッと切れたみたいに涙目になって
怖かったって
千華野 美琴
千華野 美琴
今度は優しく、美琴の身体を抱きしめる
△△ ○○
千華野 美琴
美琴も優しく抱きしめ返してくれて、私達はそのまましばらく涙を流しながら再会を噛み締めていた
しばらくして、お互い気持ちが落ち着いた頃、そっと体を離した
△△ ○○
千華野 美琴
白布、私話すことにした
親のことも、お兄ちゃんのことも
それから、約束のことも
本当は、今でも言うのはちょっと気が引ける部分もある
心配かけたくないし、迷惑になるかもしれない
だけど
私の安心出来る居場所
美琴は大切な親友だから
頼れる場所で、頼ってもらえる私でありたい
大好きになれたあなたに聞いて欲しい
学校生活が楽しくなったこと
笑顔になれる毎日が出来たこと
バレー部に入る決断を出来たのも
落ち込んだ時に立ち直れたのも
全部、美琴がいたからなんだよ
美琴はずっと、頷いたり、相槌をうったり、なにも口を挟まずに聞いてくれた
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
でも、ちょっと嬉しかったりするな
ちゃんと受け止めてくれた
そしてしばらく沈黙が落ちて
千華野 美琴
美琴も、真面目な顔で切り出してくれた
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
30%
数字で見たら低い方なのかもしれない
でも、私と美琴、それからバレー部のメインメンバー全員が同じ病気になって
皆で手術受けたら、そのうち3人は死んじゃうんだよ
そう考えたらとても大きな数字に感じてきて
普段ニコニコしてた美琴も、こんなに辛い問題と戦ってたのかって思うと私も苦しくなる
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
バッと振り返ると、簡易的な机に飲み物が2本、置いてある
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
なんで今私ちょっと間をあけたんだろう
考えなくても即答できる内容だったのに
なんでだろ……?
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
コメント
22件
10万いいね越えなんて初めて見た、、、、
続き楽しみ早くみたいです
さいこぉーー!! やっと○○達自分の事打ち明けたんですね ○○は白布への自分の気持ちに早く気づけ〜 希紀さん伏線回収上手くないですか!? 次回も楽しみに待ってます!