高校生活、終了。をやっと実感した。
金 仕事 将来
ルカ
……で?
ユウ
……で、だよ
アリア
……
ルナ
……
ユナ
……
カイトだけが、やけに爽やかだった。
カイト
いや~今日も仕事順調だったな~☆
全員の視線が、カイトに突き刺さる。
ルカ
……おぉ……
ルカ
カイト……神々しいぜ……!!
カイト
え!?ちょ、ちょっと!?そんな拝まれるほどのことじゃ……
ユナ
いや、拝まれて当然ですよ
アリア
唯一の就職者ですから
その後 面接 職場探し 紹介所 ――が
受付
…ルカさん?
ルカ
はい
受付
……あの、失礼ですが……“あの”ルカさんですよね?
ルカ
……たぶん?
受付
申し訳ありません!!!
ドア、バタン!
みんなも同じ
アリア
名前だけでダメなんて……
ルナ
お兄ちゃんのオーラが……
ルカ
ナイトメアオーラ?
ユウ
急にポ〇モンwww
ユナ
……強すぎるのも、罪ですね
全員、床に座り込む。
ユウ
ルカ……どうすんだよ……
ルカ
全然就職できないじゃん……
アリア
…
カタカタカタ。 スマホを操作する音。
ルカ
お、アリア、見つかったk――
アリア
……!?
アリア
闇の魔王募集中……?
ルカ
……は?
カイト
説明しよう!
カイト
この世界には
光の魔王と
闇の魔王が存在しま~す☆
光の魔王と
闇の魔王が存在しま~す☆
ユナ
……それ、
みんな知ってるんじゃないですかね……
みんな知ってるんじゃないですかね……
カイト
へ……?
カイト
そんな馬鹿な!!
僕の説明いるでしょ!?!?
僕の説明いるでしょ!?!?
アリア
いりません
ルナ
……って、お兄ちゃん
闇の魔王やればいいんじゃ……?
闇の魔王やればいいんじゃ……?
ユウ
…ちょっと待て
ユウ
年収…………やばすぎ
ルカ
?そんな高いのか?
ユウ
いや、高いレベルじゃない!!一年で大金持ち!!
目を見開く。 そして―― ニヤッ。
ルカ
やったりますかー!!
みんな
うおおおおおおお!!
ルナ
お兄ちゃんが魔王!!
ユナ
……似合いすぎでは……?
アリア
……ブラック企業じゃないでしょうね
カイト
でも適性、完璧だよね~☆
ルカ
(闇の魔王になって……)
(もっと力を手に入れて……)
(デイモンと、レンを……)
(もっと力を手に入れて……)
(デイモンと、レンを……)
言葉にはしない。 誰にも見せない。
ルカ
……行こうぜ
アリア
最後まで付き合うよ
ルナ
絶対サポートする!
ユナ
……みんなで、ですね
カイト
よーし!魔王誕生編、開幕~☆
ユウ
おう助かる
ルカ
――まずは、光と闇の境目だ
ルカ
飛んで行こう
ユウ
……カイト以外、悪魔かな?
カイト
え~?僕だけ仲間外れ~?
ユナ
みんなの羽……見てみたいです
アリア
よし、いくよ
ルナ
うん‥‥!!
みんなの背中に、淡い光が浮かび上がる。
ユウ
……来たな
アリア
集中して
空気を切り裂く音とともに、 黒いコウモリのような翼が次々と顕現する。
ルカ、ユウ、アリア、ルナ。 闇をまとった、悪魔の羽。
ルナ
わぁ……!
カイト
おお~!かっこいいね~☆
じゃ、僕はこれで~
じゃ、僕はこれで~
シュッ、と魔法のほうきが現れ、 カイトは軽やかにまたがる。
カイト
安全運転で行こ~!
ルカ
おk
――そして。 ユナの背中。 光が、浮かび上がる。 だが。 その光は、どこか歪んでいた。
黒でもない。 白でもない。 羽が、ゆっくりと形を取る。
ユナ
……あ、れ?
現れたのは―― 白を基調に、縁が黒く染まった羽。
アリア
……?
ユナ
……みんなと、違う……?
ユナ
わ、私……?
ルカ
……それ
ルカ
堕天使の羽じゃん?
ユナ
……え?
ユウ
堕天使……?
カイト
……あー……なるほどねぇ……
ユナ
……悪いこと、なの?
ルカ
いや
ルカ
悪くない。
ただ――
ただ――
ルカ
(じゃあ……)
(デイモンも、か……?)
(デイモンも、か……?)
カイト
光にも闇にも属さない存在……
“境界に落ちた者”
“境界に落ちた者”
アリア
でも、
アリア
あなたは、あなたよ
ユナ
…はい!
ルカ
行こう
ルカ
ここから先が、光と闇の境目だ
“闇の魔王”になる資格を、世界が試そうとしていた。
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