主
さとみくん 「おれの いきてるいみ」
主
さとみ
主
・nmmn 苦手な方注意です⚠️
みんなにとって俺って何?
「さとみ」って、何?
イケボ?、ゲームがうまい?
頼れる最年長?
何でも笑い飛ばせる、面白い奴?
違うよ、全部違う。
ほんとは、
ほんとは、______。
さとみside
今日も、特に行先なんて決めずに フラフラと寝静まった街を歩く。
今は午前5時。まだ少し薄暗い。
冷たい風が俺の体を抜ける。
家では何かとメンバーが構ってくるから、こうやって1人で歩いている時間が何気に好きだ。
まぁでも、ほっとかれたらほっとかれたで嫌なんだけど。
俺は元々一人暮らしだった。
でも俺がうつ病って事がわかって、 念の為メンバーと一緒に暮らすことになった。
そんなこと診断されなくても何となく自分で分かってた。俺だって大人だ。
いつから、なんてもう思い出せないけど、確かにあの日、俺は壊れた。
無性に自分にイライラして、 でも、泣きたくなって。
ほっといて欲しいのに、 誰かと一緒にいたくて。
死にたいって思うのに、 生きたいって思う。
そんな矛盾ばかりに支配された俺は、 何もかもを置いて、逃げた。
動画も投稿しない。Twitterも見ない 生放送なんてもちろんしない。
この世界から逃げた。
「さとみ」という存在を、捨てた。
でもやっぱり、長年一緒にいたアイツらには全部お見通しで。
ほとんど覚えていないけど、 病院に行って、検査をした気がする。
そこからはすごく早く話が進んだ
うつ病と診断され、メンバーと住むことになって、俺は活動休止になって。
さとみ
逃げた先に、何があったのか。
天国か、それとも地獄か。
俺は、何故壊れてしまったのか。
アンチ?、いやそんなんじゃない。
もっと、人間にとって大事で、 必要なもの。
どの疑問も、良い答えが見つからない
そんなことをぼんやりと考えていると段々と朝日が昇ってきた
さとみ
ふいに、聞きなれた声に名前を呼ばれた
ころん
さとみ
その隣にはるぅともいた。
るぅと
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
言葉にするとなぜだか辛くなって、 泣きたくなる。
ころん
るぅと
まるで俺を割れ物みたいに扱う。 優しく、刺激しないように。
それに無性に腹が立った。
やめろよ、そんなふうに気遣うなよ
俺は特別じゃないんだ。 だから、そんな風に接してくんなよ。
理性がコントロールできない俺に 「怒りをぶつける」こと以外の案は 当然浮かばなくて。
さとみ
ころん
なんか悪いことでもした?
るぅと
だから、違うんだって。 謝って欲しいんじゃない。
慰めて欲しいとも思わない。
さとみ
人目を気にせずそう叫ぶ。
ころんは驚いた表情をして、 それから俺を抱きしめた。
俺よりちっちぇ体のくせに。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
俺を真っ直ぐに見つめてそう言う。
そんな優しい目で言われたら、 さっきまでのどす黒い感情はどこかに 消えていて。
さとみ
るぅと
るぅと
るぅと
さとみ
何があったんだろう。
逃げた先に、あったもの。
あぁ、そうか。
さとみ
るぅと
さとみ
さとみ
さとみ
そう、何も無かったんだ。 だから、絶望した。
そこにあったのは、 どこを見ても黒色の壁。
まるでそこに閉じ込められたみたい だった。
だから俺は、この世界に絶望した。
その結果が、うつ病に変わっただけ。
そこまで理解して、もうひとつの 疑問もわかった気がした。
"どうして逃げたのか"
それは、
さとみ
さとみ
「生きる意味」。 これが無くなったら人間はもう、 何もかもがどうでも良くなってしまう
さとみ
さとみ
自嘲気味に笑う
顔を上げると、ころんとるぅとが 目に涙を溜めてこっちを見てくる。
さとみ
ころん
ころん
ころん
さとみ
るぅと
るぅと
るぅと
さとみ
こいつらといることを生きる意味 にする、?
るぅと
さとみ
俺が言葉に詰まっていると、
ころん
ころん
ころん
ころん
るぅと
るぅと
るぅと
ころん
ころん
るぅと
ころん
るぅと
ころん
さとみ
さとみ
ころん
ころん
るぅと
ころん
さとみ
さとみ
泣き腫らした目で帰ってくる さところるぅとにびっくりした ななじぇるりーぬでした
みんなにとって「俺」って何?
「さとみ」って、何?
イケボ?、ゲームがうまい?
頼れる最年長?
何でも笑い飛ばせる、面白い奴?
違うよ、全部違う。
ほんとは、
ほんとは、
ちょっとめんどくさくて繊細な、 手のやける最年長、かな。
没。
主
主
主
主
主
主
没没没×100
主
主
主