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SAMURAI

3 - 第三話【対決】

♥

222

2022年11月22日

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SAMURAI

企画:GONZO×テラーノベル

応募者:A-ru Efu

サブキャラクターイラスト提供者 十月⛩️様

四番の過去

機密第七部隊創設者達の一人でありながら四番隊隊長を務めていた。最年長で伝説の侍とも呼ばれている。見ての通り老人だが侍としての実力は底知れず、今でも現役で活躍している。7人の中で一番侍らしい侍だ。

四番の過去はあまり知られておらず、創設当時からいるという情報しかない。最近、明らかになったことと言えば魔人の王を倒すべく結成され、生き残ったのは七人中二人ということ。そもそも創設されたのは当時からさらに100年以上も前のことで噂ではあるが200歳は超えているという話がある。たまに「ワシ、不死身じゃからの~」と嘘吹いていたがあながち本当なのかもしれない。

現代

現代はSAMURAI cryptosの四番を担当しているが、仕事もせず。世界を放浪している。そして、人知れず厄介なことに巻き込まれては解決している。最近では、キャッシュレスカードを使うのが好きらしい。以外にも七人の中で現代に溶け込むのが一番早かった。

2024年4月7日 2時00分

中央を歩く六番

六番

日曜と祝日はここへの立ち入りを禁ずると扉の前に書いていなかったか?

誰の気配も感じない教会に一人の男性が姿を表す

………

普通の人間なら気づけるはずがないのだが

何故、分かった?

六番

私は普通の人間とは違うとういう事になるな

教える気はないと?

六番

言っても分からぬだろ

六番

私と貴殿とでは次元が違うのだから

そうか

なら無駄話はやめて早速始めますか

六番

お前では力不足だ

はっきり言うな…

確かにあなたと私とでは実力差がありすぎる

しかし、あなたを殺せる準備が整ったと言ったら?

六番

面白い

六番

やってみるがいい

そう言って彼は刀を抜いて六番に飛びかかる

六番は向かってくる刃を

掌で受け止める

六番

すまないが今は刀を持ち合わせておらぬ

六番

無粋ではあるが素手で戦わせてもらうぞ

余った片手で相手の胴体に手を置く

………!

その瞬間、後ろに大きくとんだ

六番

加減はした

六番

死にはせん

そのまま加減せず殺せば良かったものを

六番

あいにく

六番

余程のことがない限り人は殺めぬと決めている

そのお陰であなたは私に触れることになった

六番

何?

すると突然、彼に触れた六番の左手が氷始めた

六番

………

六番

私に何をした

私の体に触れた者を凍らすという実にシンプルな魔術です

六番

魔術だと?

術者を殺せばその術も消えます

あなたが持つ目でも何重にも巡らせたこの術式は見えないようですね

六番

なるほど私の目は対策済みか

六番

これはより警戒するべきだな

と言って六番は凍った左手を元の左手に戻した

六番

だが、術事態はそこまで強いものではないな

六番

簡単に相殺できた

それはどうかな?

六番

……!

すると、素手で止めた右手が溶け始めた

六番

これはもうもとには戻らぬな

六番

驚いたな

六番

約1000年前にはなかった魔術はこれほどまでに厄介とはな

六番

これはゆっくり時間をかけていられぬな

安心してください

次で最後です

六番

何?

再び彼は六番に接近する

六番は左の掌を相手に向け見えない力を放つ

彼はそれを勘だけで避け

さらに距離を詰める

六番

避けるか…だが無駄なことだ

終わりです

彼の刀が六番の首を狙う…

その瞬間、壁や地面に血が飛び散った

………!

六番

どうした?

その彼の刃は六番の首に届くことはなかった…

なんで……?

彼の刀を握った右手は地面に落ちており

溶けていたはずの六番の右手が元の手に戻っていた

あぁぁあぁああ!!!!

六番は素手で彼の右手を切り落としたのだ

六番

これで決着がついたな

そっ、その通りです……

決着…が付きます……

六番

………どういうことだ?

あなたは私の血を浴びた

これで…私の役目は……

そう言って彼は倒れた

六番

血に何か仕組みがあったのだろうが術者が死ねば関係ない

六番

だが、何か引っかかる…

六番

何か見落としてるかのような感覚だ

えぇ、あなたは見落としました

するとどこからか彼の声がする

六番

………

六番

なるほど、私は偽物と戦っていたわけか

気づいたところで手遅れですよ

六番

どうやらそのようだ

すると六番が浴びた血が発光し

爆発が起きた

2時40分

五番

……っ…

五番は目を覚ました…

両手は上にあげられ

天井取り付けられた鎖で拘束され

両足は股を広げられた状態で拘束されている

五番

………どこかしらここ?

五番

確か私は…

お目覚めかしら?

目の前に五番と対戦した彼女が現れる

五番

あー、あんたの仕業?

五番

てか、なんで生きてるの?

あなたが戦ってたのは私が作ったお人形さんよ?

五番

なるほどね

五番

それで私をどうするつもりなのかしら?

それはもちろん私の…

五番

却下

まだ何も言ってないわよ!

五番

聞かなくてもわかるから

聞いたのはそっちでしょ!

五番

私と戦う相手はどうしてこうも変人ばかりなのかしら?

知らないわよ!

五番

今まで男の人ばかりだから今回はまだマシな方だけど

どうして私のコレクションになってくれないの?

五番

え…

五番

気持ち悪いから

めっちゃ嫌そうな顔で五番は答えた

そんな嫌な顔しないでよ…!

私だってわかってるのよ…

これがいけないことぐらい

でも、どうしたら振り向いてくれるかわからないのよ!

どうしたら私に振り向いてくれるの?

どうしたらわかってもらえるの?

どうしたらあなたみたいにみんなから好かれる人になれるの…

おしえてよ……

うぇーん…(泣)

そう言って泣き出す彼女

五番

ちょっと……

五番

いきなり泣かないでよ…

だって…

嫌われたくないんだもん…

五番

はぁ…

五番

あなた名前は?

……えっ?

五番

名前よ

五番

私、あなたの名前が知りたいわ

えっ、あ…

かぐや

かぐやです…

五番

かぐや

五番

この戦いが終わったら私のとこに来なさい

かぐや

えっ…?

かぐや

よろしいの?

五番

特別よ

かぐや

わかったわ

かぐや

でも、私は今はあなたの敵です

かぐや

主様には逆らうことができない体になってしまったから…

かぐや

主様の指示が来るまであなたと一緒にここにいないといけないの…

五番

どうしてかしら?

五番

あなたならいくらでも細工できるはずよね?

かぐや

いつもならできるんだけど

かぐや

主様は強い魔力で私を支配してるの

かぐや

逆らえば問答無用で殺されちゃう…

かぐや

あと支配されてるのは私だけじゃない

かぐや

私と一緒にこの時代に来た人も全員がそうなってる

かぐや

中には望んでそうなってる人もいるから

かぐや

支配を解いたところで敵対する人は敵対すると思う

五番

なるほどね

五番

とにかく指示が来るまでこのままってことね

かぐや

そうなる…

かぐや

一応、3時までにはすべての準備が整うみたい

五番

それで、あなたの主は何を企んでるの?

かぐや

主様がしようとしてることは誰も知らないわ

かぐや

みんなの利害が一致してるからいるだけで主様自体に興味がないみたいで

かぐや

私も貴方様が自分のものにできるならって思って協力してるだけだから…

五番

利害っていうのは?

かぐや

SAMURAI cryptosの殺したいとか戦いたいとかそういうの

かぐや

それぞれ恨みがあったり因縁があったりするから

五番

まぁ、そうだろうと思ってたけど

かぐや

でも、主様は七人全員の殺害を指示したわけじゃない

かぐや

各々で自由にすればいいってそういったの

かぐや

本当の目的は分からないのごめんなさい…

五番

………

五番

やっぱりそっちの方がいいわね

かぐや

え?

五番

喋り方

五番

無理して私の口調真似なくていいわよ

かぐや

はっ、はい…/////

五番

あなた可愛いわね

かぐや

ふぇ?!

五番

この件が片付いたらあなたも私の妹分になりなさい

かぐや

え、あっ!アワアワ

かぐや

私なんかでよろしいのですか?

五番

不服かしら?

かぐや

いえ!そんなことは!

五番

なら、お互い生きていたら契を交わしましょ

かぐや

あっ、はい!

こうして二人は約束を交わした。

2時07分

季節外れの雪が積もる場所

この街は一年中雪が振り続ける

見つけたー!

七番

…………

七番が歩いてると後ろから少年の声が響いた

探したぞ!

途中で見失ったから5分以上も出遅れてしまった…

それはともかく

少年は一方的に話し続ける

俺がここのいる理由わかるよな?

俺はお前を戦うためにここに来た!

だから、俺と戦え!

七番

…………

無口とは聞いていたけどもうちょっと反応してくれねぇかー?

無視されると結構傷つくんですけど…!

七番

…………

なんか喋れ!こんちくしょう!

七番

お前は人間か?

喋ったー!(感動!!)

俺は人間といえば人間だが爺ちゃんが鬼人だから鬼の血も引いてるぜ?

七番

爺さんは悪い鬼か?

んー、どうだろう?

多分、人も何人か殺したこともあるだろうし悪い鬼だったかもしれねぇし

良い鬼だったかもしれねぇ…

俺が生まれる前に亡くなちまったからよ

そこらへん、聞いてなかったし

聞きづらかったからな

でも、一人の人間を愛した鬼だ

その人間に愛された鬼だ

だから、良い鬼だったって信じたいかな

七番

そうか

ところでよ

お前の力って炎でどんな魔法や魔術も焼却するって聞いたんだけど本当か?

七番

…………

……いや、なんか喋れよ

せっかく喋ったと思ったのによ!

ま、いいや

とにかく戦うか!

と言って少年が親指で鍔(つば)を押し

刀身が見えた瞬間…

七番

…………!

全身が震え上がった

周囲の空気が変わり

異様な空気に近くにいた鳥の軍勢が一斉に飛び立ち

吹いていた強い風が止んだ

少年を中心に重たい空気があたりを支配した

この世の物とは思えない

準備はいいか?

少年は刀身をすべて出し切りこちらに刃を向ける

七番も刀を抜き、構える

顔つきが変わったな

七番

…………

言っておくが加減はできないからな!

行くぞ!七番!

そう言って少年は目の前から消え

一瞬にして背後に現れた

七番

………!

七番は咄嗟に防御するが

力強い攻撃に吹っ飛ばされ建物の壁にぶつかる

へっ!すごいだろ俺の力

見た目から想像できないほどの力

だが、それよりも警戒すべきことは

背後に現れるまで気配が完全に消えていたことだ

どんなに早くても移動すれば

空気の流れや風の流れが変わる

それがなくても雪が降っているこの状況で

降る雪に触れずに背後に回るのは不可能だ

それこそ、瞬間移動さえしない限り

七番

…………

ホント、何も喋らねぇな!

そう言って再び消え

おら!

今度は目の前に現れる

七番は防御をするが少年の力任せの攻撃に吹っ飛ばされる

七番

…………

どうしたこんな程度か!

七番は刀を鞘に納めた

どういうつもりだ?

七番

いいから来い

………!

七番の鋭い殺気が放たれる

ついに本気になったか!

そう言って消える

七番

…………

しばらく静かな時間が続く

少年が次に現れた場所は頭上

おらよ!

少年が振り下ろした刀は空振りする

あれ?

次の瞬間、少年の腹に蹴りが入り上空へ飛ぶ

オッ…!

少年は雲の上まで飛んだ…

いい天気だな…

七番

そうだな

七番は思いっきり踵落としをする

ガハッ‼

思いっきり地面に叩きつけられる

イテテテ

何だよ今のは!

七番

三番が昔やっていたのを真似した

三番は確か鬼人のやつか

それにしても、普通の人間はあそこまで飛ばせないぞ!

七番

…………

まただんまりかよ!

まあいいか

そんなことより今度はお前から攻めて来いよ

多分、一撃も当たらないからよ

七番

…………

七番が刀を抜いた瞬間

七番の周りに炎が舞う

ついに炎使うか

七番は少年に一気に接近し、

少年の首を切ろうとする

七番

………!

だが、その刃は届かない

それどころか指一本動かすことができない

どうだ?

すごいだろ?

あとこんなこともできるぜ?

次の瞬間、七番は地面に叩きつけられていた

指一本動けないだろ?

七番

…………

七番は炎を全身に纏う

アチチ!

すると、体が自由に動き

少しだけ空気が軽くなった

七番

自由に動けなかったのはこの空気か

七番

瞬間移動に見えたあれは空気で支配した場所なら消えることも

七番

どこにでも現れることを可能にするのか

気づくの早!

そうだ!俺はそうやって消えたり現れたりお前の自由を奪ったりしてたんだ!

すごいだろ!

七番

そうか

相変わらず反応薄いな!オイ!

七番

行くぞ

オウ!

七番は全身から炎を放ち

半径50メートル先まで炎を放った

俺が撒き散らした空気が燃えていくー!

それが魔法や魔術も燃やす炎か!

スゲーな!

だがこれならどうだ?

そう言うと刀から黒い靄が溢れ出した

っと同時に少年の体に黒い模様が現れ

オレンジ色の瞳が灰色に変わる

七番

………!

先程感じた全身が震え上がる感覚がした

心のそこから湧き上がるこの感情…

それが何なのか七番はようやく理解した

これは久しく忘れていた恐怖だと

行くぜ?

と言ってさらに黒い靄が大きくなる

高く上げた刀を勢いよく振り下ろした

七番

―――!

暗転

続く

この作品はいかがでしたか?

222

コメント

41

ユーザー

かぐや喋り方真似してたんだなぁ( ˙꒳​˙ ) もう既に妹子って感じがする。

ユーザー

うわすごい!! 宴だ!!!👍👍

ユーザー

かぐやちゃん、可愛い! 構成が凄い、しっかりしてる、!✨

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