テラーノベル
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俺が他の人と楽しそうに話している。 ただそれだけなのに、橙くんの眉間はだんだん寄っていく
紫
女の人
腕を組んでみたり、足をとんとんしてみたり、俺の方をじーっと見る視線は隠す気ゼロ。
そのうち橙くんは俺の袖をぷいっと引っ張って、小声で言う。
橙
俺が振り返って笑う
紫
橙くんがそっぽ向いて、でも俺の袖は離さない
橙
明らかに拗ねているのが丸見えで、俺は堪えきれず笑う
紫
橙
紫
俺は小さくため息をついて、橙くんの頭をぽん、と撫でる
紫
橙くんは真っ赤になりながらも、俺の袖をぎゅっと握り直す まるで「置いていくな」と言っているみたいに。 俺はそれを見て、微笑んでこう囁く。
紫
その一言で橙くんの耳がさらに赤くなる
話が終わり、帰り道。 橙くんはまだ少し不機嫌で、でも俺の手を離そうとはしない
俺はゆっくり歩きながら、ちら と横目で橙くんを見る
紫
橙
紫
橙くんは一瞬だけ俺を見るけど、すぐ前を向く。 耳までほんのり赤い
橙
紫
橙
俺は歩くのを止めて、橙くんの腕を軽く引く 道の真ん中で向かい合うかたちになる。
紫
橙くんは一瞬ためらうけど、それでも素直に俺の胸へ近づく 触れた瞬間、俺が橙くんの腰を引き寄せる。
紫
橙
紫
俺の指が橙くんの頬に触れる。 その指先だけで、橙くんの呼吸が少し乱れる
紫
橙くんの目が揺れる。 俺の指が頬から耳の後ろへすべって、くすぐったいほど優しい
紫
低い声で囁かれる。
紫
橙くんの肩が小さく震えた 表情は隠しているのに、身体は正直すぎる。 俺はその様子に気づいて、クスッと笑う
紫
橙くんはそっぽ向くけど、俺の服をぎゅっと掴む
橙
紫
俺は橙くんの手を握り直す 歩き出す足取りはさっきより近くて、指先も離れない 2人の空いたに漂うのは、嫉妬の名残と、夜に溶ける甘い空気。
玄関に入った瞬間、橙くんは靴を脱ぐのもそこそこに俺の服の袖をつまむ まるで「離れたくない」と言ってるみたいに
俺はそんな仕草を見て、ふっと目を細める
紫
橙
言葉とは逆に、橙くんの指は俺の服を離さない。 俺はその手をそっと取って、指を絡める
紫
リビングに引き寄せられ、橙くんはそのままソファに座らされる
俺はしゃがみこみ、橙くんの膝に手を置いた
紫
橙くんは視線を逸らして、唇を噛む
橙
紫
橙くんはこくっと頷く 動きが小さくて、逆に気持ちが全部透けて見える 俺は少し苦笑して、橙くんの膝に手を滑らせる
紫
橙くんは目を伏せる
橙
その言葉は小さくて、胸の奥からこぼれ落ちたみたいだった 俺の表情が少し泣け甘くなる
紫
橙くんはムッとして顔を上げる
橙
その一言で、俺の喉がわずかに動く。感情を押し込めたみたいに、息が漏れた
紫
俺は橙くんの頬に触れ、親指で優しく撫でる 触れられた瞬間、橙くんの肩がビクッと震える
橙
その反応が可愛すぎて、俺は少し身を乗り出した
紫
橙くんの呼吸が浅くなり、胸の上下が早くなる。
橙
紫
俺は橙くんの耳元へ口を寄せて、低い声で落とす
紫
橙くんは息を呑んで、ゆっくり俺の服を掴む
橙
紫
俺の手が橙くんの背中に回り、体をそっと近づける。 そのまま、唇が触れそうな距離まで寄る
橙くんの目は揺れていて、でももう逃げない。 ソファの明かりが2人の距離を照らして、部屋の空気がゆっくり熱を帯びていく。
そして2人は、行為へ自然に流れ込むような雰囲気になっていく
コメント
6件
なんか、、誰かさんに似てるね、笑