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et

おはよーございまーす

yan

あっ!et先輩おはようございます!!

jp

etさんおは〜

tt

おはよetさん。yanくんほんまにetさん大好きやなw

et

朝から元気だね〜…

そう言いながら赤木くんの横に座ると

赤木くんが嬉しそうに笑って

yan

ふふっ…et先輩はめっちゃ眠そうですねw

jp

さっきまで寝てたでしょw

et

そうだけど…眠いんだからしょうがないでしょ…

jp

でもこのカフェの開店時間結構遅いよ?

et

閉店までの時間めっちゃ長いじゃん…

et

……ここで寝よっかな

tt

おい…もう時間やってw

yan

寝るんだったら俺の肩使っていいので!

いつもと変わらない笑顔でそう言ってくる

et

あ、大丈夫

jp

…ふっw

店長が突然鼻で笑う

jp

etさんこんなイケメンにそんなこと言われてもこの態度…w

tt

yanくんどんまいw
etさん恋愛初心者だからw

yan

……

et

え…な、何?

赤木くんが無言で私を見つめてくる

yan

…別に…何でもないですよ…?

yan

…もう時間なんでet先輩早く行きましょ

そう言って立ち上がる

et

…え、なんでそんな機嫌悪いの?

yan

…et先輩のせいです

et

…え、私なんかした?

yan

…もういいですから早く来てください…!

 

 

 

 

赤木くんと一緒に扉へ向かう

yan

et先輩予約した人のメモ持ってますか?

et

うん、持ってるよ

予約した人の名前を書いたメモを取り出す

yan

わかりました、では開けますね

赤木くんがドアの鍵を開け

ガチャッと、ドアを開く

yan

…いらっしゃいませ〜

ドアの向こうには

もう列ができているほどの人たちがズラッと並んでいた

et

いらっしゃいませ〜

予約していた山田なんですけど…

et

山田様ですね、3名様でよろしいでしょうか?

はい

et

ではこちらの席へどうぞ…

私がドア付近から離れると

赤木くんが代わりに接客をする

yan

いらっしゃいませ〜

女性

きゃあ!yanくんだ!

女性

私たちyanくんに会うためにわざわざ東京まで来たんですよ…!

女性

朝からずっと電車に乗って…!

yan

あははっ…ありがとうございます

女性

え、でも本当に来てよかった…!

yan

…w
ならよかったです

yan

…2名様でよろしいでしょうか?

女性

はいっ…!

yan

こちらの席へどうぞ〜

et

……

なにこれ…推しのライブみたい…

……なんか…面白くないな

et

……っあ

目の前を見て、人がたくさん並んでいたことを思い出す

こんなこと考える暇ない…!

et

いらっしゃいませ…!

女性

…え、yanくんじゃないの〜?

女性

yanくんに会いに来たのに…

et

…あぁ…えっと…

女性

…さっきyanくんいたよね?

女性

うちら不運すぎ〜w

et

ぇ…と、

そんなこと言われても…と、

対応に困っていると

私の目の前に手が差し込んでくる

et

えっ…

yan

…すいません、そういう態度やめてもらってもいいですか?

女性

え、yanくんっ…!?

yan

……この人、大事な先輩なんで

et

っ…ぇ…

女性

あっ…は、はいっ…

et

……っ…

赤木くんが、私に好意を抱いていることぐらい

前からずっとわかってたのに

こんな『大事な先輩』っていう言葉で

きゅんとしてしまった自分がいることが悔しい

et

…っ(早く…)

早く胸の鼓動収まってよ…

yan

…et先輩、俺がやっとくんで

et

…ぁ…うん…ありがと

ピンポーンと、ベルの音がする

et

…私が行ってくるから

yan

はい、お願いします

急いで赤木くんから離れる

 

et

はい、ご注文はお決まりでしょうか?

女性

…え、yanくんは?

et

…あぁ…現在席を案内しておりまして…

女性

…はー…

et

……

私、どんなことしても『yanくんがいい』って言われるな…

et

…あ、ご注文は…

女性

いちごパンケーキ、2つください

女性

あ、ココアも2つ

不機嫌そうな女性と、その女性と一緒に来ていた人が答える

et

いちごパンケーキ2つと、ココア2つですね

et

少々お待ちください

 

 

et

いちごパンケーキ2、ココア2〜…、!

tt

あいよぉ〜

jp

……なんか、etさん元気なくない?

et

…え、そう?

jp

…うん

店長が心配そうに見つめてくる

jp

…なんかあった?

et

……

et

…いや、お客さんの態度がちょっとねぇ〜…

et

…『yanくんがよかった』みたいなこと言われて…

jp

…あぁ…ね

et

……日に日に積み重なっていって…

jp

……辛い?

et

…いや、ん〜…

et

普通に接してくれる人もいるし…まだ平気だけど…

jp

……まぁまぁ…そんなこともあるから

jp

あんま気にしないでいいと思うよ

jp

…etさんに嫉妬してんじゃね?w

店長の手が伸びてきて

私の頭にポンッと置かれて

優しく撫でられる

et

…そんなわけ…w

jp

…ふっ…やっと笑った

jp

やっぱetさんは笑顔が一番似合ってる〜!

頭をわしゃわしゃ撫でられる

et

ちょっ…髪ボサボサになるっ…w

手を止めようとして、店長の手首にそっと触れると

私の手の上から何かに包まれる

et

……えっ?

驚いて顔を上げると

横には赤木くんがいて

手は赤木くんの手で包まれていた

yan

……何してるんですか

jp

え、yanくんっ…!?

yan

…なんでet先輩のこと撫でて…

yan

…いちゃついてるようにしか見えないんですけど

et

…え?ん?

tt

…ふっw

yan

…いちゃつく前に、仕事してください

jp

…ご、ごめん…?

yan

……チョコケーキと、いちごパフェです

yan

…et先輩も、サボってないで早く行きますよ

包まれた手を、そっと握られて

そのまま引っ張られて歩き始める

 

jp

…yanくん…w

tt

…完全に嫉妬しとったなぁ…w

 

 

et

…えっ、ちょっ…

et

赤木くんっ…!

yan

…なんですか

et

ここ、見られるからっ…

et

早く手離してっ…!

今はなんとか隠せてるけど…

少し動いただけでバレそうっ…

yan

…俺は、別に見られてもいいですけど

et

はっ…何バカなこと言ってんのっ…!?

見られたら女性からさらにひどい態度取られるっ…

yan

…んじゃあ…

yan

…今日も、仕事終わったら一緒に残りましょうね

et

わかったからっ…

yan

…いつもより、長く残ってください

et

……えぇっ…と、とりあえずわかったから…っ

et

残るからっ…

yan

…じゃあ

赤木くんがパッと手を離す

yan

…また、後で

そう言って、離れていく

et

……

…なんか…いつもより不機嫌じゃなかった…?

なんかムッとしてたし…

怖かった…?

et

……んなわけ…

ピンポーン

et

あっ…はーいっ…!

 

 

 

 

jp

etさんたち、今日も残るの?

et

うん、そうしないと怒るし…

tt

…いや、もう怒っとるっしょw

jp

朝やばかったよね!w

et

え、なんの話〜?

yan

…et先輩いいからっ…!

私が立ち上がって、店長たちの元へ行こうとすると

行く道を赤木くんに塞がれる

et

ぇ〜…

仕方なく、また椅子に腰を下ろす

jp

わかる。好きな人は独り占めしたいよね

tt

二人きりになりたいよな

tt

てことでもう俺ら帰るわ

jp

yanくんのためにもう帰りまーす

yan

っ…もぉ〜…

店長たちがニヤけながら出ていく

 

yan

…はー…

赤木くんが私に近づいてきて

yan

…隣、いいですか?

と、尋ねられる

et

え…別にいいけど…

赤木くんが私の隣の椅子に座ると

頬杖をついて、顔の向きをこちらに向けてくる

et

……怒ってる?

yan

…まぁ…少し…

et

え、な、なんで…?

et

私なんかした…?

yan

…いや、まぁ…そうですね

et

えぇ…ご、ごめん…?

yan

……

yan

…いや、謝ってほしいんじゃなくて

yan

…それよりも、やってほしいというか…

yan

…俺がやりたいこと

体の向きを私に向ける

yan

…今日、店長に撫でられてましたよね

et

…あぁ…朝の…?

yan

はい…

yan

…俺だって、撫でたことないのに…

et

いや…でも、あれは相談に乗ってもらっててっ…

et

それに店長とはもう数年一緒にいるし

撫でられたとき、親戚みたいな感覚で

全然ドキドキしなかった

ただ、安心しただけで

et

だからっ…

yan

っでも…!

yan

俺は…嫉妬、しました

et

……え…?

yan

…長年一緒にいるからって…

yan

…俺、好きな人が他の男に撫でられてたら嫌

et

っ…は…

yan

……だから

私が逃げないように、手をそっと握られて

しっかりと私の目を捉えて

et

っ…

赤木くんの目から、離れられないっ…

 

yan

…俺も、撫でてもいいですか…?

et

……えっ…

yan

…店長に、負けた気分で…

yan

……それに、こっちからみたら

yan

完全にカップルがいちゃついてるみたいで

yan

…俺の方が、et先輩といちゃつきたいのに

et

っ…何言って…

yan

……いいですか?

et

…もしかして、それが原因で元気なかったの…?

yan

…まぁ…はい

et

っ…はぁっ…!?

yan

ね、とりあえず…撫でてもいいですか

期待するような目で見てくる

et

っ…もぉ〜…わかったわかったっ…!

et

撫でていいからっ…!

yan

っ…本当ですかっ!?

et

…どうせ嫌って言ったら落ち込むでしょ…

yan

はいっ!

et

はぁ…

yan

……んじゃあ…et先輩

yan

…こっち向いてください

et

……

赤木くんの顔を見る

yan

っ…

赤木くんが繋いでいた手を優しく引っ張って

赤木くんと私の距離が縮まる

 

赤木くんの手がそっと上がって

私の頭の上にポンッと、優しく乗せられて

ゆっくり、撫でられていく

et

っ…

まるで、髪の毛一本一本に神経が通っているようで

ずっと気にしてしまって

撫でられている部分が、熱い

というか…顔全体が、熱い

et

っ…(な、にこれ…)

胸の鼓動が早くて

頭ばっか意識してしまって

頭にどんどん血が上っていって

et

……っ

顔をそっと赤木くんからそらすと

やっと赤木くんの口が開く

yan

……et先輩、照れてます?w

et

はっ…!?

et

な、なんでっ…

yan

…顔、赤いですよ?w

et

っ…

頬に優しく手を添えられ

赤木くんの方へ顔を向かせられる

et

…ちょっ…

少し頬が赤いような赤木くんと目が合う

yan

…ふふっ…

yan

…可愛い

et

っ…!

いつもなら、そんなこと言われても

『あー…ありがとありがと』とかで

流していたのに

et

そ、んなことっ…

yan

…可愛いですよ、et先輩は

頬に添えられていた手で

そのまま頰を優しく撫でられる

et

…っ…

et

っも、もう終わりっ…!

無理やり手を離して

赤木くんから距離を取る

yan

え〜…

et

っ…もう私帰るからっ…!

席を立ち

慌てて荷物を持つ

yan

…はぁー…俺もet先輩と帰る方向同じだったらな〜…

et

もし同じでも一緒に帰らないけどっ…

yan

え〜酷!?

扉に手をかけて、そっと後ろを振り返る

et

……

yan

…ん?どーしました?

ニコニコしながらそう言ってくる

 

やっぱり…イケメンだけど

さっき、そのイケメンに私は…

頭撫でられて…そして…

et

っ…な、なんでもないっ…

et

また明日ねっ…!

心地よかった

だなんて…

もっと撫でてほしかった

だなんて…

et

っ…(ばっかみたいっ、)

 

 

 

大人気な後輩から好かれてる

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コメント

16

ユーザー

ちょいちょいちょい … ! ? 何回 見ても 口角が上がるんですが … ⤴️🥺 りりるさんの yaet連載 大好きです … これからも応援してます🔥💪

ユーザー

🍫さんが照れるようになったの進展しすぎて好きです👍👍👍👍👍 女性客にこの2人のイチャイチャをもっと見せつけてやりたいですねほんまに!!!

ユーザー

ねぇetさん完全にyanくんに惚れてるじゃん!! yanくんの嫉妬も可愛いし…!! 本当に尊くて最高です!! なんだあの客!!etさんに会えるだけで幸せじゃん!! 私はetさんに頭撫でられたい…

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