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輝き― ~君が選ぶ道~

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輝き― ~君が選ぶ道~

8 - 輝き― ~君が選ぶ道~ ⑧

♥

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2019年06月07日

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前回までのあらすじ

ついにクライマックスに

近づいてきたこの物語

世界を閉じることを決めたキミ子

しかし、それで終わることができなかった…

快斗

「前回までのあらすじがここに来て普通だ…」

第八話【振り返った景色】

どうして、こうなったの…

どうして、閉じないの…

ねぇ、どうして……

………

みんな、消えてしまったの?

キミ子

「……!」

キトラ

「我は、この時を待っていたのだ」

キトラ

「あの方を“殺し”」

キトラ

「全ての『輝き』を消すために」

キトラ

「私のある目的のために」

キミ子

「どういうこと?」

キトラ

「私の能力(ちから)は」

キトラ

「ノート―何もない―」

キトラ

「“零”や“無”を意味する」

キミ子

「……!」

キトラ

「つまりは、先程のように」

キトラ

「全員を消すことができるのだ」

キミ子

「ロード…」

キミ子

「あれ?」

キトラ

「貴様の能力(ちから)無かったことにした」

キミ子

「そんな…」

どうしてこうなったのか 遡ること 10分前…

「来宮 喜美子」

「すまないが失敗する」

キミ子

「えっ!?」

「神野 きとらが邪魔してくる」

キトラ

「この機会を逃すわけには行かないのでな」

あの方

「キトラ、まさか……!」

キトラ

「ようやく貴様を“殺す”ことができる」

キトラ

「この出来損ないが!」

キトラは、何もないところから

刀を取り出した

あの方

「……!」

遊翔

「あれは……!」

遊翔

「輝切鈴―」

キミ子

「きせつれい?」

サキエ

「輝切鈴って、まさか……」

遊翔

「はい、輝切鈴とは」

遊翔

「所有者達の輝きが闇に堕ちた時に使う刀です」

遊翔

「本来はそうなのですが…」

キミ子

「闇に包まれてるね」

その刀は、黒い靄(もや)に包まれていた

快斗

「おいおい、あいつ本気かぁ?」

カズエ

「お兄ちゃん!」

遊翔

「わかった」

遊翔は姿を“隠して”

誰にも見えない状態になった

しかし、私だけが居場所がわかる

これも、私の能力(ちから)なのだろう…

快斗

「よし、俺も行くぜぇ!」

快斗は、もうスピードできとらの場所に行った

快斗

「……!」

だが、快斗が背後にまわった瞬間

来るのがわかっていたかのように

左足を構え

快斗

「…っが……!」

左足で蹴り飛ばしました

キミ子

「……!」

キミ子

「そっちには!」

快斗が蹴飛ばされた方向には

遊翔がいた

遊翔

「……!」

遊翔

「……うあっ!」

二人はそのまま木にぶつかり

そこで、倒れました

キトラ

「そこで、見ておけ」

キトラは、刀を上げて

振り下ろそうとしました

あの方

「………」

滝斗

「アコースティック―音響―…」

キトラ

「………!」

滝斗

「“最大音量”マキシマム・ボリューム」

いつの間にか空の上にいた滝斗が能力(ちから)を使う

キトラ

「…くっ……」

その音は、キトラだけに聞こえていているようで、苦しそうに耳を塞いでいる

キトラ

「……仕方がない」

キミ子

「……!」

次の瞬間、空から滝斗が落ちてきた

キミ子

「滝斗!」

そのまま、地面に叩きつけられる

遊翔

「来宮さん!」

遊翔

「テレポーテーションを使ってください」

キミ子

「テレポーテーション?」

サキエ

「テレポーテーションをつまり、瞬間移動ってこと」

サキエ

「それを使って、ここから離れるの!」

キミ子

「うっ、うん!」

キミ子

「load…」

キミ子

「teleportation」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

来宮家・キミ子の部屋

キミ子

「……わぁ!?」

一ヶ所に重なるようにして集結している

快斗

「重てぇ…」

「なんで、こんな目に」

遊翔

「どこですここは?」

カズエ

「可愛いお部屋」

キミ子

「あの…」

キミ子

「みんな降りて…」

キミ子

「苦しい…」

私が一番下で6~7人分の体重に押し潰されそうになっている状態である

快斗

「それは、わるかったなぁ」

遊翔

「申し訳ありません」

遊翔

「今すぐ降ります」

全員、私から降りた

快斗

「それにしても、せめぇー部屋だな」

サキエ

「こんなにもいたら、狭いわよ」

サキエ

「さすがに」

キミ子

「とりあえず」

キミ子

「私の部屋につれてきたけど」

キミ子

「早く滝斗をベッドに寝かせないと」

快斗と遊翔が滝斗を私のベッドに寝かせる

遊翔

「これは、ひどく頭を打っていますね」

遊翔

「来宮さん、“キュア”してください」

遊翔

「怪我や病気を治す」

遊翔

「意味があります」

キミ子

「うん、わかった」

キミ子

「load…」

キミ子

「cure」

滝斗の傷がだんだんと傷がなくなっていく

遊翔

「深い傷もありませんし、だいたい、3分で終わるでしょう」

サキエ

「二階ぐらいの高さから落ちているのに」

サキエ

「目立った傷もないし、血もそれほど流れてないわね…」

「傷口はすぐに閉じました」

サキエ

「そんな、能力(ちから)だったわね」

滝斗

「うっ…、うー…」

滝斗

「………あ…れ…?」

滝斗は目を覚ます

しかし、少し声がかすれている

遊翔

「滝斗さん!」

遊翔

「動かないでくださいね」

滝斗

「来宮さんが、治療中です」

滝斗

「……!」

滝斗

「今まで、いくつの能力(ちから)を使った?」

遊翔

「……えっ?」

快斗

「それはぁ、どういう意味だぁ?」

滝斗

「キミ子が使える能力(ちから)は、5つまでだ」

遊翔

「……!」

遊翔

「確か、テルとキュアに」

遊翔

「テレポーテーションで」

遊翔

「3つ…」

サキエ

「あと、前回の時にフライを使ってたわよ」

「それと、時を戻しているのなら、時間関係のものを使っているはずだ…」

滝斗

「すでに5つか…」

遊翔

「どうなってしまうんです?」

あの方

「それは、私から話そう」

全員

(あっ、いるの忘れてた……)

あの方

「彼女と滝斗の能力(ちから)は、もともとイレギュラーな方法で手にしたものだ」

サキエ

「イレギュラー?」

あの方

「その話は、今は省くが」

あの方

「彼女の能力(ちから)は5つまでしか使ってはいけない」

遊翔

「使ってはいけない?」

あの方

「本来、輝き所有者が持てるのは」

あの方

「1つのみ」

遊翔

「そうですね…」

あの方

「そして、何故1つなのか」

あの方

「能力(ちから)を使いすぎることで脳や体への負担が」

あの方

「大きすぎるからだ」

遊翔

「なるほど…」

快斗

「ってぇ、ことわよぉ?」

快斗

「何個も使える、来宮はよぉ?」

快斗

「脳や体への負担が出始めるかもしれねぇわけか」

「“輝きは特別な能力(ちから)であるが、時に自分を苦しめてしまう”」

「あなたが、よく言う言葉ですね」

あの方

「そのとおりだ」

あの方

「そして、彼女を守る能力(ちから)を手に入れた」

あの方

「もう一人のイレギュラーな存在」

サキエ

「それが、滝斗ね」

あの方

「そうだ」

あの方

「滝斗の本来の能力(ちから)」

キミ子

「ナイト ―騎士―」

遊翔

「どうやら、治療が終わったようですね」

キミ子

「うん、能力(ちから)使ってると話せないからね」

遊翔

「それにしても、『ナイト』ですか…」

快斗

「どんなぁ、能力(ちから)が使えるんだぁー?」

滝斗

「俺の能力(ちから)は…」

っと、そのときだった

いきなり、家全体がゆれた始めた

〈ゴゴゴゴッ!〉

あの方

「キトラか……!」

キトラ

「ようやく見つけたぞ!」

あの方

「くっ…」

〈チリン!〉

鈴の音が鳴り響きわたった、次の瞬間、私の家の屋根が飛ばされた

いや、違う

切られてしまった

キミ子

「私の家が!」

遊翔

「そういえば、何故キトラは、あなたを襲うんですか?

あの方

「昔、キトラの親は私の所為で殺されたのだ…」

遊翔

「殺された!?」

あの方

「そして… 1人残されたキトラを引き取ったのだ」

遊翔

「親のことを知られてしまったから?」

あの方

「いや、それは私から話した」

あの方

「だが、キトラはその話について」

あの方

「なにも言うことはなく」

あの方

「ただただ頷いていた」

遊翔

「つまり、親を死においやってしまった恨みか?」

キミ子

「違う…」

あの方

「どういうことだそれは?」

私は、あの方の話をスルーし

ある人に向かって叫ぶ

キミ子

「神野 きとらさん!」

キミ子

「あなたに聞きたいことがあります!」

キトラ

「我に何を聞くことがある?」

キミ子

「あなたじゃないです!」

キミ子

「奥に眠ってる」

キミ子

「本当の神野 きとらさんに聞いてるんですよ!」

あの方

「……!」

あの方

「貴様、何故それを?」

遊翔

「それは、どういうことでしょうか?」

あの方

「………」

あの方

「キトラは、多重人格でな」

あの方

「普段は優等生で、賢い男の子だった」

快斗

「いまの、あいつじゃ考えられねぇなぁ?」

キトラ

「すまんが、我の昔話はやめてもらいたい」

キミ子

「まぁ、とりあえず」

キミ子

「切り替えられないんですね?」

キトラ

「あぁ、子の状況を見たらあいつは苦しむからな…」

キミ子

「あら、以外と優しいんだね!」

キトラ

「この状況でそんなこと言えるのは貴様だけだがな」

キミ子

「そう?」

キトラ

「まぁよい…」

キトラがそう言った直後

その場から消えた

キトラ

「目的は果たした」

次の瞬間、キトラの声が私の後ろから聞こえてきた

私は、恐る恐る振り替える…

キミ子

「………」

私の中でとてつもなく嫌な予感がした

心臓の音が、ドクドクと鼓動が早くなるのがわかる

私が振り返った先には

キミ子

何もない灰色の景色だった―。

続く

おまけ

遊翔

「この流れで『おまけ』いりますかね?」

快斗

「いらねぇーだろぉ?」

カズエ

「うん、そうだね」

遊翔

「はい、今回のおまけは」

遊翔

「私たちについてお話しします」

遊翔

「まず、快斗さんから」

快斗

「俺は、高校でぇー、番張ってる男の」

快斗

「相棒をしている」

快斗

「『最速の快斗』だ!」

バン!

快斗

「観察力とスピードには負けない自信があるぜぇー」

快斗

「能力(ちから)は」

快斗

「“ヴェロシティ”っていう」

快斗

「速さ、速力、速度っていう意味があるらしい」

快斗

「人が出せるスピードを限界まで出せるぜぇー」

遊翔

「次は、俺が言わせもらいます」

遊翔

「……本当の自分でやるわ」

遊翔

「めんどくさがりのような言うときには言う感じの」

遊翔

「キャラが素だ、多分!」

遊翔

「俺の能力(ちから)は」

遊翔

「“ハイブ”っていう隠すという意味がある」

遊翔

「以上だ」

遊翔

「続きましては僕の妹もカズエです」

快斗

「キャラが戻ったのか、わかりにく!」

カズエ

「こんにちはー」

カズエ

「カズエです!」

カズエ

「気づいてる人もいるかもだけど」

カズエ

「私、音も声も聞こえないんだー」

カズエ

「理由はー」

カズエ

「私の能力(ちから)」

カズエ

「“フォーゲット”が関係してるんだけど」

カズエ

「それは、リメイク版でわかるよー」

遊翔

「以上、三人の自己紹介でした」

遊翔

「次回もお楽しみにー」

本編『最終回』まであと2話

“おまけ”は次回で終わる。

お楽しみに!

輝き― ~君が選ぶ道~

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