TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

輝き― ~君が選ぶ道~

一覧ページ

「輝き― ~君が選ぶ道~」のメインビジュアル

輝き― ~君が選ぶ道~

9 - 輝き― ~君が選ぶ道~ ⑨

♥

63

2019年05月14日

シェアするシェアする
報告する

いらっしゃいませ~

最後のご来店、お待ちしておりました

いろいろありまして、今日で閉店してしまうんです。

少なくとも今夜中にはお店も物語も終わるんです。

もちろん、またどこかで

お店は開きますよ

その時は来てくださいね。

ついに物語もクライマックスなので

ちょうどよいのかもしれませんね

それでは、話していきましょう

第九話【輝き―】

無の世界

キトラ

「さて、何もかもが消えたこの世界で」

キトラ

「輝きの能力(ちから)も使えないこの状況で」

キトラ

「貴様は、我にどう勝つのか?」

キトラ

「それとも、あきらめてしまうのか?」

キトラ

「全てを“無”にそして“零”から始めるのを」

キトラ

「受け入れるのか!」

キミ子

「やだ!」

キミ子

「諦めない!」

キミ子

「私にはあなたが持っていない」

キミ子

「特別な能力(ちから)がもう1つある!」

滝斗

「何?」

私は、思いっきり行きを吸い込み

限界までたまった空気を一気に出すかのように

私は大声をあげる

キミ子

「滝斗!」

キトラ

「滝斗?」

キトラ

「何を言い出すかと思えば?」

キトラ

「そんなに叫んでも」

キトラ

「もう無になってしまってる以上」

キトラ

「聞こえるはずがないだろう?」

チリン…

キトラ

「この音は…!」

チリン…

あたりから鈴の音が鳴り響く

キトラ

「まさか…」

チリン…

前回聞いた音とは違う優しい音だった…

天(そら)高く

一筋の光が現れる

滝斗

チリン…!

その光から、一人の少年の声が響く

滝斗

「キミ子!」

そこから現れた滝斗は

私のところへゆっくりと落ちて行き

私に手を伸ばす

キミ子

「滝斗…」

私は、滝斗の手を強く握る

滝斗

「何泣いてんだよ?」

滝斗

「そんなに怖かったのか?」

滝斗のその言葉で、私が泣いていることに気づく

キミ子

「あっ、これは自然に…!」

滝斗

「でも、やっぱり」

滝斗

「怖かったんだろうな」

滝斗

「こんな何もない場所で1人で」

滝斗

「いるんだから」

キミ子

「うん…」

滝斗

「さて、やりますか」

キトラ

「どうするつもりだ?」

滝斗

「俺は、『キミ子の騎士』だ」

滝斗

「だから、俺は必ず助ける」

滝斗

「俺は、そのためにこの能力(ちから)を手に入れたんだ」

キミ子

「load…」

キトラ

「……!」

キトラ

「何故、ロードが使える?」

滝斗

「俺の能力(ちから)は、キミ子のための能力(ちから)だから」

滝斗

「手助けができる」

キトラ

「そうか…」

キミ子

「shine」

あたり一面が白く輝く

キトラ

「…っ……!」

キミ子

「キトラさん!」

気がつくと青い空が一面広がっていた

きとら

「……ここは?」

キミ子

「あっ、目が覚めた?」

きとら

「はい…」

さっきと違う雰囲気で

私の中で少しだけ混乱した

でも、きとらは、それ以上に

混乱しているだろう

きとら

「あの…」

キミ子

「ん?」

きとら

「大変申し訳ありませんでした!」

キミ子

「えっ!?」

きとらは、どけ座をして

大きな声で謝ってきた

キミ子

「ちょっと、落ち着いて」

きとら

「はい…」

キミ子

「覚えてるんだね?」

きとら

「ところところですが…」

きとら

「あっ、その!」

きとら

「滝斗さんは……!」

きとら

「ご無事でしょうか…」

滝斗

「俺なら、大丈夫だ」

きとら

「あんな高いところから」

きとら

「落としてしまって」

きとら

「すみません!」

※第八話の話です。

滝斗

「別に気にしてないよ」

滝斗

「それにやったのは」

滝斗

「お前じゃないしな」

きとら

「それでも、僕の中にいる友達です!」

きとら

「僕の大事な友達がやったことだし」

きとら

「止められなかった」

きとら

「僕の責任です!」

滝斗

「別にそこは、気にしてないよ」

滝斗

「それに関しては許す」

きとら

「本当にごめんなさい!」

どけ座の体制からなかなか変わらないきとらに

私は昔の私をかさねていた。

キミ子

「『神野 きとら』さん」

キミ子

「謝るのはあとにして」

キミ子

「まずは、ここを戻さないと」

きとら

「そうですね…」

滝斗

「どうやって出るんだ?」

滝斗

「さすがに新しい能力(ちから)は無理だろ?」

キミ子

「大丈夫」

キミ子

「デリートした」

滝斗

「デリート?」

キミ子

「霧時空間に入る前に」

キミ子

「フライとタイム」

キミ子

「デリートしといた」

滝斗

「お前、そこまで計画的だったか?」

キミ子

「妹と一緒に考えた」

滝斗

「妹もこの事情を?」

キミ子

「ううん、知らないよ?」

キミ子

「ゲームの話って言って」

キミ子

「考えてもらった」

滝斗

「ゲームね…」

キミ子

「まぁ、とりあえず」

キミ子

「テレポーテーションとキュアを」

キミ子

「削除しとくね」

滝斗

「そうだな」

キミ子

キミ子

「load…」

キミ子

「delete」

キミ子

「"cure"」

キミ子

「and」

キミ子

「"teleportation"」

滝斗

「なんか、とてつもなく英語で上手な人に見える…」

キミ子

「そう?」

滝斗

「キミ子のその能力ってさ、意味を理解していないと使えないんだよな?」

キミ子

「うん、そうだね」

キミ子

「理解しなければ、発動しない」

滝斗

「お前の能力名を考えた」

キミ子

「えっ、何々」

キミ子

「どんなのにしたの?」

滝斗

「『アンノウン』」

キミ子

「あんのう?」

滝斗

「アンノウ “ン”!」

キミ子

「アンノウン!」

キミ子

「って、どんな意味?」

滝斗

「まぁ、そうなるわな」

きとら

「アンノウンは」

きとら

「“不明な”や“未知の”という」

きとら

「意味があります」

キミ子

「へぇー、そうなんだ」

キミ子

「それ気に入った」

キミ子

「わからないことだらけだし!」

滝斗

「まぁ、能力名は決まっても」

滝斗

「ここからどうするか」

キミ子

「修復するんでしょ?」

滝斗

「修復はできる」

滝斗

「でも、修復したあと」

滝斗

「俺たちはどうなる?」

キミ子

「どうなるの?」

滝斗

「もしかしたら…」

滝斗

「俺たちの存在が消えている」

キミ子

「どうして?」

きとら

「私の責任です」

きとら

「私が輝きを“無”にして」

きとら

「世界を“零”にしてしまったから…」

キミ子

「別にいいじゃない」

キミ子

「可能性の話でしょ?」

キミ子

「例え、みんなから私たちの記憶が消えようとも」

キミ子

「私たちは消えないでしょ?」

キミ子

「それなら、それで楽しまなくちゃね」

きとら

「前向きですね…」

きとら

「僕は、そんな気持ちになれないです」

キミ子

「そうだよね」

キミ子

「それじゃ、私は見ていくよ君たちの世界を」

キミ子

「この先の行方を」

キミ子

「ねっ、滝斗!」

滝斗

「俺は君と一緒にいればそれでいい」

キミ子

「何それ?」

私は、笑いながら答える

滝斗

「それじゃ、俺とキミ子は世界を修復する」

滝斗

「そして、お前はその戻った世界でいつも通り過ごせ」

きとら

「いつも通りですか?」

滝斗

「多少の変化はあるだろうが」

滝斗

「困ったときは俺らを頼れ」

滝斗

「助けてやる」

きとら

「そんな、僕なんかのために…」

滝斗

「どうせ、修復された世界では、このことも忘れるだろうけどな」

きとら

「まぁ、そうかもしれませんけど…」

キミ子

「それじゃ、始めようか」

キミ子

「“ゼロから始めよう新世界生活”」

滝斗

「おい、やめとけ?」

キミ子

「いやー、ごめん(笑)」

キミ子

「それじゃ、改めて」

キミ子

「始めようか!」

キミ子

キミ子

「load…」

キミ子

「"new world"」

世界は修復されて、青い空が広がり

新しい世界が広がっていた

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

???

***

「くそ…」

***

「失敗したか…」

***

「きとらの中は居心地が良かったのにな…」

***

「次の世界では必ず…」

「その次はありませんよ」

「キトラ…」

「いや、“くすみ”か…」

***

「貴様は……!」

「岸辺 幸です」

「次の世界では姿も名前も変わるんですけどね」

***

「まだ終わらんぞ…!」

「そうでしょうね」

***

「…くっ……!」

「ゆっくりとお休みください」

「闇の世界で――」

***

「……っあ…!」

その者は消えてしまった…

「それでは、みなさん新たな世界で」

「またお会いしましょう」

続く

おまけ

キミ子

「これが、最後のおまけです」

キミ子

「あれ、あと一話は?」

キミ子

「っと、思うかもしれませんが…」

キミ子

「おまけはここまでです!」

キミ子

「たった五話しかありませんでしたけどね」

キミ子

「次回は本編の方が最終回です!」

キミ子

「果たして、決着がついて」

キミ子

「新しい世界がやって参りました!」

キミ子

「さて、その世界では何が待ち受けているんでしょう」

キミ子

「平和な世界が良いなー」

キミ子

「カッコ、個人的な意見」

キミ子

「カッコ閉じ」

キミ子

「それでは、また次回!」

キミ子

「てか、最後なのに」

キミ子

「私一人だけって」

キミ子

「どゆこと?」

次回

ついに――『最終回』

お楽しみに!

輝き― ~君が選ぶ道~

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

63

コメント

3

ユーザー

《限定公開》から《全体公開》にしました😉 本当にややこしいことして すみません!😣🙏😓 でも、読んでくれてありがとう😆❗️ それでは、また次回 お会いしましょう!m(。≧Д≦。)m

ユーザー

すまぬ、これ間違って投稿したやつじゃぁー…😅 本来の投稿はもうちょっと先じゃー! ややこしいことして、ごめんなさい…!😣 だがしかし! 紅葉さん、コメントくれてありがとうございます!😆 投稿はもうすぐです!👍 来月辺りで投稿する予定です!😁

ユーザー

F☆Rさんの、ストーリー待ってました!! F☆Rさんの作品は読んでて楽しいです!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚