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第1章 出発
午前11時20分…出航10分前
豊島姉弟が港に着いた。瑞季はタクシーの運転手に料金を払い、郁は荷物を外に出した
郁
郁に言われて瑞季は郁の指差す方を見た
瑞季
大きさは勿論、どこか華やかしさがある船が姉弟の目に入った
瑞季
瑞季がチケットを見て確かめた
郁
郁は瑞季に腕を引き、船に向かった
その後方で
文
文も港に到着。携帯を開き、時刻を確認した
文
文はため息をつき、”あの人”に電話をかける
文
文は携帯を鞄にしまい、受付へ向かった
船員
受付担当が片付けに入った。数分後、片付けが終わり、船内へ戻る
船員
受付担当がインカムで船長に伝える
幸一
船長が返事をしてインカムを切った
幸一