男性恐怖症

ペアワークも後半に突入した頃

猫宮さん猫宮さんと呼ばれる事に違和感を感じたのか

そう言ってきた

彼は自分が思ってたより優しくて

だいぶ話せるようになったが

まだやっぱり顔を見ることは出来ていない

キーンコーンカーンコーン

そうしているうちにペアワークの授業が終わった

やっと解放される...

そう思った

そう思っていたのに彼に話しかけられた

交換したい、そう言いたいのだろう

だが男性はほんとに初兎ちゃんしか繋いでない

繋ぎたくない

言葉に詰まってたら

肩にポンっと手を置かれて後ろからそう言われた

それと同時に

最悪なタイミングでこいつも来た

学年で初兎ちゃんが女装ってこと知らない人居たんだ

うざいタイプだ...

初兎ちゃんに引っ張られるがまま教室を出た

ｶﾞﾗﾗﾗﾗﾗ

そんなこと言われたけど

大丈夫って言いたい

僕はもう大丈夫だよ

初兎ちゃんにはこれ以上心配かけたくない

自分の事だけを考えるようになって欲しい

僕はただ隣にいる親友っていうポジションでいいの、

明日、話してみよう

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