君のポケットは
あったかい
真冬の空
快晴の青空
…の中
野崎 桜菜
…寒い。
買いもの帰りの放課後
野崎 桜菜
…はぁ
野崎 桜菜
慌てすぎてマフラーも手袋も忘れるとか…
野崎 桜菜
私バカじゃん…
唯一してきたのは マスクだけ
野崎 桜菜
あーあ…
坂見坂 海斗
あ、野崎。。。
野崎 桜菜
あ、坂見坂?
野崎 桜菜
(っえ?…好きな人ここで登場とか…タイミングやばない?)
野崎 桜菜
(…顔を見られないようにしよう。)
坂見坂 海斗
(やっば…)
坂見坂 海斗
(好きなやつと2人っきりとか…/////)
もうすでに両想いだった ことを知るのは
この後の話
坂見坂 海斗
野崎、お前何してたん?
野崎 桜菜
見りゃわかるでしょ…
野崎 桜菜
買いもの帰りだよ 笑
坂見坂 海斗
…それにしてはコート1枚にマスクって寒そうだな
野崎 桜菜
っ…!
野崎 桜菜
そっ…それはその、急いでたから(?)
坂見坂 海斗
ははっ、お前らしいな
野崎 桜菜
あー…うん。
野崎 桜菜
(やばいっ!顔が赤くなる…)
坂見坂 海斗
(なんか、今日は素直だな…)
坂見坂 海斗
(大胆なことをすれば女子はオチるって聞いたことある…!)
坂見坂 海斗
(今ならいけるかも…!)
坂見坂 海斗
…なぁ、野崎。
野崎 桜菜
…?
野崎 桜菜
なに、坂見坂
坂見坂 海斗
ちょっと手、貸せ
野崎 桜菜
は?え、ちょ
手を坂見坂に包まれて
私の冷たい手は あたたまってゆく
坂見坂 海斗
…寒いだろ?
坂見坂 海斗
しかもお前、ポケットないだろ?
野崎 桜菜
え…いや、ポケットあ…
坂見坂 海斗
ないんだからさ(((圧
坂見坂 海斗
俺のポッケ使おうぜ。
野崎 桜菜
え…?
そう言って海斗は
私と手を繋いだまま そのままポケットへと
突っ込んだ
坂見坂 海斗
…ほら
坂見坂 海斗
あったかいだろ?
野崎 桜菜
…うん。
野崎 桜菜
とっても…あたたかい…(?)
坂見坂 海斗
…家まで送ってくよ。
野崎 桜菜
え、いや、暗くなっちゃうよ?
坂見坂 海斗
…いいんだよ 笑
君のポケットに 手を突っ込みながら
あたたまっていく 自分の手
野崎 桜菜
カァ/////…
ポケットの中で 手を繋いでるから
本当にあたたかい
坂見坂 海斗
…言っとくけど、さ
野崎 桜菜
…ん?
坂見坂 海斗
俺、"普通のやつ”にはこんなことしないから。
野崎 桜菜
私は普通じゃないのかよ 笑
坂見坂 海斗
…うん。
坂見坂 海斗
野崎は…特別な人、だよ。
野崎 桜菜
っ…!
マスクをつけていた おかけで
真っ赤になった私の 顔は見えずらかった
坂見坂 海斗
…?
坂見坂 海斗
野崎なんか…顔、赤くないか?
野崎 桜菜
そっ、そんなことない!
そのあとどうなったのか
あとは
ご想像にお任せします 笑