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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

転校生として、 僕の通ってる高校に来た君

猫宮いふです

よろしくお願いしますペコッ

一目見ただけで恋におちた

 

 

 

そんな彼は人気者

身長も高くかなりなルックスの持ち主

自分だけの物にしたい…

ぁ…あの、いふくん…

ぇと…ほとけ…?やっけ?

ぁ、うん!

是非お友達になりたいなー…って

ええでー!

不安やったんよ、新しい学校で友達できるかなって…

安心したわ…

初めての友達ニコッ

ぁ…良かった

「にこっ」と微笑むその顔

全てがかっこいい、可愛い

 

 

 

転校して来て数日

君はすっかり馴染んだ

僕が初めての友達

そんな事を忘れる様に みんなと話している

………

ーー!ww

いふくん

あ、ほとけ

どしたん?

お昼ご飯…一緒に食べよ?

んー…ええよ

何で嫌がってる様に言うの…

僕はあなたのことが好きなんだよ…

気持ち……

屋上なんか入れたんやな…

生徒会長のお友達だからね!

屋上行きたいって言えば、鍵貸してくれるんだ

ふ〜ん

もっと僕の話に興味を持って

お弁当食べよっか…

 

 

 

ぁ…ほとけのハンバーグちょうだい

ぇ…何で?

おかず無いなった

米が残ったッッ……

ふふっ…笑

何してんの?笑

みんなが知らない一部を知ってる

かっこいい一面だけじゃない

可愛い一面もあるのを知っている

仕方ないなー、良いよ

あざーす!

ぁッ、半分だけっ!

全部はダメっ!!

パクッ…モグモグ

ねぇ〜……泣

うんまっ……

酷い……

わーった、今度作ってきてやるから、な?

うぅ…許す…

初めての手料理もきっと僕

お弁当を分けたのも僕

何でも僕が初めてが良い

とある日の君の机

一輪の花が挿された花瓶

………

いふ…くん…

ほとけ…俺、何かしたかな…?なぁ…

明らかに震えた声

喉の奥から振り絞って出した音

何もしてない…

大丈夫、僕が側にいるよ

ほぉ…けぇ……グスッ

 

 

 

今日の君は1人ぼっち

誰が虐めたのかも分からない

そんな中、近寄る奴なんか居ない

先生

今日は2人1組で組んでくれ

どんどんとペアができていく

そんな中、 いつもだったら人が群がる君は1人

ほと…け…一緒に組んで…

うん、良いよニコッ

あぃ…がと…

毎日毎日飾られる花

もう誰も気にしない

1人になった君を、 冷たい視線を送るクラスメイト

ほとけッ…もぅ…やだっ…グスッ

大丈夫、大丈夫だよ…?

もし…いふくんが1人になっても、僕が居るよ

ほんとぉ……?

うん、ずっといる

ほとけッ…ほとけっ…ポロポロ、ギュッ

胸元に顔を擦り付けてくる君

泣いている顔とは裏に、 僕は君を見て笑顔になる

………ニコッ

朝早くの静かな教室

枯れた花を手に持ち、 新しい花を手に持つ僕

朝早くから来るの大変なんだよ…?

さ…トイレに篭ります…か…

………

何…してんの…?

いふくん、おはよう!

目尻に涙を溜めている

ほと…けっ…、何…してんの…っ!

何って…お花を変えてたの

ずっとっ…ほとけがしてたの…?

もー良いよ、そうだけど?

ッッ……ポロポロ

いふくんの側には僕だけが良かったんだ

虐めたら、周りは巻き込まれない様にいふくんから離れる

どう?上手だったでしょ?

酷いッ……ポロポロ

ずっと、ずっとッ…

信じてたんに…ポロポロ

大粒の涙を流すいふくん

そんなんで泣かないでよ

僕は、いふくんが大好きなんだよ?

おれはっ…嫌いッ…ポロポロ

いふくん…チュッ

は…ぇ…ポロポロ

やめろっ…ポロポロ

好きだよニコ

君に伝えられるなら、伝えたい

ごめんなさいって…

今、君の机の上に供えられてる花は

ユリの花

以前の花は、桔梗の花

いふくんっ…ごめん…グスッ

帰ってきて……

今度は僕が、掠れた声で呟く

この世にいない君に向かって言う

愛してるっ…ポロポロ

数日前…

ッ…はぁッ…ポロポロ

バカッ…何でっ…ポロポロ

ほとけがっ…あんなん…するわけないやん…ポロポロ

やだっ…俺をっ…捨てないで…

「好きだよニコ」

も"ぉ…ポロポロ

うらぎ…られたっ…ポロポロ

だから、一歩前に足を踏み込む

だんだんと冷えてくる足

ほとけっ…ほぉ…けぇ…ポロポロ

膝、腹、胸と…

海の冷たい水が顔えと近づいてくる

後一歩前に出れば、顔につく

俺やって…大好きやったもん…ポロポロ

 

 

 

息苦しい…

最後に伝えておけば良かった…

だい…す…き……

 

 

 

遺体が見つかったのは数日後

水死体は、魚に食べられたりする

だが、この遺体だけは違った

美しい綺麗な顔のまま

浜辺に打ち上がって、 綺麗な横顔で寝ているように見えた

大好きだった… 俺のままで死ねたかな…? ほとけは… 嫌いにならないでくれるかな…?

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