主ちゃん!
第3話「初兎くん過去」
主ちゃん!
スタート!
初兎母
初兎?テストは何点だったの?
初兎
90点だったよ!
初兎
すごいでしょ!
初兎母
はぁ?!
初兎母
そんな点数で私がすごいって
初兎母
言うと思う?!
初兎母
バチン
初兎
い...ごめんなさい...
初兎母
はぁ...今すぐ勉強してきなさい...
初兎
はい...
次のテスト
初兎母
初兎?テストは何点だったの?
初兎
100点だよ!
初兎
お母さん褒めて褒めて!
初兎母
すごいじゃない!
初兎母
ご褒美にお菓子買ってあげるわ!
初兎
やった!
初兎
(お母さんは100点を取れば褒めてくれる...いっぱい100点取らなきゃ...
そう... 僕は子供ながら お母さんの機嫌を損ねないように 頑張ってきた...
でも... テストで100点が取れないと...
初兎母
何であなたはそんなに
頭が悪いの?!
頭が悪いの?!
初兎母
この恥晒し!
初兎母
あなた!
初兎母
この子の体に
教え込んであげてちょうだい!
教え込んであげてちょうだい!
初兎父
はぁ...何でお前は
初兎父
俺の子なんだよ...
初兎父
ボコッ
初兎
何で...そんなこと言うの...?
初兎父
うるさい!
初兎父
ボコッボコッ
初兎
い...たい...よ...お父...さん...
初兎父
次100点取れなかったら
初兎父
どうなるか...分かってるな...?
初兎
はい...がんばります...
そんな日々は 高校2年生ぐらいまで続いた 俺はもう限界だった
だから親に内緒で バイトをして 何とかお金を稼いで
一人暮らしをしようとしたが...
ある日 俺がバイトをしていることが バレてしまった
初兎母
あなた!みて!これ!
初兎父
は?あいつ俺らに隠れて
バイトしてやがったのか?!
バイトしてやがったのか?!
初兎父
これは...
初兎母
お仕置きが必要ね...
初兎
だっだいまー
初兎
お母さんお母さん!
初兎
聞いて聞いて!
初兎
僕ね僕ね!
初兎
テストで100点取ったんだよ!
初兎母
へー...で?
初兎
え?
初兎
褒めて...くれないの?
初兎母
褒めるわけないじゃない
初兎母
100点が普通よ?
初兎
な...んで?
初兎
今までは...褒めて...くれてた...じゃん...
初兎父
初兎
初兎
な、何?
初兎父
これは何だ?
初兎
?!
それは、僕が必死に バイトをして得たお金だった
初兎父
親に内緒でバイトするなんて...
初兎父
これは没収だ
初兎
え、ちょ!
初兎
返してよ!
初兎父
これはお前が迷惑をかけてきた
分の慰謝料だ!
分の慰謝料だ!
初兎
なん...で...(泣)
初兎母
十万程度で泣くんじゃないよ!
そう...俺が奪われた金額は
十万だった
俺に取ってはものすごい大金だった...
だった...のに...
俺の親は問答無用で奪い取っていった
俺はその時確信した
親を殺す
と
それと同時に俺は家を飛び出た
俺は行くあてもなく走った
どれぐらい走っただろうか
あたりは暗くなり始めていた
初兎
ここ、どこ?
初兎
わかんない...
初兎
まぁ、仕方ないか...
???
君、
こんなところで何をしているんだい?
こんなところで何をしているんだい?
初兎
家出です
???
ほお...
???
何かあったのかい?
俺は聞かれたことを正直に答えた
???
そんなことがあったんだね
???
ねぇ君
マフィアにならない?
初兎
マフィ...ア?
???
そう、マフィア
???
君は親に酷いことされたんだろ?
???
マフィアに入ったら君の親も
???
自分で
殺せる
初兎
?!
初兎
...やる...
???
分かった...
???
言っておくけど
これは命懸けの仕事だよ...
これは命懸けの仕事だよ...
???
それでもやるんだね...?
初兎
やります...
そうして僕はマフィアになった
主ちゃん!
おつめい!







