まふまふside
僕と96ちゃんは、 向き合って座っている。
96ちゃんの傍には、 気絶したつっきーとやらが 横たわっている。
さあ、説教だ。
まふまふ
まふまふ
96猫
まふまふ
まふまふ
96猫
まふまふ
まふまふ
96猫
まふまふ
96猫
96猫
96ちゃんは、昨日のことを ぽつぽつと語り始めた。
96猫side
〜一日前〜
やばいやばい!
もう夜だ!
大量の武器の材料を抱えて、 武器倉庫に向かって走る。
材料選びに時間かけすぎたー!!
早く行かなきゃ!
ここら辺ロウソク立てないから 暗いんだよな〜!
ガタッ!!ゴトッ!!
96猫
音が 聞こえる。 なんだか、激しいな……
怒号も聞こえてきた。奇襲かな?
96猫
わしは、さらに足を速める。
96猫
武器倉庫の前に、 暗くてわかりにくいけど 血痕があった。
………誰か、倉庫の中に居るのか?
これはまずいな………
もし中に敵がいたら、 殺されるかもしれないから。
わしは抱えていた材料を 足元に置き、その中の鉄と縄で 即席の武器を作る。
その武器を構えながら、 そっと倉庫の戸を開けた。
ガラガラッ
96猫
倉庫の中に、 足が血まみれの武士が倒れていた。
武士はこっちを見ると、 絶望したような顔をした。
96猫
武士
武士の袴を見ると、 この城のものではなかった。
96猫
武士
武士
96猫
わしは首を傾げる。
96猫
96猫
この武士、死にたいって 思ってないよね?
武士
武士
武士
96猫
96猫
武士は、ゆるゆると首を横に振る。
武士
96猫
武士
96猫
96猫
96猫
96猫
思わず乱暴な口調になってしまう。
わしは武器倉庫の前に放置していた 材料を倉庫の奥に運び、 応急処置を始めた。
出血が多い。
傷口も深そうだな……
96猫
武士
96猫
やばい。血が、止まらない。
このまま血が出続けたら、 失血死してしまう。
だめだ。この人が死んでは。
ビリッ!
わしは近くにあった短刀で、 着物の裾を切り裂く。
武士
武士
96猫
そう言いながら、 傷口に着物の裾を巻く。
圧迫止血法は、 傷口を圧迫して 血を止める方法のこと。
この前、医師のさかたんが やってたから、間違いないはず!!
96猫
ぎゅっと、傷口を縛った。
武士
武士は顔をしかめる。
96猫
治る確証なんてなかったけど。
不安そうな顔をした この武士を、安心させたかった。
しばらくすると、血は止まった。
96猫
武士
96猫
武士
96猫
わしがいつも寝ている布団に、 無理矢理武士を寝かせる。
武士
96猫
96猫
武士
倉庫の奥に行こうとすると、 着物の裾が引っ張られた。
96猫
どこかに引っかかったかな?
振り返ると、武士が裾を握っていた。
武士
武士
その目は、酷く脅えていて、
裾を掴む指は、細かく震えている。
それでも、その目はまっすぐで。
何故だか分からないけれど、
目が、離せなかった。
コメント
19件
菜月さん 可愛く書けて良かったです!ありがとうございます
朱里さん それ、すごく楽しそうですね!
もも 神じゃないよ!!紙だよ!! おかちやしゃん…可愛いww