歳の差関係なくないか

文化祭が終わると次は体育祭

このイベントが沢山ある秋は中々面白い

廊下の窓から外を眺めていると、グラウンドには体育祭の競技練習に勤しんでいる学生達が沢山いる

若いって良いなぁ、なんて思いながらボーッと眺めていると、愛しい彼女が話しかけてきた

体育祭当日

私はテント下…ではなくカメラを持ってウロウロしていた

自分のカメラじゃなくて生徒のスマホで何枚か写真を撮っていると、次々と生徒がやってきて一緒に写真撮った

次々と競技が終わり大トリのリレーが始まった

私はカメラを構えてレンズを永茉に向けていた

そうこう話してるとスタートの合図が鳴った

永茉のクラスの第1走者が勢いよく前に飛び出して2位になった

キレイにバトンを繋いで第2走者が走っていくとコーナーで少し躓いてその間に4位まで落ちてしまった

第3走者、第4走者と4位を維持して最後の永茉の番まで来た

少し緊張した面持ちでバトンを受け取る体勢になり、バトンを受け取った瞬間に地面を思い切り蹴って走り出した

アンカーは1周 1回目のコーナーを回った時点で2位まで一気に詰めた

その様子をシャッターを切りながら追っていく

最後のコーナーで1位の走者とほぼ同時にまで並んで最後の直線で微かに前に出てそのままゴールをした

ゴールの合図が鳴らされ走り終わった永茉は肩を上下に動かしながらクラスの子と抱き合っていた

皆からの賞賛を少し照れながら喜ぶ彼女にレンズを向けてシャッターを切った

時々感じる歳の差 青春している彼女を見ているとズキッと胸が痛くなる

もし同じ年齢で、同じ学校で、同じクラスだったらって

隣の席になったり、一緒にご飯食べたり、一緒にテスト勉強したり、一緒にイベントを楽しんだりできたのかなって

そう、頭に過ってしまう 多分こんな事考えても無駄だって、永茉は怒るだろうけど

でも不安になってしまう 本当に私でいいのかなって