家族の再会

雨に打たれていると何もかもを忘れられる

ベランダから下を見渡す

決心した

消えてやる

でもここで助けてくれた

天使がいた

事のはったんは二年前

両親が死んだという知らせを受けた

事故だった

俺の為に布団を買いに行ってくれた両親に車がぶつかった

俺のせいだと悔やんだ

それから、父が残してくれた遺産で生活をした

それからの人生はとても辛かった

デスソース

それは・・・

ラーメンの器一杯分を入れたデスソース

ベランダから見下ろした景色は

いつもなら、とても綺麗に見えるのに・・・

今日は薄暗く感じた

そして前に一歩・・・踏み出した

冷たい風が頬に、体にあたり、

本当に今から死ぬんだなと

実感させられた

ものすごい勢いで風が吹いた

突然聞こえた声にビクリとする

そこには天使がいた

天使はそう言った

次の瞬間、気を失った

目が覚めたらそこは病院だった

そして医師は言った

そう言い、手慣れた手つきで水を用意する

その時、ドタドタと走る音が聞こえた

ガラガラっと乱暴にドアを開ける

その医師の顔の横には

そこには２年ぶりに会う

父さんと母さんがいた

家に帰ってベットに寝転がった

明日、両親は死ぬ

どうにかして避けないと

久しぶりの母の手料理

モグモグモグ

あははっ！

そう思いながら寝た

次の日になり、

バタン

そしてそのまま、眠りに落ちた

その日、幻を見た

いや、夢を見た

不思議な夢だった

ジリリリリッ！

電話の音で目覚めた俺は電話に出た

ガチャン

父さんと母さんが・・・

殺・・・された？

警察の話だと

昨夜、強盗が家に入り殺されたそうだ

それからは覚えてない

ふと、気がつくと

そこには天使がいた

次の瞬間、気を失った

一ヶ月後

俺は人混みの中、父さんと母さんを探していた

フワッ

倒れた俺を支えてくれたのは・・・

俺たちは抱きしめあった