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私
私
私
私
いつのことか覚えてないのですが 数年前の出来事です。
部活で忙しい妹以外の家族と 東海地方にある滝を見に行きました。
滝が見える場所までは 森の中をかなり歩きました。
紅葉の季節だったので 景色を楽しみながら歩いてました。
台風が過ぎた後だったので 地面はぬかるんでいたと思います。
自分で言うのも何ですが 私はかなり運動音痴です。
なのでぬかるみに足を取られ 崖みたいになっている道で 足を思い切りくじきました。
私
後ろにいる父や他の人に 迷惑がかかるとは思いましたが
あまりに痛くて足を止めました。
その時
グシャッ
目の前に水が満タン入った ペットボトルが落ちてきました。
ペットボトルは私のすぐ目の前で バウンドし崖下へ落下…
一瞬の出来事に 私は呆然としていました。
母
前を歩いていた母が 笑いながら聞いてきました。
私
足をくじいてなかったら… 痛みに足を止めなかったら…
そう考えたらゾッとしました。
一瞬だったのでわかりませんが 未開封に近かったと思います。
満タンのペットボトルが 頭に直撃していたら どうなっていたんだろう…?
上に目を向けると 人が歩けそうな道はかなり 高い位置にありました。
母
私
暫く道なりに進んで行くと 高い所にある道に合流する梯子を 見つけました。
ですが、私は気づきました。
誰かがペットボトルを落とせるはずが なかったことに…。
台風のため閉鎖中
看板と共に梯子には ロープが巻き付けてありました。
誰かが梯子を登るには ロープを外さなければなりません。
私
ペットボトルが何故落下したのかは 今となってはわかりません。
今でも思うのは あの時足を止めてよかった、です。
私
私
これも数年前の出来事 だったと思います。
父方の祖父に連れられて あるお寺に行った時の話。
当時祖父は膝が悪く 寺に続く山道を前に足を止め
自分は下で待っているから お参りしておいでと言い出しました。
それで私は、弟といとこ、 父と共に山道に入りました。
私たち子供からしたら 大した山道ではありませんでした。
寺までの道は整備されていて 曲がりくねった石段を黙々と 上るだけだったのですから。
ですが石段の端に手すりはなく 落ちれば怪我で済まないかもしれない
整備されているとはいえ 危険度はそこそこありました。
だからなのか、石段の所々に お地蔵さんがいました。
まだ小学生の弟といとこは お地蔵さんを見る度に 手を合わせて祈っていました。
石段を上り終え 寺についたところで
いとこ
いとこ
と、いとこがはしゃぎました。
私は思わず
私
そこまで歩きにくい山道でも なかった訳だし
と口に出してしまいました。
バキッ
罰が当たったのか 目の前に太い枝が落ちてきました。
この日は快晴で ほぼ無風でした。
枝の太さはかなりあり、 風に吹かれて落ちるような 細い枝でもありませんでした。
普段冷静で驚かない父が 私の隣でかなり動揺していました。
この日以来、私は 神様の存在は人よりは信じてますし
罰が当たるということも 子供騙しではないと思っています。
私
私
私
完