挨拶の奇跡

どうしよ…逃げて来ちゃった。

あたしも…樹羽と一緒の世界

生きてみたいな

もし耳が聞こえていたら…

全部変わってたのかな。

そう、あれから樹羽と話さないまま、

2年も経った。なのに同じ夢を見る。

少し歩き疲れたんだ

人生とかいう道を休みたいけと

急がなきゃ

時間は刻一刻と

引っ張っていく

うまく行きそうで

うまくいかない

もう泣いてしまいそう

耳が聞こえなくたって全部わかってる！

惨めな気持ちなんて

嫌ほど味わって来た

だから悔しさなんて捨てたはずなのに

苦しみなんてみんなあるのわかってる

だからって笑ってなきゃいけないの？

もう放っておいて

不安になると涙は溢れ

そんなこと繰り返して

変わらずまた息苦しい朝がくる

人は嘘つき、それを見抜けないから

君の言葉だけを信じてた

　愛されないのは一番知ってる。

壊れてしまう恋でもいい。

あなたを愛しすぎてしまう前に

空に願う

目を閉じると巻き戻される

温かい夜

あなたを愛しているから

あなたがあたしを忘れるまで

星に願う

　耳まで聞こえて…！ な訳ないか

さよならが苦手なあたしたちは

いつもみたいにまたねって振る

もうあたしの命は長くないです

耳が聞こえ、喋れる代わりに、

余命があと3日しかありません。

あたしは一人で旅立ちます。

そばにいたら生きたくなっちゃう。

どっちみち死ぬんだけど。笑笑

ねえ、今更わがまま言っても無理だけど、

あたし生きたいんだよね。

生きて、いっぱい樹羽と遊びたかった。

ごめんね、わがままいって。

いたずらな笑顔が好きでした。

忘れないよずっと。

あなたに出会えてよかった。

また逢う日まで

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ