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神瞳 零司
主
主
主
おぎゃあぁ!おぎゃあ!
部屋に響き渡る赤ん坊の産声
看護婦
看護婦
母親
赤ん坊は母親らしき人物に手渡される
母親
看護婦
母親
母親
産まれたばかりの赤ん坊には 自身の眼に写る言葉の意味は 理解できなかった
母親
父親らしき男
母親
母親
父親らしき男
目の前に写る男の顔。 自身に向けられる眼はとても 自分の子供を見る目ではない。
父親らしき男
父親らしき男
母親
母親
母親
父親らしき男
母親
母親
夜です。
母親
父親らしき男
母親
女は赤ん坊を教会の目の前に置く
父親らしき男
母親
父親らしき男
冬の夜。先程自身を運んでいた 2人が去っていき、夜に消えていく。
謎の男
謎の男
謎の男は赤ん坊を見る。
謎の男
謎の男
謎の男は赤ん坊を持ち、 教会から去っていく。
何もない部屋。コンクリートで 囲まれた部屋には保育園児から 小学生程の子供がいた。 一人だけいる女性は監視役だろうか。
謎の男
謎の女
謎の男
乱暴に女に投げられたモノ。 それは赤ん坊であった。
謎の女
謎の男
謎の男
謎の女
彼女はスマホの画面を見ており、 赤ん坊を気にもしていない。 子供達は部屋の隅で怯えながら 固まっている。
数年後……
謎の女
零(子供)
謎の女
零(子供)
謎の女
零(子供)
謎の女
謎の女
ドゴッ!!
零(子供)
謎の女
零(子供)
零(子供)
零(子供)
数年後……
零(青年)
あの頃の少年はすっかり 大きくなっているが、まともな食事を一度もしていなかったため、身体はとても細い。 そして度重なる暴力により 身体は怪我だらけである。
謎の男
謎の男
「零」。それは彼の呼び名である。 名前ではない。
零(青年)
彼は先程まで読んでいたボロボロの 漫画を手にしながら立ちあがる
謎の男
零(青年)
謎の男
零(青年)
ドンッ
零(青年)
父親(?)
彼は線路の上に倒れてしまった。
零(青年)
がたんがたん……がたんがたん……
ドンッ……………
鈍い音が響く。
零(青年)
零(青年)
薄れゆく視界で2人の男を見る
謎の男
父親(?)
零(青年)
意識は薄れていく
零(青年)
零(青年)
零(青年)
彼の手にしている漫画 「僕のヒーローアカデミア」
零(青年)
零(青年)
零(青年)
零(青年)
零(青年)
彼の呟いた言葉は誰にも聞かれず 電車の音にかき消される。
青年は眠りにつくように 暗闇に堕ちていった