神瞳 零司
主
零司が聞こえてるというか
見えてる心の声です。
今回は胸くそが悪いというか
主
ゴミというか
主
おぎゃあぁ!おぎゃあ!
部屋に響き渡る赤ん坊の産声
看護婦
(チッ……うまれるの時間かかりすぎだろ)
看護婦
(うわ、コイツ目気持ち悪……)
母親
(生まれんのおそすぎだろ……)
赤ん坊は母親らしき人物に手渡される
母親
(キッッッッッショ!)
看護婦
ようでして………
(可哀想~この母親)
母親
(産まなきゃ良かった……)
母親
(もっと上手くとりだせや
クソ女が……
後でクレームいれよ)
産まれたばかりの赤ん坊には 自身の眼に写る言葉の意味は 理解できなかった
母親
父親らしき男
母親
産んだんだけど~
母親
父親らしき男
目の前に写る男の顔。 自身に向けられる眼はとても 自分の子供を見る目ではない。
父親らしき男
きめぇ~……
父親らしき男
母親
母親
なかったけど~
母親
きたんだろうね?
父親らしき男
当てつけてるんじゃねぇかw?
母親
母親
教会に捨てよ~w
夜です。
母親
父親らしき男
母親
女は赤ん坊を教会の目の前に置く
父親らしき男
旦那どうなったんだ?
母親
貰ったから大丈夫~w
父親らしき男
浮気なんてでっちあげに
決まってんのにな~w
冬の夜。先程自身を運んでいた 2人が去っていき、夜に消えていく。
謎の男
謎の男
謎の男は赤ん坊を見る。
謎の男
謎の男
謎の男は赤ん坊を持ち、 教会から去っていく。
何もない部屋。コンクリートで 囲まれた部屋には保育園児から 小学生程の子供がいた。 一人だけいる女性は監視役だろうか。
謎の男
謎の女
謎の男
乱暴に女に投げられたモノ。 それは赤ん坊であった。
謎の女
キモいガキー……
謎の男
謎の男
良いから見とけよー
(死んでも良いけど。)
謎の女
(めんどくさ~)
彼女はスマホの画面を見ており、 赤ん坊を気にもしていない。 子供達は部屋の隅で怯えながら 固まっている。
数年後……
謎の女
零(子供)
謎の女
零(子供)
謎の女
私言葉にしてないよね?)
零(子供)
謎の女
謎の女
ドゴッ!!
零(子供)
謎の女
気持ち悪い気持ち悪い
気持ち悪い気持ち悪い……)
零(子供)
零(子供)
零(子供)
数年後……
零(青年)
あの頃の少年はすっかり 大きくなっているが、まともな食事を一度もしていなかったため、身体はとても細い。 そして度重なる暴力により 身体は怪我だらけである。
謎の男
謎の男
「零」。それは彼の呼び名である。 名前ではない。
零(青年)
彼は先程まで読んでいたボロボロの 漫画を手にしながら立ちあがる
謎の男
邪魔だったんだよなぁ……
心読めるとか化物だろ……)
零(青年)
謎の男
遠いんだよ………)
零(青年)
ドンッ
零(青年)
父親(?)
彼は線路の上に倒れてしまった。
零(青年)
がたんがたん……がたんがたん……
ドンッ……………
鈍い音が響く。
零(青年)
薄れゆく視界で2人の男を見る
謎の男
(せっかくの「商品」が
無駄になったじゃねぇか!)
父親(?)
避けなかったコイツが悪いだろ!
(めんどくせぇ!死ねよコイツ!)
零(青年)
意識は薄れていく
零(青年)
零(青年)
零(青年)
零(青年)
零(青年)
零(青年)
零(青年)
零(青年)
零(青年)
推しに会いたーい!)
そんなことを内心ほざいて る青年は眠りにつくように 暗闇に堕ちていった






