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夏休みが終わり、季節は木の葉の色が変わる9月に入った。

私の夏休みはというと、私が外出するときにはあいつがずっと隣りにいた。

それはともかく、比較的過ごしやすい季節になった。

あんなにクーラーをガンガンかけていた保健室も、クーラーなしで涼しいくらいだ。

女子生徒の多くは冬服を着ている。

学期が変わっても、私は保健室に登校している。

小日向芽依

お前、宿題やった?

咲野藍

やったに決まってるでしょ

今日、夏休みの宿題を氷室先生に提出した。

小日向芽依

はぁ〜、よくやるな〜

姫沢咲良

逆になんであんたやんないのよ

小日向芽依

めんどくせぇもん

咲野藍

だから馬鹿なのよ

小日向芽依

あぁ!?なんか言ったか?

咲野藍

馬鹿って言ったのよ耳大丈夫かお前?

咲野藍

精神科だけじゃなくて耳鼻科にも行ってきなさいよ

小日向芽依

てめぇ二学期になっても変わらねぇなぁ!!

小日向芽依

殺してやるよ!!

咲野藍

殺せるわけねぇだろお前が私を

姫沢咲良

も〜…外でやってきなさいよ

藤岡知子

本当に二学期になってもうるさいわね

秋になっても私は変わらずここでどんちゃん騒ぎをしていた。

小日向芽依

今日さ〜どこ行くん?

さっきの騒ぎが終わり芽依が聞いてきた。

この季節は外も涼しいため遊びに行くことができる。

が―

咲野藍

今日はいいや

姫沢咲良

珍しいわね

確かに。普段の私なら学校にいたくないのだ。

姫沢咲良

もしかして…

姫沢咲良

あの後輩くんに会いたいの?

姫沢咲良

体育祭であんなこともしちゃったし…ねぇ?

咲良が笑っているというよりかは、ニヤついている。

こいつも大概うぜぇ

咲野藍

死ぬか?お前

姫沢咲良

嫌よ

小日向芽依

こえー

今日は外に出たい気分じゃないのだ。

本当にそれだけだ。

藤岡知子

あなた達文化祭何やるの?

体育祭が終わると文化祭がすぐそこだ。

文化祭もつまらないが、体育祭よりはいい。

小日向芽依

私たちのクラスはなにやんだっけ?咲良

姫沢咲良

お化け屋敷でしょ

小日向芽依

あー!そうだそうだ

私は芽依と咲良とはクラスが違う。

あいつらはお化け屋敷をやるみたいだ。

文化祭の鉄板だ。

小日向芽依

お前のクラスは?

咲野藍

言いたくない

絶対に言うもんか。

あれだけは絶対に。

小日向芽依

は!?

小日向芽依

なんだそりゃ

姫沢咲良

ますます聞きたくなってきた

小日向芽依

クレープ3個奢る

咲野藍

無理

クレープを奢られたとしても無理だ。

姫沢咲良

プラスケーキ3個

咲野藍

…無理

小日向芽依

プラス、有名店のプリン5個!!

咲野藍

…はぁ分かった言うわよ

どうやら私は甘いものには勝てないようだ。

今、この瞬間だけはそれを悔やんだ。

姫沢咲良

はぁ!?

小日向芽依

メイド喫茶!?

咲野藍

…そうよ

姫沢咲良

なにそれ…

咲野藍

言っとくけど、私は絶対やらない―

成瀬春樹

失礼しま〜す

あいつの声が聞こえた瞬間この場にいる全員の体が固まった。

話に没頭しすぎてこいつがノックしたことに気づかなかった。

全員それぞれ捉え方は違うと思うが私はこう思った。

「こいつにさっきの話をしてはならない」と。

こいつに文化祭でメイド喫茶をやると言ったらどうなるかわからない。

成瀬春樹

みなさん…なんで固まってるんですか?

成瀬春樹

…!あー!先輩じゃないですか!!

こいつ…新学期早々抱きついてきやがって

成瀬春樹

新学期もよろしくおねがいしますね!

咲野藍

誰がよろしくするか

咲野藍

離れろや!

成瀬春樹

先輩!痛いです!

私は抱きついてるこいつを強引に外す。

成瀬春樹

で、みなさんなにしてたんですか?

咲野藍

えっと…

絶対だめだ。絶対だめだ。絶対だめだ。

こいつにだけは絶対に言ってはいけない

藤岡知子

みんな文化祭の話をしてたのよ

先生が笑っている。

どうやらここには私の味方はいないようだ。

成瀬春樹

あー!もうすぐですもんね〜

咲野藍

ここは沈黙だ。目立たないようにして私に話が振られないようにする。

成瀬春樹

ちなみに僕のクラスはかき氷です〜!

姫沢咲良

かき氷いいわね

成瀬春樹

はい!

成瀬春樹

だから先輩一緒に回る時食べましょうね!

咲野藍

誰がてめぇと一緒に食うか。

あと、なんで一緒に回る前提なんだよ。

成瀬春樹

…?

姫沢咲良

あー!私達はお化け屋敷やるのよ!ねぇ芽依?

小日向芽依

お、おう!

成瀬春樹

いいですね!お化け屋敷!先輩、そこも一緒に行きましょう!

咲野藍

成瀬春樹

先輩なんで無言なんですか?

咲野藍

話を振るな…!話を振るな…!話を振るな…!

成瀬春樹

あと、先輩のクラスの出し物なんですか?

終わった…この世の終わりだ。

咲野藍

教えない

成瀬春樹

えぇ〜!教えてくれたっていいじゃないですか〜!

咲野藍

誰がお前に教えるか

お前には死んでも教えな―

成瀬春樹

じゃあ

その言葉が私の思考を飛ばす。

成瀬春樹

教えてくれないなら「キス」しちゃいますよ…?

見たことのない笑顔でニヤリとそう言った。

咲野藍

…分かった!言うわよ

成瀬春樹

ふふ

咲野藍

(くそ…)

咲野藍

め…

成瀬春樹

「め」?

口からあの単語が出ない。

出せない。

咲野藍

め…メイド喫茶

言ってしまった。

あーおわった。人生終わった。さよなら。

成瀬春樹

え…?

成瀬春樹

えーーーーー!

大声が狭い保健室に響いた。

うるせー。まじで。

藤岡知子

春樹くん、うるさいここ保健室よ

成瀬春樹

先輩の…メイド服姿見れるんですか!?

成瀬春樹

やったーー!

成瀬春樹

僕、先輩のメイド服姿見れるんなら死んでもいいです!!

まじでうるせーやんこいつ。

咲野藍

はぁ…見れないわよ

成瀬春樹

え…?

咲野藍

私クラスの出し物出る気ないし

咲野藍

文化祭なんてやりたくないし

クラスの出し物となれば、保健室登校ではなく教室に行かないと駄目だろう。

それが9割嫌だ。

成瀬春樹

えぇ〜!なんですか!!やりましょうよ〜!

咲野藍

これだけはマジで無理。

これだけは譲れない。

成瀬春樹

じゃあ、分かりました!!

成瀬春樹

先輩の好きなスイーツ文化祭の後にいくらでも奢ります!!

咲野藍

うっ…

成瀬春樹

だから先輩やりましょうよ〜!

成瀬春樹

メイド服姿の先輩絶対可愛いですし!!

はぁ〜…もう。私はこいつと関わってからいろいろ変なことに巻き込まれるけど

まさかメイド服着るなんてな…。

咲野藍

分かった。やる。

成瀬春樹

え!本当ですか!?先輩大好き〜!!

咲野藍

だから抱きつくな!!

まず抱きつく癖を直せ!!

小日向芽依

あいつ、藍の扱いめっちゃわかってるな

姫沢咲良

そうね

なんやかんやあって、私は文化祭に出ることになり

文化祭でメイド服を着ることになったのだった。

先輩、大好きです。

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