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夏休みが終わり、季節は木の葉の色が変わる9月に入った。
私の夏休みはというと、私が外出するときにはあいつがずっと隣りにいた。
それはともかく、比較的過ごしやすい季節になった。
あんなにクーラーをガンガンかけていた保健室も、クーラーなしで涼しいくらいだ。
女子生徒の多くは冬服を着ている。
学期が変わっても、私は保健室に登校している。
小日向芽依
咲野藍
今日、夏休みの宿題を氷室先生に提出した。
小日向芽依
姫沢咲良
小日向芽依
咲野藍
小日向芽依
咲野藍
咲野藍
小日向芽依
小日向芽依
咲野藍
姫沢咲良
藤岡知子
秋になっても私は変わらずここでどんちゃん騒ぎをしていた。
小日向芽依
さっきの騒ぎが終わり芽依が聞いてきた。
この季節は外も涼しいため遊びに行くことができる。
が―
咲野藍
姫沢咲良
確かに。普段の私なら学校にいたくないのだ。
姫沢咲良
姫沢咲良
姫沢咲良
咲良が笑っているというよりかは、ニヤついている。
こいつも大概うぜぇ
咲野藍
姫沢咲良
小日向芽依
今日は外に出たい気分じゃないのだ。
本当にそれだけだ。
藤岡知子
体育祭が終わると文化祭がすぐそこだ。
文化祭もつまらないが、体育祭よりはいい。
小日向芽依
姫沢咲良
小日向芽依
私は芽依と咲良とはクラスが違う。
あいつらはお化け屋敷をやるみたいだ。
文化祭の鉄板だ。
小日向芽依
咲野藍
絶対に言うもんか。
あれだけは絶対に。
小日向芽依
小日向芽依
姫沢咲良
小日向芽依
咲野藍
クレープを奢られたとしても無理だ。
姫沢咲良
咲野藍
小日向芽依
咲野藍
どうやら私は甘いものには勝てないようだ。
今、この瞬間だけはそれを悔やんだ。
姫沢咲良
小日向芽依
咲野藍
姫沢咲良
咲野藍
成瀬春樹
あいつの声が聞こえた瞬間この場にいる全員の体が固まった。
話に没頭しすぎてこいつがノックしたことに気づかなかった。
全員それぞれ捉え方は違うと思うが私はこう思った。
「こいつにさっきの話をしてはならない」と。
こいつに文化祭でメイド喫茶をやると言ったらどうなるかわからない。
成瀬春樹
成瀬春樹
こいつ…新学期早々抱きついてきやがって
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
私は抱きついてるこいつを強引に外す。
成瀬春樹
咲野藍
絶対だめだ。絶対だめだ。絶対だめだ。
こいつにだけは絶対に言ってはいけない
藤岡知子
先生が笑っている。
どうやらここには私の味方はいないようだ。
成瀬春樹
咲野藍
ここは沈黙だ。目立たないようにして私に話が振られないようにする。
成瀬春樹
姫沢咲良
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
誰がてめぇと一緒に食うか。
あと、なんで一緒に回る前提なんだよ。
成瀬春樹
姫沢咲良
小日向芽依
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
話を振るな…!話を振るな…!話を振るな…!
成瀬春樹
終わった…この世の終わりだ。
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
お前には死んでも教えな―
成瀬春樹
その言葉が私の思考を飛ばす。
成瀬春樹
見たことのない笑顔でニヤリとそう言った。
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
口からあの単語が出ない。
出せない。
咲野藍
言ってしまった。
あーおわった。人生終わった。さよなら。
成瀬春樹
成瀬春樹
大声が狭い保健室に響いた。
うるせー。まじで。
藤岡知子
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
まじでうるせーやんこいつ。
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
クラスの出し物となれば、保健室登校ではなく教室に行かないと駄目だろう。
それが9割嫌だ。
成瀬春樹
咲野藍
これだけは譲れない。
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
成瀬春樹
はぁ〜…もう。私はこいつと関わってからいろいろ変なことに巻き込まれるけど
まさかメイド服着るなんてな…。
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
まず抱きつく癖を直せ!!
小日向芽依
姫沢咲良
なんやかんやあって、私は文化祭に出ることになり
文化祭でメイド服を着ることになったのだった。