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月日が経ち文化祭が始まった。
校内が装飾されていてクラスごとに出し物が出ている。
この日は9時から一般公開である。
私はというと、今日使うメイド服を着らせられていた。
姫沢咲良
咲野藍
私のクラスの衣装は手芸部に任していて私の服は咲良が作った。
小日向芽依
咲野藍
確かにこんな服を着させられるなんて一生の不覚だ。
やっぱあいつあとで殺すか。
藤岡知子
藤岡知子
咲野藍
文化祭なんて参加したくないんだが。
姫沢咲良
咲野藍
姫沢咲良
あー、氷室先生がなんか言ってたな
咲野藍
小日向芽依
小日向芽依
こいついつまで笑ってんだよ
姫沢咲良
咲野藍
小日向芽依
咲野藍
姫沢咲良
こいつらがお化け役ってわからんでもないわ
そりゃあお化け屋敷入ってこんなヤンキー出てきたらびっくりするだろうな
咲野藍
成瀬春樹
扉の開く音が聞こえた。どうやらあいつが来たようだ。
成瀬春樹
本当、こいつに出会ってからめっちゃ振り回されるようになったな。
これは勘違いかもしれないが、去年より笑うことが増えたと思う。
成瀬春樹
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
こいつの笑顔を見るとなんだかこっちも笑える。
成瀬春樹
藤岡知子
成瀬春樹
成瀬春樹
私から見ると、あいつはめっちゃ急いでいた。
その急いでる状況でよくここに来れるなと思った。
姫沢咲良
小日向芽依
咲野藍
私は文化祭の前の打ち合わせに参加していないのでどんなに感じに接客するかまだわかっていない。
咲野藍
私は保健室の扉を開け、足を外に出した。
藤岡知子
先生が私のことを呼び、とっさに私は先生の方を向く。
藤岡知子
藤岡知子
藤岡知子
そんなの言われなくても
咲野藍
咲野藍
私は保健室を後にして教室に向かった。
女子
女子
2年フロアに行くと、一般公開のための最終チェックをしている。
あちこちから忙しそうな声が聞こえてくる。
氷室健人
咲野藍
氷室健人
咲野藍
氷室健人
咲野藍
…セクハラじゃね?
氷室健人
氷室健人
咲野藍
はぁ…仕方ないやるしかないか…
教室の中を見ると意外にしっかりしていた。
私の他に接客の人は2〜3人いた。
一般公開がスタートした。
私のクラスは結構繁盛していた。
咲野藍
客
咲野藍
私がするのは、オーダーと注文されたものを運ぶだけでよくメイドさんがやっているああいうものはやらなくていいそうだ。
咲野藍
客
咲野藍
だが、当然こういうことを言い出すバカもいるのだ。
どうしようか
このまま首を絞めたり、蹴ったり殴ったりしてもいいのだが。
揉め事はごめんだ。
そんなことを考えていた。
成瀬春樹
こいつがいることに全然気が付かなかった。
顔は笑っているが、目は笑っていなかった。
ていうか、誰がてめーの彼女だよ。
客
私達はそのお客さんの席を離れた。
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
意外だ。こいつが来るのはもっと後だと思った。
咲野藍
成瀬春樹
なんだこいつ。
成瀬春樹
んー、まぁ大丈夫だろう。
あとで氷室先生に怒られるがまぁいいや。
咲野藍
成瀬春樹
そして私はこいつの思うがままメイド喫茶を抜け出した。
?
女子
女子
男子
廊下を歩くとどこでも大きな声が聞こえてきた。
成瀬春樹
なんで私は文化祭に参加してこいつと一緒に回らなければならないのだ。
と考えつつも、こいつに感謝もしている。
なぜなら、こいつに振り回されなければきっと体育祭にも参加していないし、こんなに変わることはできなかったと思うから。
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
だから、ふと私は考えてしまうことがある。
なぜこいつはそんなにも私を気にかけてくれるのだろうかと。
今まで、私が会ってきた奴らはこいつみたいな感じではなかった。
少なくともー
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
買ってきたたい焼きを手に取る。
そうだ、礼を言わないと。
くっ、、でもこいつに礼を言いたくない
咲野藍
成瀬春樹
こいつはいつも私のことを小動物と思っているような目で見てくる。
咲野藍
成瀬春樹
こいつ…ニヤニヤ笑っていやがる。
咲野藍
成瀬春樹
この後も私たちは文化祭を楽しんだ。
射的をしたり、バンドを見たり、いろいろ。
その途中で、私は気になっていた質問を投げつけてみた。
咲野藍
私は回答を待った。
成瀬春樹
成瀬春樹
成瀬春樹
だが、帰ってきたのはヘンテコな回答だった。
守るって…可愛いって…
成瀬春樹
笑いながら言った。
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
成瀬春樹
今度は笑っているのではなく、真剣な眼差しで言った。
私の目を見つめて。
咲野藍
私はこいつから目だけではなく、顔全体を逸らした。
その逸らした体は熱くなっていて心臓もおかしくなっていた。
夕陽が照らす頃には文化祭は終わりに近づいていた。
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
くだらない会話をしていると前から誰かが来た。
?
ん?誰だこいつ。
知らねーぞこんな野郎。
咲野藍
?
なんかこいつ…喋り方がキモい。
成瀬春樹
?
?
?
成瀬春樹
今だにこいつのことが思い出せない。
咲野藍
?
咲野藍
咲野藍
咲野藍
睨みつけて言った。
成瀬春樹
小声で言ってきた。
咲野藍
成瀬春樹
咲野藍
こいつ。ただものじゃない。
どうやら「学校でどれほどの権力を持っているか」という部分は嘘ではなさそうだ。
?
?
笑顔といい、言動といい、オーラといいこいつは全てがキモかった。