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来夢
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#つづくかしらん☆
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なな🍆
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第16話、切なくて胸がぎゅっとなりました……。 ニックが「獣だろうが友達を辞める気はない」と言いかけたところ、ちゃんとアンディに届いてほしかったな。それでも彼が自分の存在を“危険”と判断して街を出る選択をするところに、彼の優しさと孤独がにじんでいて、読んでいて苦しくなりました。 ラストの檻のシーン、一見安心できる場所に見えて、実は14年もの後悔と引き換えなのがまた切ないです。 アリスとの約束も気になります……次が待ち遠しいです🌷
俺は「アンディ・スコット」
かつての俺は、メガネをかけた大人しい子供だった
アンディ
大人たち
街の人に挨拶をしている途中に、石につまづいて転びそうになった子供を見かける
俺はそれを見て、咄嗟にその子供を支えた
アンディ
近くで大人たちがコソコソ話している声が聞こえる
しかし、それは悪口や陰口ではなかった
観客
観客
大人は皆、俺を見て「将来有望」だの「紳士的」だの、褒めちぎってくれる
でも、当時の俺は普通のことをしているだけなのに、将来有望と言えるほどではないのではないかと思った
そんな俺の近くに、聞き馴染みのある少年の声が聞こえてきた
ニコラス
アンディ
親友のニコラス・フランクリン
俺は彼のことをニックと呼んでいた
ニックは俺の姿を見かけると、手を振りながらこちらへ駆け寄ってきた
ニコラス
アンディ
学校で本の話題で仲良くなった少年で、初めてできた親友でもある
性格は明るくて活発な少年で、当時の俺とは正反対だった
アンディ
ニコラス
アンディ
アンディ
涼しくて散歩日和の日に、ニックに家族内で起きた異変について話した
昨日、肉球の足跡や引っ掻き跡など、家の中に狼がいたような痕跡が残っていた
ニコラス
アンディ
アンディ
ニコラス
そう、家に狼が入った翌日から、俺の父親は突然姿を消した
俺、母さん、妹の3人がかりで探しても、見つかるどころか目撃情報すらなかった
ニコラス
アンディ
ニコラス
ニコラス
アンディ
この時は、俺もニックも、そんな話があるわけないと本気で信じていた
俺の父さんが獣に変身するところなんか、一度も見たことがなかった
ただ、不機嫌な時は必ず人気のない場所へ行くことぐらいだ
しかし、その疑惑が本当かもしれない…そう思い始めるような出来事が、起こってしまったのだった
それは突然の出来事だった
ある日、俺が公園の近くを散歩していた時だった
いじめっ子
ニコラス
いじめっ子
ニコラス
公園で悪ガキの声と聞き馴染みのある声が聞こえてきた
声が聞こえる方向を見ると、そこにはニックといじめっ子が揉めている姿があった
いじめっ子はニックからビー玉を無理矢理奪おうとしており、ニックに腹が立って掴み掛かっているようだった
アンディ
俺はすぐに彼の元へ駆けつき、二人の間に立った
アンディ
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子はそう言って、ニックのことを押した
異変が起きたのはその時だった
激しい怒りに満ち溢れ、視界が真っ赤に染まった
我に返った頃には、いじめっ子は既に倒れていた
ニックが口を開けたまま、俺の方をじっと見ていた
アンディ
ニコラス
アンディ
ニコラス
俺は、ニックが手を差した方向を見た
その時、俺は自分の目を疑った
それは確かに俺自身の手であるはずだった
しかし、そこにはそこには人間とは思えない獣のような手と、赤い液体がついた鋭い爪があった
アンディ
倒れているいじめっ子をよく見てみると、いじめっ子にも赤い液体がついていた
アンディ
いくらニックのためとはいえ、こんな暴力的なことを自分がやっただなんて、到底信じられなかった
しかし、証拠や目撃者はすぐそこにあった
ニコラス
ニコラス
ニックの言葉を遮るように、昨日まで優しかった大人たちが陰口を言い始めた
大人たち
大人たち
アンディ
観客
近くにいた大人たちは俺を見て怯えていた
これで俺は悟った
自分は外の世界にいちゃいけない存在なんだと
このままだと、俺は暴走して何も関係ない人たちや唯一の親友であるニックにまで手を出してしまうかもしれない
それがとにかく怖かったが、一番怖いのは俺がいる街に住む人々なんだと俺は思う
アンディ
俺はそれだけを言い残して、この街を飛び出して行った
ニコラス
ニックは走り去っていく俺を見て、追いかけようとした
「お前が獣だろうがなんだろうが友達を辞める気はない」
彼はこう言いかけていたが、全てを言い終わる前に俺はもう街からいなくなっていた
…やっぱり、初めての親友と別れる時は辛かった
でも、こうでもしないと、無関係であるニックにも危害を加えてしまうと思った
気がつけば、知らない森にやってきていた
いく宛もないのに、ずっと歩き続ける
ニックと別れることも、全部自分で決めたことなのに、俺はそのことをずっと引きずって涙ぐんでいた
アンディ
それでも、俺のエゴで街に住み続けるわけにはいかなかった
これも全て、街の平穏を保つためだと考えた
アンディ
俺は古びた怪しいテントを見つけた
そこには薄らと「ノクターンフリークショー」と書かれていた
俺は興味本位でそのテントの中に入って行った
シルクハットをかぶった長身の男性が現れた
ヴィクター
アンディ
ヴィクター
ヴィクター
そのおじさんは自らをヴィクターと名乗った
当時の俺は、名乗ってもないのにヴィクターが俺の名前を知っている点については疑問を持たなかったようだ
アンディ
アンディ
俺はヴィクターに訳を説明した
ヴィクター
ヴィクターは動物が入るような檻を出した
ヴィクター
アンディ
俺は迷わずその檻の中に入った
少し狭かったが、なぜか安心感を覚えた
あれから14年の月日が経った
俺は14年の間、一度も外に出ずにテントの中で過ごしている
アンディ
ここに滞在することによって、外で他人を傷つけることがなくなった
しかし、ここにいるべきではない「アリス」を連れ出せなかった
あの時、約束したはずなのに、守ることができなかった
あの日から俺はずっと後悔している
後悔してももう遅いのに
俺はしばらく、檻から出られなくなるだろう
俺は後悔を胸に抱きながら、ドラキュラの小説を手に持っている
アンディ
アンディ
ドラキュラの小説は、ニックが好きな本だった