紗良
ホント、楽しかったなぁ
紗良
あと1日かぁ
死神
楽しかっただろ?この1ヶ月
紗良
うん!
紗良
紗良
その、
紗良
ありがとね。あの時
死神
なにが?
紗良
勇気をくれて。
死神
いいや、お前の力だよ。全部
紗良
私さ、アンタのこと好きだわ
死神
ほえ?
紗良
だから、好きだっつってんの。
死神
蒼くんはどうした?
紗良
もちろん彼も好きだよ。
紗良
でも、あなたも好きになっちゃった
死神
そっか
男性
(結局足りなかった。)
男性
(でも、なんとかこれなら買える…)
男性
店員さん、
紗良
ねぇ、返事とかないの?
死神
あのな、おれはーーー
ピンポーン
紗良
誰か来たね。
紗良
ちょっと行ってくる。
蒼
ごめんくださーい
紗良
え!?
紗良
蒼くん!?
蒼
ごめん。あの時は。
紗良
…
蒼
俺はまだお前が大好きだ。
蒼
これ、俺だけじゃない。
世界のみんなの優しさや気持ちが詰まった花束だ。受け取ってくれ。
世界のみんなの優しさや気持ちが詰まった花束だ。受け取ってくれ。
紗良
え!?
蒼
あれから1ヶ月募金したんだからな
バイトもしたし。
バイトもしたし。
死神
な、俺じゃなくてもこいつがいるじゃねぇか
紗良
…
紗良
ありがと!蒼くん!
それから2人で仲良く 最後の会話を交わした
残り
0日
紗良
ねぇ、答えを聞かせて
死神
ああ。
死神
俺はな。
紗良
うん。
死神
お前自身なんだよ。
紗良
は?
死神
お前の心だ。
死神
だから他の人に見えないし聞こえない
紗良
ど、どういうことよ、
死神
お前を強くするために生まれた。
お前が生んだ。俺を。
お前が生んだ。俺を。
紗良
わ、わたしが生んだ?
死神
強くなりたいと願った君に呼ばれて
君の中から来た。
君の中から来た。
死神
俺は君自身だ。
俺が励ましたことも自分で自分を励ましたこと。
俺が行けって言ったことも全て自分の決断。
すべてお前の意思だったんだよ。
俺が励ましたことも自分で自分を励ましたこと。
俺が行けって言ったことも全て自分の決断。
すべてお前の意思だったんだよ。
紗良
全部私が…
紗良
今までの決断すべて?
死神
ああ。
紗良
そっか…
紗良
私…
紗良
強くなれたんだね…
死神
あぁ。強くなったよ。
死神
とても
紗良は亡くなった 18歳という若さで
強い心を 持って
長い話でしたがお楽しみいただきありがとうございます。作者の楼慢です。 この話では、不治の病になった紗良が強くなるために 死神という存在を想像し 自分の想像に励ましてもらい
つまり、自分で自分を励まし 強くなっていったストーリーでした。 分かりにくいかもしれませんが、 紗良は強くなって旅立てたのだと思っていただければありがたいです。 それでは。