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レイの状態は

─どんどん悪くなっていった

まだICから出られないという

意識不明の重体で

助かるかは分からない

これ以上悪くなると

─手術

エリ

なんで…レイがこんな目に…っ

トウマ

エリ

レイは…

エリ

何も…悪くない…

エリ

なのに…

エリ

エリ

トウマ

トウマ

エリ…

事件が起こる前の日まで

時間を戻せるなら─

もしも戻せたら─

こんな事件、起こってないだろうな─

医者

エリさん、トウマさん

エリ

はい…

医者

レイさんの意識が戻りました

医者

ただ─

私は

今までで一番悲しい事実を聞いた

エリ

記憶喪失…?

トウマ

そんな…

病室

エリ

こんにちは…

レイ

レイ

エリ

トウマ

トウマ

本当に…覚えてないのか…?

レイ

誰だよ

エリ

レイ…

レイ

なんで俺の名前知ってんだ?

エリ

エリ

あなたはね

エリ

今年、引っ越してきたの

エリ

私と同じクラス

レイ

レイ

そうなのか…?

トウマ

そうなんだ

エリ

あなたは

エリ

この事故に遭うまで

エリ

ずっと私を守ってきてくれた

エリ

私の命の恩人さんだよ

レイ

俺が…

レイ

レイ

お前を助けた…?

エリ

エリ

うん

トウマ

思い出して…くれ…

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