李苑 リオン
ふふふっ
李苑 リオン
リセットの役割をしている
ブラックホールを破壊……
ブラックホールを破壊……
李苑 リオン
シオンも
中々イカれているのねぇ
中々イカれているのねぇ
シオン
…
彼女の挑発に彼は静かに微笑み目線を逸らした
シオン
それで ミノリ
計画の説明 お願い
計画の説明 お願い
ミノリ
畏まりました シオン様
ミノリ
まず 皆様には
魔法使いの心臓と言っても過言では無い
魔法使いの心臓と言っても過言では無い
ミノリ
〔バイテル〕を破壊していただきます
葵 アオイ
バイテルって
…あの バイテルですか?
…あの バイテルですか?
ミノリ
ご察しの通り
そのバイテルです
そのバイテルです
ミノリ
ですがバイテルを破壊するのは困難極まりない
ミノリ
そこで
「霧氷花の花蕊」…つまり
ブラックホールを破壊していただきます
「霧氷花の花蕊」…つまり
ブラックホールを破壊していただきます
亜流 アル
でも…ブラックホール破壊しちゃったらさ~
李苑 リオン
世界中の情報が
溜まりに溜まってとんでもない事がおきるわね
溜まりに溜まってとんでもない事がおきるわね
ミノリ
そこが重要なんです
ミノリ
バイテルとブラックホールは平等の関係で結ばれています
ミノリ
つまりその二つが無くなると
李苑 リオン
…何も無いわね
漂蓮 ヒョウレン
最初っから作り直さなきゃねぇ~
シオン
それが狙いなんだ
一瞬の沈黙の後に シオンが口を開いた
シオン
この世界は 穢れてしまったんだ
シオン
だから 最初から作り直さなきゃいけない
ミノリ
シオン様の仰る通りです
ミノリ
この世の中は少し調子に乗り過ぎました
ミノリ
ですから_
ミノリがナイフをドアの方へ投げると
ミノリ
この世界は一度天罰を受けるべきです
【ごとんっ】
人間だった物が転がり出てきた
亜流 アル
…
葵 アオイ
俺は
シオン様に着いていきます
シオン様に着いていきます
葵 アオイ
例え……
人から離れた道だろうが
人から離れた道だろうが
李苑 リオン
…私も 人が絶望や痛みでぐしゃぐしゃになった表情が見たいもの
李苑 リオン
共感よ
シオン
…取り敢えず 皆 少しずつでも良いから この作戦の準備を宜しくね
そう言った瞬間 ドアが乱暴に開いた
ミノリ
…遅刻です
ミノリ
蓮華
蓮華 レンゲ
…
ミノリ
この作戦は 誰かが欠けると成功しない可能性があるのです
蓮華 レンゲ
…分かってるよぉ~
蓮華 レンゲ
さっき こっそり聴いてたんだぁ~
シオン
だったら 話の趣旨は分かるね?
蓮華 レンゲ
勿論!
シオン
じゃあ 宜しくね 蓮華
蓮華 レンゲ
うん!
シオン
…これにて 解散
ミノリ
……それで 蓮華
ミノリ
魔法使いを捕らえたのですね?
蓮華 レンゲ
うん!
栞耶 カンヤ
痛てて…
栞耶 カンヤ
って…此処は…
ミノリ
こんにちは
政府の働き蟻さん
政府の働き蟻さん
栞耶 カンヤ
は、働き蟻って言い方は
酷いよ!
酷いよ!
ミノリ
…ですが…事実ですよね?
栞耶 カンヤ
…そ、そうかもしれないけど…
ミノリ
…時間がありませんので手短に話します
ミノリ
貴方には__になってもらいます
栞耶 カンヤ
え?
しんっとした空間の中
幾つもの 〈宝石〉が厳重に保管されている中
沙羅 サラ
……
あら…いらっしゃい
沙羅にそっくりな女性が居座っていた
沙羅 サラ
…誰か怪しい人物は?
居ないわよ
今の所……は ね
沙羅 サラ
そう…なら良いわ
彼女は くるりと回り来た道をまた歩きだした
…相変わらず 冷たいこと…
少しは
話していきなさいよ
話していきなさいよ
沙羅 サラ
…時間がないの
彼女は 足を止めずに そのままはっきりと言った
…じゃあ 最近のがらくたについての噂はお預けね
〈ぴたっ〉
沙羅 サラ
…
彼女は そっくりな自分〈ドッペルゲンガー〉を顔を見てから
足を彼女の元へと動かした
沙羅 サラ
…情報提供 して貰えるかしら?
…そう思っていたわ
だって 貴方は 私だもの
きっとそう言ってくれると思って_
沙羅 サラ
無駄話は良いから
早く言って頂戴
早く言って頂戴
……分かったわ
一つの空間の中 微風がふいた気がした