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運転手の田村さんが見つけてきた 100メートルほどのロープを使い、 互いに迷わないように 手にロープを巻くことにした

ロープはバスの中にあったロープ数本を繋ぎ合わせて100mにしたロープだ

朝木は手にロープを巻きつけてもらう

解けないようにハサミで切らないといけないくらいにキツく縛った

酒井 麻子

手が痛いわ...

田村 春和(運転手)

我慢してくださいよ、皆さんの安全確保のためですから

 田村さんと酒井さんはロープを結ぶ手助けをしているようだ

朝木 真子

これで大丈夫かしらね

原 瑛二

大丈夫じゃなかろう

原 瑛二

こんな事をしたって霧霊に連れ去られるんだからな

原 晴恵

またそんな事を...

原 晴恵

あの事件以来...

小田 和樹

晴恵さん...!今はその話はやめましょう

原 晴恵

...

朝木 真子

運転手の田村→酒井→小田、鹿山→瑛二→晴恵→朝木→加藤の順で山を下ることになった

小田さんと鹿山さんは 肩を貸しながら移動する

田村 春和(運転手)

いいですか皆さん

田村 春和(運転手)

くれぐれもロープを離さないように

田村 春和(運転手)

しっかりと掴んでいてください

鹿山 大治

頼むぞ...小田さん

小田 和樹

任せてください

小田 和樹

いつもサバゲーの為に鍛えてますから

鹿山 大治

すまない、助かるよ

加藤 友哉

この近くは崖があるので気をつけないといけませんね

加藤 友哉

なんせこんな霧が濃いんですから

朝木 真子

そうね

酒井 麻子

そのせいでメガネがぐちょぐちょよ

小田 和樹

外したらどうです?

酒井 麻子

外したら視界が悪くなるでしょ

酒井 麻子

視力0.5もないのよ?メガネなしだと

酒井 麻子

かえって危険だわ

小田 和樹

これは失礼しました

朝木 真子

メガネがぐちょぐちょでも前は見えないのでは?

酒井 麻子

まぁ、たまにメガネ外すことにするわね

小田 和樹

その時はちゃんと止まって拭いてくださいね

小田 和樹

歩きながら視界が悪いと何が起こるかわかりませんから

酒井 麻子

えぇ

酒井 麻子

気遣いありがとう

田村 春和(運転手)

この地図を見てください

田村さんが地図を持ってきてくれた

田村 春和(運転手)

まずはここにある大木まで行きましょう

田村 春和(運転手)

その近くに小屋があるのでそこで休めます

小田 和樹

そうですね

朝木 真子

うん、賛成ね

田村 春和(運転手)

反対の人はいなさそうですね

田村 春和(運転手)

じゃあ、出発しましょう

ロープの間隔は10mほどだ

間隔をあけることで、 もし1人が崖に落ちた時に、 他の人が落ちないようにするのと すぐに引き上げれるようにする為だ

田村 春和(運転手)

私が先導します

前を歩いている晴恵さんはもう朝木の目からは目視できない

朝木 真子

誰も事故らないといいけど

朝木 真子

あれは誰?

前に座り込んでいる晴恵さんがいた

原 晴恵

はぁ..はぁ...

朝木 真子

大丈夫ですか?

原 晴恵

えぇ...

原 晴恵

最近運動不足だったから

原 晴恵

息があがっちゃってね

朝木 真子

そんな急がず

朝木 真子

ゆっくりいきましょう

原 晴恵

そうね...

ロープを手に巻きつけているので 前か後ろの人が立ち止まるとその人がストッパーとなり、一気に 全員が止まることになる

原 瑛二

晴恵!はよこんかい!

遠くの方から瑛二の声がきこえる

原 晴恵

まったくもう...

朝木 真子

行きましょう

加藤 友哉

どうしたんです?

朝木 真子

なんでもないわ

朝木 真子

間隔を保ちましょう

5分ほど経っただろうか

朝木 真子

(まだつかないの?)

そう思っていた時だった

原 瑛二

な...なにをする!?

原 瑛二

お前がなんで...!?

前の方で何やら瑛二さんが口論をしている

原 晴恵

あなた?

朝木 真子

大丈夫ですか?瑛二さん?

原 瑛二

うぎゃぁぁあ!!

原瑛二が 前の方で騒ぎ出した

原 瑛二

ガガ...

原 瑛二

...

カチン...!!

ハサミで何かを切る音が聞こえた

原 晴恵

あなた?!どうしたの?

何も見えない霧の中で 何かが起こった

全員どこに誰がいるかわからない状態で会話が始まる

朝木 真子

何かあったんですか?晴恵さん

原 晴恵

わからない

原 晴恵

何が何だか

鹿山 大治

どうしたんだ...?

小田 和樹

瑛二さんの声がしないですよ?

小田 和樹

探した方がいいんじゃ...

酒井 麻子

私もそうした方がいいと思う

全員どこにいるかわからない状態で 慌てふためいている

加藤 友哉

動かない方がいいです!

加藤 友哉

動くとかえって危険だ!

後ろの方で加藤くんが声を上げている

原 晴恵

でも、瑛二さんになにかあったら...

加藤 友哉

晴恵さんか小田さん!ロープを引っ張ってみたらどうです?

小田 和樹

私の後ろのロープが切られています!

原 晴恵

私のはまだ切られてないっぽいけど

原 晴恵

で...でも怖いわ..

加藤 友哉

そこに居てください

加藤 友哉

誰が晴恵さんの近くにいる人が手助けしてください!

朝木 真子

座っている晴恵さんを見つけた

朝木 真子

大丈夫ですか?

原 晴恵

なんとか

田村 春和(運転手)

とりあえず皆さん動かずにいてください

田村 春和(運転手)

ロープを辿って全員の安否確認をしますから

どこからか田村さんの声も聞こえる

朝木 真子

怪我をしているかもしれないからロープを引っ張りましょう

ロープを引っ張ることにした

少しずつロープ先がみえる

とても重い

加藤 友哉

手伝います

慎重に朝木達のところにやってきた加藤も手伝うことになった

加藤 友哉

よいしょ!

原 晴恵

何か見えるわよ

朝木 真子

あれは...

原 晴恵

え...なんで...

加藤 友哉

うわぁぁぁ!!

引っ張っていたのは原瑛二の死体だったのだ

朝木 真子

なんで...

田村 春和(運転手)

どうしたんです!?

小田 和樹

無事ですか!?

鹿山 大治

どうした!?

酒井 麻子

何が起こったの!?

田村、小田、鹿山、酒井が朝木達のところに集まった

小田 和樹

うっ...

酒井 麻子

...!!

田村 春和(運転手)

なんてことだ...

鹿山 大治

なっ...!!

原瑛二は 首を正面からサバイバルナイフで刺されていた

原 晴恵

誰がこんな事を...

鹿山 大治

嘘だろ...

小田 和樹

こ...このナイフは..

朝木 真子

どうしたんです?

小田は ナイフを見て 驚いている

小田 和樹

霧霊だ...!

小田 和樹

アイツの仕業なんだ...

小田は倒れ込んだ

酒井 麻子

霧霊ねぇ...

田村 春和(運転手)

まさかこの中に犯人が...

加藤 友哉

それはないと思う気がします

田村 春和(運転手)

なぜです?

加藤 友哉

だって誰かが止まってしまったら前か後ろの人があの人は止まったなって分かるはずでしょ?

加藤 友哉

瑛二さんの前の前の人達だったり、後ろの後ろの人達はロープをキツく縛ったから抜け出せもしないし、殺しに行っていたらバレる

加藤 友哉

けれど瑛二さんの前後の人なら殺せたかもしれないけどそれも無理だね

加藤 友哉

もし小田さんが犯人なら瑛二さんを刺すために瑛二さんを待ってからナイフで刺さないといけない

加藤 友哉

そうなると小田さんの前にいる酒井さんの後ろが止まることになるので、酒井さんは小田さんが止まっていることがわかる

加藤 友哉

小田さんは止まっていましたか?酒井さん

酒井 麻子

いえ、多分止まってなかった

加藤 友哉

その逆でもそうだから、この中に犯人はいないはず

朝木 真子

そうだといいけどね...

田村 春和(運転手)

なら、本当に霧霊の仕業なんですか?

朝木 真子

そんなのいるわけないの

酒井 麻子

そうね

酒井 麻子

ただの伝説でしかないわ

酒井 麻子

信憑性はあるけどね...

酒井 麻子

でも、ナイフで刺されてて、明らかに人の手で殺されてる...

酒井 麻子

もし霧霊がいるなら会ってみたいわね

鹿山 大治

俺もだ

鹿山 大治

木の病気を調べにこの山に来たことが何回もあるが、なんか見られてる気がしてな

小田 和樹

...

小田は ひどく怯えている

田村 春和(運転手)

と、とにかく小屋まで行きましょう

田村 春和(運転手)

そこで電話とか探して警察に電話しないと...

朝木 真子

そうね

朝木 真子

さぁ、小田さん!立って!

小田 和樹

...

小田 和樹

こんなもの意味ない!!!

と言って、 小田は凶器のナイフを抜き、 そして ロープを切った

朝木 真子

何をするの?!

小田 和樹

アイツらにやられてたまるか

さっきまでの紳士的な小田さんは そこにはいなかった

小田 和樹

出てこい!霧霊!

小田 和樹

いるんだろ!!

鹿山 大治

お、おい...

酒井 麻子

なんだか、小田さん怖いわ

酒井 麻子

まるで霧霊に取り憑かれたみたい...

そうこうしているうちに 第二の事件が起きてしまう...

霧霊山道殺人事件

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