まふゆ
まふゆ
凄く狙われるの。
類
類
稀血とは、 このセカイの人口の約0.3%を占める… 特殊な人間だ。 その特殊さ故に、狙われ易く…殺される。 そして、 稀血はヴァンパイアと契約を結ぶ。 自分を守る為に… そして、ヴァンパイアは… 血を飲む為に。 ヴァンパイアと契約をした稀血の血は、 もう利用する事が出来ない… と彼女は言った。
まふゆ
まふゆ
僕は何も言えなかった。
瑞希
瑞希
魔法の授業中、 いきなり魔法陣を先生が描きだした。 魔法科ではなくても、 簡単な魔法くらいは習う。 けど、魔法陣なんて高度な魔法は… 習わない筈…
奏
寧々
隣の教室に居た、 緑髪の女の子に魔法が飛んだ。
寧々
女の子のお腹には、 魔法で出来たナイフが刺さっていた。
瑞希
瑞希
先生…? 厭、先生は駄目だ。 だって、魔法陣を描いたのは… 先生なんだから…
奏
奏
治癒魔法、得意な筈…
瑞希
瑞希
急いで教室を飛び出し、 魔法科の教室へ向かった。
授業を受けて居ると、 瑞希がやって来た。
瑞希
瑞希
瑞希
まふゆ
瑞希は、 私の手を掴んで走った。
類
朝比奈さん達に着いて行くと、 寧々が倒れていた。
瑞希
魔法陣を描きだして…
瑞希
飛んで…
寧々は辛そうに息をしていた。 朝比奈さんは、 急いで魔法陣を描く。
まふゆ
まふゆ
朝比奈さんがそう言うと、 寧々の血は止まって、 幾分か楽そうに見えた。
類
寧々
類
寧々
寧々は僕の事を忘れていた。