藤澤涼架side
omr
wki
元貴が帰ってきた
若井は服の袖で目をゴシゴシ擦って元貴に笑いかける
それに元貴も苦笑いを返した
その無言のやり取りだけで二人の仲の良さがわかる気がする
Mrs.GREEN APPLEのギター同士 そして中学校からの幼馴染
何が起きても二人は寄り添って解決してきたんだろう
その中に、僕が入る隙間はない、
もちろん元貴とも若井ともうまくやれているつもりだ
“最年長”として、Mrs.GREEN APPLEを支えてこれている、はずだ
Mrs.GREEN APPLEを抜けたいとは今は思ってないし、 死ぬまで二人と一緒に音楽をやっていきたい程には二人を大切に思っている
でも僕がここまでむしゃくしゃしてしまうのは、きっと僕の心が狭いから
二人から大切に思われているのにそんなことも思ってしまうのは全部僕のせい
回想 藤澤涼架side
僕は昔、アンチが多かった
“Mrs.GREEN APPLEにいらないんじゃないか” そんな中傷も受けてきた
でも、僕は“最年長”だから
最年長が年下に助けを求めるなんて、みっともない
そんな思いを抱えながら、ある日僕は飛び降りようとした
hjsw
そう思いながら柵に足をかけた瞬間だった
omr
wki
hjsw
wki
omr
hjsw
hjsw
wki
hjsw
hjsw
wki
hjsw
若井のことを、初めて怖い、と思った
フェーズワンが終わってからの同居期間中も、ずっと若井は笑ってたのに
口元は笑顔なのに、笑顔じゃない
omr
今まで黙っていた元貴が急に喋り出した
omr
omr
omr
omr
omr
元貴が僕の目を見て言う
若井が隣で頷いている
そのとき僕は思った、
「愛されてたんだな」
今でも元貴と若井のあの目をわすれられない
そのあと僕は柵から足をおろして、少しの休みをもらった
一週間、少しの時間だったけど、気持ちの整理がついた
だから僕は今でもこうしてMrs.GREEN APPLEキーボード担当として Mrs.GREEN APPLEにいるのだ。
今思えば、なんであんなことしたんだろうって思う
でもあの時僕は“死ぬ”以外に選択が見つからなくて
でも元貴と若井がいたから、乗り越えられた
一人じゃ重すぎる荷物も、三人で分け合えば軽くなる
だから、僕は元貴に話してほしい
元貴の歌に助けられた僕が、元貴を助けたい
心も体もボロボロになりながらなんとか生きて今の僕たちがある
汚い世界を頑張って生きて哀しいことも辛いことも三人で支えあって 今のMrs.GREEN APPLEがある
“辛いこと、頼りたいことだってある、その時に頼れるのがメンバーなんじゃないの?”
ねぇ、元貴。
僕が死のうとした時、そう言ってくれたよね。
僕は今、元貴のその言葉を返したかった
元貴だって人間だもん、頼っていいんだよ そう言いたかった
だって元貴は、いま傷ついてるんでしょう?
我慢しなくていいんだよ、ねぇ、元貴
wki
omr
omr
hjsw
wki
頷きも返事もせずに元貴が部屋を出る
いつもの公園。それは僕たちがよく待ち合わせに使う小さな公園だった
こんばんは
400いいねありがとうございます😭 嬉しすぎます、
この作品も頑張ったのでいいねお願いします🤲
ちなみに次回は大森さんsideに戻ります
それではまた!
コメント
2件
やばい泣きそう
最高すぎです👍🏻💗 もっくん、涼ちゃん達と話してー🥺 続き楽しみに待ってまーす‼️