TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

はっ

っと目が覚めた。

次の駅で私が降りる駅に着く所で、

丁度目が覚めた

なにか懐かしい夢を見ていたような……

……ま、いっか。

重い体を起こして電車を降りると

ピコンッと鳴ったスマホ。

手探りでスマホを取り出すと

写し出されたのは、

"写真が送信されました"

の文字。

タップして開くと

画面に広がった高橋とのトーク画面だった。

7月21日

その日付の下にあるのは

高橋とさっきの女の子の自撮り写真

なんで私に送った?

ゆうか

いらない

高橋恭平

ええやろ、

高橋恭平

青春。

ゆうか

黙れ

わざわざ暑い中、

青春する意味がわからない。

玄関のドアを開けて

涼しい風を受けながら思う。

ゆうか

青春なんて、

ゆうか

しなくていいでしょ。

次の日になり、

いつも通り朝から暑い中駅まで行き、

電車に乗り、

電車から降りると

高橋が居た。

高橋恭平

昨日のあれ、

高橋恭平

羨ましいやろ?

ゆうか

別に

高橋恭平

青春したくなったやろ?

ゆうか

青春死ね

高橋恭平

……前より酷くなってる?……?

こんな会話をしながら学校に行って

いつも通りの日々を過ごしていた。

"そろそろ愛川さんの事、痛い目に会わせない?"

この会話を聞くまでは。

それは高橋が違うクラスのかのじょに呼び出された時の休み時間だった。

髪の毛を直すのと、トイレに行くのと。

両方この時間にやっておきたいと思い、

トイレに向かった。

女子トイレ前

ドアは全開で声ダダ漏れ。

そこで聞いてしまった。

私の名前。

私の名前が出て、

良い噂じゃないことは分かった。

私の良い噂は全くと言って良いほどないから。

思わず、進んでいた足が止まる。

"え、急に何言い出すの?りか。"

"だってあいつうざいと思わない?"

"恭平くんに気に入られてるからって調子のって。"

"掃除を押し付けたのもあいつの地位を教えるためにやったのにさぁ"

""結局恭平くんに頼って……ふざけてるよね。""

足がすくむ。

目がくらっとする。

いつもは気にしないのに。

本当の事じゃないから?

"高橋を頼った"

訳じゃなくて、

"頼んでも無いのに来た"

からなのに。

……怖い

私はその感情が溢れると

不思議とその場から逃げていた。

高橋恭平

おう、

高橋恭平

ゆうか、

高橋恭平

どうしたん?

……一番会いたくない人に会ってしまった

ゆうか

た、高橋っ、

高橋は彼女に会いに行ってるはずだったのに……

会うなんて思いもしなかった

高橋恭平

……ゆうか?

ゆうか

……っ……あぁ!!

ゆうか

高橋!

ゆうか

そ、いえばさ!

ゆうか

次の授業英語だよね!

ゆうか

課題やった?

高橋恭平

やった、けど……

ゆうか

私まだなんだよね

ゆうか

高橋英語得意でしょ?

ゆうか

ちょっと見せて

怖い感情を隠すため。

私は昔から

嘘をつくのが下手だと言われてきた。

あまり数多く話さない私が、

嘘を付くときは、

いっぺんに笑顔で話すから。

ゆうか

ほら、

ゆうか

授業始まっちゃうよ?

ゆうか

私さ、

ゆうか

成績下げたくないしさ、

ゆうか

留年とか嫌だし、

ゆうか

今日は高橋の力を……

高橋恭平

ゆうかさ、

ゆうか

ん?

高橋恭平

……いや、なんでも、

少し考え込んだ高橋は、

眉を中心に寄せながら

微妙な笑顔を作った。

多分、嘘はバレてる。

高橋は察しが良いし。

すぐ周りを理解して、

気付けばフォローしてくれている。

……ほら、今だって。

私の周りを警戒して

"優等生のお前が珍しいな"

なんて。

分かりやすく守ってくれてんじゃん。

そういうとこ、

私と似て嘘下手くそ。

ゆうか

ねぇ高橋

高橋恭平

ん?なんや?

ゆうか

……これは忠告

ゆうか

……必要以上に私と関わらないでほしい。

ゆうか

お互い危ない目に会うから。

高橋恭平

……どういう意味?

ゆうか

……行こ、

高橋恭平

え、あ、

私のせいで高橋が被害に。

私のおかげで高橋がどれほどの女の子にフラれたか。

それに、

さっきのリカ?さんの言動で、

私がそろそろ危ないって事もなんとなく察しがつく。

さっき、リカさんが言ってた通り、

今日中には呼び出されるだろう。

はぁ。

つくづく何もかも語れる私が嫌になる。

もう少しバカで鈍感だったら良かったのに。

あの時もそう。

__"駿佑は本当に私の事好き?"

あの時だって、

気付いてしまったのは

この鋭さがあったせいなのに。

青春なんて、しなくていいでしょ。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

294

コメント

12

ユーザー

楽しみにしてて。←

ユーザー

みなみ 楽しみにしとくから。←

ユーザー

今、書いてる!夏休みの宿題の休憩中笑笑

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚