昼休み
いつリカさん達に呼び出されるか
授業中もびくびくしていたけど、
まさか昼とは……
高橋恭平
隣で私の腕を掴む高橋の顔はしょぼんとしていて、
垂れ下がった犬の耳が見えそうなくらい。
……私が居ないだけでそんな悲しむ?
ゆうか
ゆうか
説得したあと、
納得してなさそうな顔で
"わかった。はよ帰ってきてな"
って、私の腕を離した。
ゆうか
……私らしくない
行くのがこんなにも怖いなんて。
りか
りか
皆にバレないためか、
体育館裏に連れてこられた。
体育館裏には、
丁寧なことに、
女の子達が並んでいた。
私はあっという間に女の子達に囲まれ、
"じゃあ本題"
と、言われた。
りか
りか
ゆうか
りか
りか
"ねぇ、みんな。"
その言葉は、
自分が偉いことを表したいのか。
自分の意見を肯定して欲しいのか。
どっちみち、
弱い奴がすることには変わりはない。
所詮、大人数じゃないと勝てないと思っている。
一人じゃなんも出来ないクズばっか。
これだから青春野郎は。
りか
りか
りか
りか
ゆうか
ゆうか
りか
りか
りか
ゆうか
青春野郎だから話が通じない
自分が思い込んでる事と違えば
理由もなく否定する。
自分が正しいと言い聞かせる為に。
私の言葉が真実なのに。
りか
りか
りか
りか
りか
りか
"集団じゃないと何にも出来ない青春野郎"
あぁ、こんなこと、
前にも思ったな。
前にもあったな。
高橋恭平
放課後になった。
あの呼び出された昼。
女子だと思って油断してたけど
案外きつかった。
蹴る、殴るはもちろん、
水まで用意されてるとはね。
私も周りを見ておくべきだった。
さすがに傷だらけの格好で教室には戻れないし
嘘の理由を固めて保健室に行った。
荷物を取りに行けって言われたから教室に行ったら
高橋とばったり。
高橋も私が心配で
教室で待ってれば会えるだろうと
馬鹿な思考で待っていたらしい。
高橋恭平
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
これだから高橋には会いたくなかったんだ。
これまでになく心配そうな、
怒りに満ち溢れた目で。
高橋って怒らせると怖いしね。
友達思いだし。
ゆうか
ゆうか
ゆうか
ゆうか
もうフラレる高橋は見たくない
高橋は堂々と青春野郎になれ。
私はそれを遠くで睨んどくから。
それに、
これ以上高橋と関わる限り、
自分の身が危ない。
結局自分だけになっちゃうけど、
実際、事実だから。
これ以上傷を増やしたら痕になる。
傷の痕を見て思い出すのは嫌だから。
ゆうか
ゆうか
ゆうか
ゆうか
ゆうか
ゆうか
ゆうか
なんで、
なんで涙が出るの?
高橋の前なのに、
もっと高橋が心配するのに、
私は、
……私は何がしたいの?
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
ゆうか
高橋恭平
大きな手が
私の頭に乗っかる。
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
ゆうか
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
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コメント
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みなみ そうなんだぁ〜 私は前前前前前世から好き♡♡←は
まぁ、そうなんだけど、正確には前前前世ね。←いやパクリやん
みなみ あ、そうだよね( ・∇・) みなみって前世から私に惚れてるんだもんね?♡♡←は