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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

昼休み

いつリカさん達に呼び出されるか

授業中もびくびくしていたけど、

まさか昼とは……

高橋恭平

……一緒に食べられんの?

隣で私の腕を掴む高橋の顔はしょぼんとしていて、

垂れ下がった犬の耳が見えそうなくらい。

……私が居ないだけでそんな悲しむ?

ゆうか

今日だけ我慢してよ。

ゆうか

明日は一緒に食べるから。

説得したあと、

納得してなさそうな顔で

"わかった。はよ帰ってきてな"

って、私の腕を離した。

ゆうか

ん、じゃ

……私らしくない

行くのがこんなにも怖いなんて。

りか

呼び出した理由

りか

分かってるよね?

皆にバレないためか、

体育館裏に連れてこられた。

体育館裏には、

丁寧なことに、

女の子達が並んでいた。

私はあっという間に女の子達に囲まれ、

"じゃあ本題"

と、言われた。

りか

恭平と関わるの、

りか

やめてほしいんだよね。

ゆうか

……ド直球ですね。

りか

元々あんたみたいなブスが

りか

恭平と一緒に居るのがおかしいのよ。

"ねぇ、みんな。"

その言葉は、

自分が偉いことを表したいのか。

自分の意見を肯定して欲しいのか。

どっちみち、

弱い奴がすることには変わりはない。

所詮、大人数じゃないと勝てないと思っている。

一人じゃなんも出来ないクズばっか。

これだから青春野郎は。

りか

恭平も

りか

お前と居て苦しいの、

りか

言ってたよ?

りか

あいつと居ると疲れるって。

ゆうか

……別に

ゆうか

私から好きで関わってる訳じゃないんで。

りか

は?

りか

じゃあ何?

りか

恭平から関わってるって言いたいの?

ゆうか

そうですけど何か?

青春野郎だから話が通じない

自分が思い込んでる事と違えば

理由もなく否定する。

自分が正しいと言い聞かせる為に。

私の言葉が真実なのに。

りか

信じられない……

りか

恭平がそんな事するわけないでしょ?

りか

あんたみたいなブスにっ!!!

りか

そもそもムカつくんだよ!

りか

その態度!!!!

りか

一回死ね!!!!

"集団じゃないと何にも出来ない青春野郎"

あぁ、こんなこと、

前にも思ったな。

前にもあったな。

高橋恭平

っ……ゆうか!?

放課後になった。

あの呼び出された昼。

女子だと思って油断してたけど

案外きつかった。

蹴る、殴るはもちろん、

水まで用意されてるとはね。

私も周りを見ておくべきだった。

さすがに傷だらけの格好で教室には戻れないし

嘘の理由を固めて保健室に行った。

荷物を取りに行けって言われたから教室に行ったら

高橋とばったり。

高橋も私が心配で

教室で待ってれば会えるだろうと

馬鹿な思考で待っていたらしい。

高橋恭平

……どうしたん

高橋恭平

その手当ての数……

ゆうか

ん?あぁ、

ゆうか

目の錯覚じゃない?

高橋恭平

いや、

高橋恭平

嘘下手か。

ゆうか

ほんとだって。

ゆうか

わたしには見えないもん

これだから高橋には会いたくなかったんだ。

これまでになく心配そうな、

怒りに満ち溢れた目で。

高橋って怒らせると怖いしね。

友達思いだし。

ゆうか

大丈夫だから

ゆうか

私に構わないで。

ゆうか

ほら。

ゆうか

彼女のとこ行ってあげなよ。

もうフラレる高橋は見たくない

高橋は堂々と青春野郎になれ。

私はそれを遠くで睨んどくから。

それに、

これ以上高橋と関わる限り、

自分の身が危ない。

結局自分だけになっちゃうけど、

実際、事実だから。

これ以上傷を増やしたら痕になる。

傷の痕を見て思い出すのは嫌だから。

ゆうか

高橋、

ゆうか

私、言ったでしょ。

ゆうか

必要以上に関わると

ゆうか

私が危ないって。

ゆうか

今その状況なの。

ゆうか

お願いだから

ゆうか

関わらないで。

なんで、

なんで涙が出るの?

高橋の前なのに、

もっと高橋が心配するのに、

私は、

……私は何がしたいの?

高橋恭平

ゆうか?

ゆうか

っ、やめ、……はや

ゆうか

……早く

ゆうか

いっ、て……よ

高橋恭平

聞いて

ゆうか

聞かない!!!

高橋恭平

ゆうか

大きな手が

私の頭に乗っかる。

高橋恭平

……ごめん

ゆうか

なんで……

ゆうか

謝るのっ……

高橋恭平

俺のせいやろ?

高橋恭平

分かってる。

高橋恭平

守ってやれんくてごめん。

高橋恭平

その謝罪。

ゆうか

いいよ……

ゆうか

……っ、私は、

ゆうか

だいじょう……

高橋恭平

その傷で大丈夫はないでしょ?

高橋恭平

それにさ、

高橋恭平

友達がそんな目にあって、

高橋恭平

黙ってはいられへん、

高橋恭平

たまには守らせて?

ゆうか

っ……

高橋恭平

分かった?

ゆうか

……、

ゆうか

う、ん……

青春なんて、しなくていいでしょ。

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コメント

31

ユーザー

みなみ そうなんだぁ〜 私は前前前前前世から好き♡♡←は

ユーザー

まぁ、そうなんだけど、正確には前前前世ね。←いやパクリやん

ユーザー

みなみ あ、そうだよね( ・∇・) みなみって前世から私に惚れてるんだもんね?♡♡←は

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