テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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俺たちの声は聞こえてますか？

第3話 - ごめんね

2024年11月01日

#すとぷり

#戦争パロ

#STPR

夕芽　【yume】

目を覚ますとそこは狭い防空壕の中だった､､

ななもり｡

そっか、寝ちゃってたんだ、

兄弟たちは体をくっつけて寝ている姿があった、

もし、戦争がなかったら俺たちも幸せに生きられたのかな、

そう思いながら兄弟たちを起こそうとする

本当は起こしたくはない、

だって

いつも安心して寝れないのだから

そう思ってしまい起こそうとする手を止めた

幸せそうな顔で寝ている兄弟たちを見るとどこか懐かしい感じがする

ななもり｡

みんな大きくなったね、（ﾎﾟﾛｯ

そう言いながら一滴の涙をこぼす

前まで赤ちゃんだったみんなが

少なくとも俺にとっては立派な大人に見えた

こんなお兄ちゃんでごめんね、

守ってあげられなくてごめんね、

幸せにしてあげられなくて、

ななもり｡

ごめんね、

人（軍人）

すみません、

人（軍人）

誰かいますか？

ななもり｡

はい！

ななもり｡

ちょっと待っててねみんな、

ななもり｡

すぐ戻ってくるから

町が焼けてると思ってください🙇

ななもり｡

あぁ、こんなにも、

ななもり｡

家は無事､､か

人（軍人）

ぁ、こんにちは

ななもり｡

おはようございます

ななもり｡

何かありましたか？

人（軍人）

おめでとうございます

人（軍人）

あなたは選ばれました。

そこにあったのは一枚の

赤紙だった

ななもり｡

！。

ななもり｡

ｯ。お国のために精一杯頑張ります、

人（軍人）

ご活躍期待しています！

人（軍人）

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

ななもり｡

ぁ、（ｶﾞｸｯ

ななもり｡

ごめんね、みんな、（ﾎﾟﾛｯｯ

ななもり｡

力になってあげられなくてごめんなさい。（ﾎﾟﾛｯｯｯ

ななもり｡

こんなお兄ちゃんで

“ごめんね”

ななもり｡

みんなの顔を見るのは残り3日か、

ななもり｡

莉犬くん
莉犬くんは誰よりもお兄さんでみんなに気を遣って
わがままも一度も行ったことなかったよね？
まぁ少しぐらいわがまま言ってくれた方が嬉しかったかな、
こんな俺の弟になってくれてありがとう｡

ななもり｡

さとみくん、
さとみくんは兄弟にも優しくて、ちょっとだけやんちゃだったね、
でもね、さとみくんはかっこいいよ、どんなに苦しくても悲しくても
弟のことを一番に思ってくれる。いっぱい我慢させちゃったよな、
本当に助かったよありがとう

ななもり｡

ころんくん､
ころちゃんは泣き虫でちょっとおバカだったけれど辛いことも苦しいことも全て我慢させちゃったよね、本当はね誰よりも頑張り屋さんで誰よりよ前向き、俺がそばにいるから安心してね、ってかもういないのか（笑）
本当にありがとう

ななもり｡

ジェルくん､､
ジェルくんはたまにふざけて俺に怒られてたよね、
でもねその優しさが兄弟にとって、俺にとっても嬉しかったんだ、
今まで辛い気持ちにさせてごめんね、寄り添ってあげられなくてごめんね
本当にありがとう

ななもり｡

最後はるぅとくん、
るぅちゃんは腹黒でジェルくんと喧嘩してたことがあったね、
でも最終的にみんなのことを思ってやってくれたんだよね、
その優しさはるぅちゃんにしか出せない優しさ、だからね辛いことも苦しいことも全てこれからは兄弟と分かちあっていくんだよ、（ﾎﾟﾛ
本当はもっとみんなと過ごしたかった、（ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ななもり｡

泣かないって決めたのに、（ｸﾞｽｯ

ななもり｡

ごめんね、（ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ななもり｡

こんなお兄ちゃんでごめんね、（ﾎﾟﾛｯ

ななもり｡

最後まで居られなくてごめんね

涙を拭いて起こそうとする、けど、

やっぱりダメだった

起こそうとする寸前で手が止まってしまう

「起こしてもいいのか？」「これが最後」と思ってしまう