大橋和也
トントン(桃乃の肩を叩く)
大橋和也
お。は。よ。う。
桃乃さん
あーおはよう
佐藤
おっ、なんか仲良くなってる
大橋和也
『でしょ』(声でも言う)
佐藤
あれ、大橋ってそんなキャラだっけ?
大橋和也
『違う…かな』
桃乃さん
じゃあどうしてそうなったの?
大橋和也
…………
大橋和也
『少しでも、大切な人に近づきたい
大橋和也
って思うようになったから。』
桃乃さん
…………
桃乃さん
ちなみにそれって誰?
大橋和也
……………
言えない。
大切な人が、…好きな人が貴方だって
佐藤
愛梨。それは秘密だって
桃乃さん
そっか。残念
大橋和也
『思ってないのに言うなよ』
桃乃さん
は?私はちゃんと心を持って言ってるから
桃乃さん
〇〇とは違って。
佐藤
愛梨一言多い
大橋和也
(o^^o)
桃乃さん
何その嬉しそうな笑顔
佐藤
本当だぁ。
佐藤
キモい
大橋和也
『二人が笑ってると嬉しくなっちゃって……』
大橋和也
『後佐藤失礼』
佐藤
え。それは大橋では?
今までとは違う。明らかに、でも
"距離"は、今でも変わらない。
〇〇
びっくりしたな〜
愛梨
何が?
〇〇
あんな事言ってたのになんか…
愛梨
なんか?
〇〇
矛盾してるな〜って。
愛梨
してないし
愛梨
ただ、考えが変わっただけ。
〇〇
!……そーなんだ
考えが変わったか………
確かにあの時の声は重かった。
とても真剣な声だったのをよく覚えてる。
そんな、つい最近のことだったのに
最近の愛梨は何かに触れたかのよう。
「何に触れたのか」
長年一緒にいる私でも分からなかった
過去
愛梨
………何も無い。ってわけじゃ無いけど
愛梨
びっくりした
愛梨
だって…
愛梨
私耳聴こえないのに
桃乃さん
……多分好きになったから。
〇〇
うわ。懐かしっ
愛梨
は?なにが
〇〇
なんでもなーい
変わってく愛梨を見ると、取り残された気分になる
私は耳が聴こえないわけじゃないのに。
二人ずっと同じだったのに、
先に一抜けされたみたいな。
そんな感じ。
そんな風に、今日は大橋も変わっていた。
3人でいるのが密かに好きだった。
でも、……
二人は変わっていって。
じゃあ私は…?







