憂鬱な気持ちで 日々は過ぎ、5月。
今日は2人の朝練が休みで、
久しぶりに3人で 登校している。
そういうわけで 私は上機嫌だ。
でも上機嫌の理由は もう1つある。
星永羽衣
今日は〜羽衣様の〜誕生日〜!!
なんて明るく歌っても、
帰ってくるのは 1つの拍手だけ。
山口忠
おめでとう、これ僕から
星永羽衣
うぅ、忠は優しいね
星永羽衣
ありがとう…
忠から鳥さんの ストラップを貰って、
早速カバンにつける。
前に私が一目惚れして、
でもお小遣いが足りなくて 買えなかったやつだ。
星永羽衣
はい、蛍の番だよ
月島蛍
……
星永羽衣
まさか準備してないとか…
月島蛍
そうじゃない
蛍は渋い顔をしつつ 小さな袋をくれた。
サラサラした袋で、 口はリボンで止めてある。
星永羽衣
開けていい?
月島蛍
あとでにして
星永羽衣
え、ヤダ
月島蛍
じゃあ聞かないでくれる??
開けると可愛らしい シュシュが入っていた。
私が好きな色で、
2色使われてる少し変わった デザインのシュシュだ。
月島蛍
好みとか知らないし…気に入らなかったら
星永羽衣
バシッ
月島蛍
痛っ…何?
私は批判するように 蛍の腕を叩くと、
髪を結んでシュシュをつけた。
星永羽衣
すごく可愛いよ!
星永羽衣
ありがとう
そう笑ってみせると、
蛍はいつものように そっぽを向く。
耳が真っ赤だから きっと照れてる。
月島蛍
…別に
星永羽衣
似合ってる?
月島蛍
まあ…
星永羽衣
素直じゃないなぁ
そう笑ってやると、
自分だけが照れてるのが 気に入らないのか、
月島蛍
いや、似合うと思ったから買ってるわけだし
なんて不意打ちで言ってきた。
好きな人から そんなことを言われて
照れない女子はいない。
星永羽衣
…そう
なんとか返したその2文字。
顔を見られないように 俯いたけど、
きっと私の耳も真っ赤っか。
ちらりと盗み見た蛍は してやったり顔だった。
そんな私達を忠は、
慣れた様子で 見守っていたのだった。








