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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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××国....!

私が過去に所属していた国!

メシア

(....不運すぎる。)

向こうでは中々に名が知れてしまっているので戦争中は顔を隠して行動しなければ。

トントン

これ....メシアにやらせとった方がええんちゃう?

まかせろり。

メシア〜?

メシア

....(あちらの軍には私の同級生も居ますかね。)

メシア

(もしそうだとしたら....私は戦えるでしょうか。)

おーい。

メシア

....

....メシア?

メシア

メシア

あ....はい。

戦争のための武器揃えるらしいから誰かと武器庫行ってくれへん?

メシア

了解です。

そこら辺のペ神とかゾムとか捕まえてきや。多分暇やろw

武器取りに行くって伝えたら取ってこなアカン武器教えてくれるやろから

ほなよろしく〜。

メシア

....。

....仕事が増えた

武器庫

しんぺい神

....⇽無言で連れてこられた

しんぺい神

....あの

メシア

戦争で使う武器を運んで来いと言われまして

メシア

私一人ではなにを持って行けばいいのかわからないので助っ人です。

しんぺい神

分かった。それは分かったよ。

しんぺい神

でも、廊下で考え事してる人の服掴んで無理矢理に連れてくるのは....

メシア

....どれ運べばいいんです?

しんぺい神

ハイ

しんぺい神

....えーっと....

オフィス

ペ神目線

しんぺい神

よっこらせっと......。

しんぺい神

これで終わりかな?

メシア

....ありがとうございます。

しんぺい神

いえいえ〜。

武器を運ぶ作業.....。普段は幹部全員でやってるはずやけど。

しんぺい神

トントン達も、メシアにばっか雑用押し付けちゃダメやからね?

トントン

....。

しんぺい神

.....

しんぺい神

トントーン?

反応返さんつもりか???

しんぺい神

(トントンとコネシマの頭に腕を置く)

コネシマ

ん"ん"ッ!?(コーヒー飲んでた)

コネシマ

ゲホッ....コホッ.....なんや。神。

しんぺい神

いーや〜?

しんぺい神

反応返って来なかったからさぁ....。

トントン

.....。

しんぺい神

.....トントンさぁ、

しんぺい神

今夜暇?

トントン

ん"っ!?.........いや....あの.....

コネシマ

www

しんぺい神

コネシマ空いてる?

コネシマ

すいませんアノ.....イヤ空いてないっす。w

メシア

(追加の武器を置く)

しんぺい神

.....おっ?何それ。

メシア

.....予備の武器です。

しんぺい神

そーなの?

メシア

(頷く)

しんぺい神

ご苦労さま。

しんぺい神

(メシアの頭に手を置く)

メシア

メシア

.....?

しんぺい神

(撫でる)

メシア

?!

しんぺい神

(笑)

メシア

.....なんです。

メシア

.....急にどうしたんです?(笑)

❥ ❥ ❥ 🔫

しんぺい神

え"ッ.................

メシア

なんですか。

しんぺい神

待って待って待って待って。

しんぺい神

もっかいやって今の。

永遠に守りたいこの笑顔

可愛い。こんな可愛かったっけ?

メシア

はい?

しんぺい神

.....いや.....なんでも.........

メシア

怖いですよ。

しんぺい神

いや......だって.....

しんぺい神

.....ナンデモナイデス。

しんぺい神

ていうかメシアさ。

メシア

はい。

しんぺい神

髪長くない?それ。

メシア

えっ.....。

メシア

そうですか?

しんぺい神

めっちゃ長いと思う。
ほんとに。

メシア

えぇ〜.........。

しんぺい神

目にめちゃくちゃ掛かっちゃってるし.....。

しんぺい神

.....ちょっと来て!!!

メシア

今仕事中なんですけど。

しんぺい神

いいから!

しんぺい神

整えてあげる。

メシア

てか何回仕事邪魔する気です?

メシア

大丈夫ですよぉ.........。

しんぺい神

いやいやいやいや

しんぺい神

俺が切るって言っとんやから切る。

メシア

なんて安直な。オフィスから出る時の幹部からの視線見ましたか???

しんぺい神

見てない。

メシア

でしょうね。

メシア

視線痛すぎてそろそろ死にますよ。

しんぺい神

人間そんなもんで死ぬ訳ないからだいじょーぶやろ。

メシア

違う違うそういう意味じゃ.....

しんぺい神

髪ほどくな?

メシア

.....。

メシア

お好きにどうぞ。

しんぺい神

.....髪綺麗やね。

メシア

どうも。

しんぺい神

どんぐらいの長さがいい?

メシア

.....短すぎなければ。

しんぺい神

了解。

数十分後

しんぺい神

.....どう?

メシア

.....凄いですね。

しんぺい神

まぁ俺軍医してる位には器用だからね。

しんぺい神

可愛い。

メシア

.....どうも。

しんぺい神

元がいいんだから....。

メシア

仕事戻りますね?

しんぺい神

え。

メシア

え?

しんぺい神

いやいやいや、

しんぺい神

えぇ?

メシア

え?

メシア

なんですか?

しんぺい神

もうちょっとゆっくりして行かへんの?

メシア

....ん〜.......

メシア

まだ資料作り途中なので....。

しんぺい神

どのくらいかかりそう?

メシア

2.3時間ですかね。その位です。

しんぺい神

分かった。30分ね。

メシア

....。

しんぺい神

どうせ2.3時間って言っても8割ぐらいの時間別の事しとんやから実質30分ぐらいしかかかってないやろ?

メシア

....別に。

しんぺい神

別にって何、別にって。

メシア

程よくミスって改善してを繰り返してますから....。

メシア

その分時間は掛かりますよ。

しんぺい神

手間掛けてんねぇ....?

メシア

まぁ。

しんぺい神

じゃあいつ暇?

メシア

....お忘れですか。
今は戦時中ですよ。

メシア

暇な時などありません。

しんぺい神

....そう。

メシア

軍医さんも仕事が山のように来ると思いますよ。

しんぺい神

確かに。

しんぺい神

じゃあ頑張って〜。

ガチャッ

キィィ....

パタン

....戦時中ねぇ。

そもそも俺が最強の軍医とか呼ばれ始めたのっていつだっけ?

....

まぁ、どうでもいっか。 そんなこと。

3日後

本部、メシア視点

メシア、しんぺい神以外の幹部は戦場に出ていた

メシア

(本部の周り見回り中)

....今なら誰も見ていないし、少々であれば体を動かしていてもいいでしょうか。

地を歩くのも少し飽きてきた所ですから。

メシア

(少し助走をつける)

メシア

(本部を囲っている木の枝に飛び乗る)

移動はこちらの方が素早く出来ますし、効率的ですね。

メシア

(次々と木の枝に飛び移って移動する)

しんぺい神

(無線繋がり)

しんぺい神

メシア〜?

メシア

(ピタッ)

メシア

ん?....あぁ。はい。

しんぺい神

今トントンと鬱とシャオロンが前線におるんやけどさ

メシア

はい。

しんぺい神

....ちょっと手伝いというかなんと言うか。

メシア

嫌です。

しんぺい神

はぁ?

メシア

嫌です。

メシア

行くならしんぺいさんがどうぞ。

しんぺい神

えぇ〜....。

しんぺい神

....まぁ行ってみてよ。

メシア

....何かあったんですか?

しんぺい神

聞く?

メシア

....

メシア

....聞きましょう。

しんぺい神

....向こうで1人厄介な奴が居るらしいんやが

しんぺい神

そいつからトントン達は軍隊を避難させとるらしい。

しんぺい神

もう既に2.3軍ぐらいはひとりで滅せられた。
後がないんやとさ。

メシア

....。

....そんな奴....居ましたっけ?

誰でしょうか。新人でもいれたんでしょうか?

メシア

まぁ、分かりました。
向かいます。

只事では無さそうです。 急ぎましょうか。

十数分後

....ここら辺か。

メシア

....!

トントン

(地上にて)

トントン

はよ移動せぇ!もうちょい行けば仮テントあるで。

駆け足!

あれか。

メシア

(木から降りる)

....一応息切れしておきましょうか。

メシア

....っはぁ....はぁ....はぁ....

メシア

ヘルプ....来ましたッ!

シャオロン

あ"?

シャオロン

お前何しに来てんねん。

メシア

えっ、....何かお手伝いを....しようかと....。

俺らの仕事増やさんといてくれます?

トントン

俺らがやるから大人しく本部守っとけや。

シャオロン

....出来ることないんやから帰れや

メシア

いや、あのっ....

シャオロン

いやいやいやいや。
お前する事ないんやから帰れや。

そこまで言わなくてもいいじゃないです?

メシア

...!

メシア

でも....

メシア

.......

シャオロン

正直言うけどさぁ....。

シャオロン

邪魔やねん。お前。

....

まぁ。

トントン

....お前のミスで俺らの仕事増えてんねん。気づけや。

トントンとシャオロンは冷静にそう言い放った。

放たれた言葉は

幹部全員に迷惑を掛けてしまう事も

仕事を増やしてしまう事も

重々承知していたはずのメシアの心を抉り、ひっくり返した。

メシア

.....

しんぺい神

(無線)

しんぺい神

いやいや。それは無いんじゃない?シャオロン達。

シャオロン

うおッ!?

シャオロン

ペ神....いや.........でもさぁ

しんぺい神

今すぐ謝るべきちゃうか。

シャオロン

.....でもあいつほんまに無能なんやもん。

てかあれよな。
神ずっとメシア庇っとるけど

....別に無理して庇う必要ないねんで?

しんぺい神

え??

しんぺい神

別にそんな事無いけど。

いや、無理せんでええねんで?

....!

しんぺい神

いや....

ほら。言葉詰まっとるやん。

思っとんやろ?

トントン

あっ!おい!ちょッ、!

トントン

どこ行くねん!

気づけば足が動いていた。

これ以上聞くことを体が拒否したんだと思う。

ただただ走った。

一直線に

敵国に向かって。

途中、GPSが耳に取り付けていた無線機器に着いていることに気付いて強引に取って外した。

面倒くさい。

どうすれば良かったのだろうか。

私は元々....

元々有能であった。

数年前

普通、幹部になるには軍校を卒業した後に軍に関わる仕事に就き、昇進しながら幹部を目指すのに10年はかかると言われており

幹部と呼ばれる人達も年齢だけを見ると30代、40代。

早い人でも27歳辺りであった。

そんな中1人、20どころか15すら超えていない女が幹部となった。

もちろん国中で話題となったが特に炎が大きくなる訳でもなくすぐに炎は消えた。

中学校、高校、軍校を共に飛び級し、12で就職。

13には幹部となった。

上司

この度メシア君が最年少にして4回目の昇進を遂げることとなった。

拍手が上がった。

メシア

ありがとうございます。

上司

何か言う事はあるかね?

メシア

....そうですね。

メシア

実力不足で手が届かない所があるかもしれないですが、どうか暖かい目でーーーーーーー

始めの方は別になんら変わった事はなかった。

メシア

(資料作り中)

メシア

(今の国々との関係はいずれも良好。)

メシア

(だとしたら....)

上司

メシア?

メシア

はい。どうかされましたか?

上司

ちょっとそこにある資料あと30分で完成しといてくれない?

メシア

え?あぁ....。

メシア

分かりました。

上司

(電話を取る)

上司

....あぁ。分かった。会議が国内のどこであるって?

上司

.....今行く。

メシア以外の幹部は数人しかおらず、常に人手不足。

そんな中での期待の新人という訳でメシアは重宝されていた。

上司

メシア。

メシア

あ、はい。

上司

その資料とあそこの資料の作成と〇〇の状況見てきて。

上司

報告用資料も作成しておいて。

メシア

えっ....あの、でもまだ仕事.....

上司

....まぁメシア君なら出来るだろう。

メシア

....分かりました。

「メシアなら」

「期待の新人」

「有能」

そんな言葉が時間が経つにつれてプレッシャーとなった。

上司達はメシアに仕事を任せ、その度に「有能だから」と言葉にしていた。

先輩

あ、メシア?

メシア

あ....先輩。

先輩

それ終わったら戦場の前線出て、軍の手助けしに行って。

メシア

.......了解です。

先輩

ありがとー。

深夜3時

やっと終わった、。

今日はどのくらい仕事....したっけ。

ええと..........。

....疲れた

期待されているため断る訳にもいかない。

ただでさえ忙しいのだから断りを入れる訳にもいかない。

.....

数ヶ月後

上司

これよろしく。明日までに。

先輩

あ、この案件もよろしくね。

メシア

あ.......

メシア

.......

気づけば幹部の仕事はほとんどメシアがこなしていた。

先輩達や上司達は仕事をミスなく素早く終わらせられるメシアに押し付け、楽を覚えた。

一日中戦い、資料を作る。

もはや休む時間はなく 眠る時間すら削られて行った。

それでもメシアは期待を裏切らない様に

失望させない為に

押し付けられた仕事をこなしていった。

メシアの心はボロボロの

「まだ失望されたくない」

「まだ有能でいたい」

という願いだけで日々を過ごしていた

無論 都合よく使われた後に捨てられる事など知る由もなかった。

とある日 休憩室にて

....休憩を仕事中にとるのはいつぶりだろうか。

....眠い

寝てはいけない。仕事が....

メシア

(椅子に腰を下ろす)

メシアは椅子に座った瞬間、襲う睡欲に呑まれてしまった。

数時間後

メシア

....

メシア

!!!!

メシアが起きて1番に思った事

やらかした。

今は何時?何時間経った?

不味い。

廊下

....でもあれだけの仕事をこなしているのだから

まだ大丈夫。まだ失望されないだろう

そんな淡い期待はすぐさま打ち壊された。

メシア

....!!

メシア

すいませ....

上司

....あぁ。メシアか。

メシア

あ..........すみま....

オフィスに戻った時、 そこにはいつも通りの先輩達だと思われる人達がいた。

言動、行動は全て同じ

どう見てもいつもの 期待してくれている先輩だった。

だが何か違和感があった。

先輩

どこ行ってたの?こんな時間まで。

メシア

....少し.......仮眠を....

先輩

......

先輩は一瞬真顔になると

先輩

そっか!なら仕方ないね。

すぐにいつもの笑顔に戻った。

恐らく何かが崩れて行ったのはこの時からだろう。

メシア

あ....〇〇さん....、他の仕事ありますか....?

メシア

自分の仕事終わらせたので、何か出来る事でも....

上司

あぁ〜......

上司

....いや、大丈夫大丈夫。

本当は気付いていた。

あの小さなミスだけで 自らが命を削ってまで築き上げた信頼の山が崩れていた事を

だが気づいてしまうとどうにもならなくなってしまう。

信じたくなかったのだ。

先輩

あ、〇〇さん。一緒に休憩しません?

上司

構わんよ。少し待っていてくれ。

認識してしまうと

自分の心を今まで支えていた唯一の柱が折れてしまう。

それが怖くて怖くてたまらなかった。

休憩室

何も考えていたくない。

....少し休憩でも。

上司

ーーーーーーーーでもさぁ?

上司

あれじゃない?

!!

休憩室に先輩と〇〇さんがいる。

あの人達は幹部なだけあり隠れている人を呼吸音や気配で見つけ出す。

まぁそれを分かっていれば気付かれずに居られるけれど。

メシア

(扉の後ろに隠れ、会話を聞く)

先輩

あぁ〜、やっぱりっすか?

上司

あぁ。

上司

....所詮期待の新人とやらもこの程度だったな。

先輩

ほんとにそうっすよねぇ....。

先輩

仕事もなんでも出来る奴で期待してたんすけど。

上司

....やはり凡人であったな。

先輩

ねー。

それを聞いたメシアは...いや

13.14程の少女は正気を保てるはずが無かった

その後はよく分からなかった。

頭がいっぱいだった。

胸が吐きそうで苦しかった。

視界は動揺して澄んでいなかった。

たった1回、応えられなかっただけなのに。

戦場を駆け抜け、敵の軍をがむしゃらに葬った。

途中、腹部を撃たれたり空中から着地する反動で頭を打ったりしたがもうどうでも良かった。

限界はすぐに来た。

壊れかかっていた体はすぐに壊れた。

4時間程後、戦場から離れた敵地の場所で力尽きてしまったのだ。

所詮使い捨てだった。

....死ぬのか。

そう思っていた時

しんぺい神

....ん?

しんぺい神

....(駆け寄ってくる)

しんぺい神

....ねぇ君、大丈夫?

しんぺい神

見たところ大丈夫じゃ無さそうなんやけど。

しんぺい神

ちょっと触るで〜?

これが神との始めての出会いだった。

過去に囚われる有能さん。

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