甥っ子
おじさん
甥っ子
しかし、甥っ子の目的はトイレだけでは無い。
おじさん
甥っ子
トイレを借りる度におじさんがいつもジュースとお菓子を出してくれる。
中には、お菓子目当てでトイレを借りる子も居たぐらいだ。
ただ一つだけ子供達が嫌がることがあった。
甥っ子は気になって聞いてみた。
甥っ子
おじさん
おじさんは何も答えず無言でニコニコしていたそうだ。
いつも線香の匂いが絶えないおじさんの家は「線香の家」と呼ばれていた。
全校朝礼にて
先生
先生
先生
先生
低学年の人は勿論、甥っ子も怖がったが
高学年の中では気になって夜に不審者の目撃スポットに行くのが流行った。
そして。
甥っ子と同じ部活のS君が不審者を発見
初めは電柱の裏に隠れててS君が歩くと不審者も歩く
S君が走ると不審者も走る
Sくんが後ろ向きに歩くと不審者も後ろ向きに歩く
S君がしゃがむと不審者もしゃがむ
S
だが、ここでおかしいことに気づく
S
S
S
S
S君は怖くなり途端に逃げ出した
S
S君の目に子供110番の家が飛び込んだ
あの「線香の家」だ
玄関先にちょうどおじさんがいた
S
おじさん
おじさんは驚きながらもS君を家に入れ、玄関の鍵を閉めた
おじさんは覗き穴からじっと外の様子を見つめる
おじさん
おじさん
おじさんはとても心配してくれた
S
S君はそれでも気になり、覗き穴を見てみた
S
いた
玄関先に不審者が立ち尽くしていた
S
S君は怖くなり、おじさんに電話を借りて親に迎えに来るよう連絡した
数分後、両親の車が到着すると既に不審者の姿はなかった
後日
不審者を警戒して保護者がパトロールに当たった
そして、不審者に遭遇
まるで保護者は見えていないかのように不審者は全力ではしっていった
保護者
そして、不審者が家に入った
保護者
保護者
まもなくして警察が到着した
ピンポーン。ピンポーン。
中から出てきたのは50代くらいの男性
警官
警官
男性は驚く
男性
警官が話している最中なのにも関わらず、男性は突然ドアを閉めようとした
警官
不審に思った警官が中を捜索すると…
警官
女性の腐乱死体があった
部屋は締め切っておりかなりの異臭を放っている
警官
男性
男性
死後半年以上たっていた
男性はパトカーに乗せられる直前通報した保護者に話があるといい近付いてきた
そしてこう言った
男性
結局通報した不審者はその家にはいなかった
あるのは同じ服装の腐乱死体のみ
殺された女性は見つけて欲しくて、必死に不審者として走り回っていたのでしょうか
そして何よりも驚いたのがこの男性
子供110番の家のおじさんだっ
線香の匂いは腐乱死体の匂いをごまかすものだった
私が何よりも驚いたのは
人を殺して
平然と子供110番の家の看板を掲げ、子供達と接していた事だ
もし子供達がトイレを借りた際に腐乱死体を発見していたら………
みなさんも気をつけてください
安全だと思って、危険に飛び込まないように
コメント
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怖かったー!