/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
__パタン__
たった今、読み切った本を閉じた
美土里
(何度目かな？)
暇さえあれば読む程お気に入りの小説で
ヒロインの、ちひろに憧れてた
美土里
(本当、良いよな...ちひろは。彼氏からも愛されて)
美土里
(明日も仕事あるし寝よ)
__zzz__
__パァ〜__
閉じたはずの本がパラパラと、めくる
？？？
きて、、、ちひろ！起きて
美土里
(誰？私を呼ぶのは。ちひろ？どこかで聞いた様な...)
次の瞬間
完全に目が覚める
？？？
やっと起きた。ちひろ大丈夫？
美土里
ちひろ？何、言って...私は美土里よ
？？？
な〜に寝ぼけた事、言ってんだよ
？？？
ほら行くよ
美土里
行くって、どこに？
？？？
どこってデートだよ
美土里
えっ？
？？？
何？そんなに驚く？
？？？
約束したのに？
美土里
所で、あなたは誰？
美土里
(さっきから、ずっと不思議に思ってた)
？？？
彼氏の事、誰って言う？
__！！__
美土里
か...か...彼氏〜？
？？？
おいおい
？？？
頭でも打ったか？
美土里
(違う...まさか...そんな...はず...ない)
美土里
(だって...あなたは)
美土里
本当にヒロなの？
私は、小説の中の名前を口にした
ヒロ
そうだよ
ヒロ
今さら？
美土里
(どうしよ)
美土里
ねえヒロどこ行くの？
ヒロ
ん〜。秘密
美土里
ケチ！
ヒロ
ケチで結構
ヒロ
それより平気？
美土里
何が？
ヒロ
何がってヒールで歩き回ってるし
美土里
これくらい平気ですぅ〜
美土里
(あれ？これって)
ヒロ
着いたよ
__！！__
美土里
ココって
ヒロ
そう
美土里
(前から1度は泊まってみたかったホテル)
美土里
ヒロぉ〜。ありがとう
ヒロ
泣くの早くねぇ？
美土里
っさいな！もう
受付でチェックインを済ませる
__カチャ__
ヒロ
どうぞ
美土里
ありがとう
目の前は絶景ご広がってた
ヒロ
夜は、もっと きれい なんだろうな
美土里
だろうね
ヒロ
まっ
ヒロ
お前より、きれい なのは ないけどな
美土里
(やっぱり、そうだ)
美土里
(小説のまんまだ)
美土里
(確か、この後は...)
ヒロ
どうする？飯にする？それとも
美土里
先にお風呂、入ろうかな？
ヒロ
一緒に？
美土里
バカ！
美土里
お先に...
出るとヒロは寝てた
美土里
起きて。ヒロ、、、起きてってば
ヒロ
ん〜。もう少しだけ
美土里
じゃなくて...
？？？
いつまで寝てんの？！
？？？
遅刻するよ！
美土里
(あれ？私...)
？？？
美土里！
美土里
(み...どり...)
美土里
(どこかで聞いた様な名前)
？？？
いい加減にしなさい！
美土里
わっあぁ〜
美土里
お...起きるから
美土里
(そうだよ...そんな訳ないのにね)
母親の声で目が覚める
テーブルに置かれた小説を見て思う
美土里
(暫く読むのは、やめよう)
美土里
(けど...)
美土里
ありがとう
美土里
良い夢、見せてもらえて
美土里
行って来ま〜す
母
行ってらっしゃい
母
気を付けてよ
美土里
ん〜
よしっ！今日も1日、頑張りますか
END
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
