僕がなくなる迄

美しい青空の下、風が吹き抜ける。

眼の前には少年が立っている。

何か話す音が聴こえるが、何故か喋っていることは解らない。

自由な笑顔だ。心の底から希望を感じているんだろう。

そして＿

飛び降りた。

何か違和感が胸を騒がせる。

ドッ

…あぁ、そうか

彼は、僕だ。

10月8日、大人気配信者の剣持刀也さんが飛び降り自殺をし＿

夢から目が覚めた。

時計は午前3時を指している。

真っ先に映ったのは、クラスラインだった。

間違えて自分のスタンプを使ってしまった。最悪だ…。

既読 2

そして何事もなく、眠りについた。

朝。時計は午前6時を指している。

声の元を辿ると画面の前にいるガク君がいた。

⚫︎咎人てぇてぇ ⚫︎2、2泊！？ ⚫︎寝起きの顎可愛い ⚫︎うと…うと…。

準備省略

ガチャっとドアを開け、いつも通り学校に向かった。

学校についた。ドアを開け、いつも通り教室に入る。

友達に無視された。

こんな事は初めてだ。何度も話しても無視されるなんて

何故なのか必死に考え、まぁ当然、スタンプの一件が頭に浮かんだ。

でも何故スタンプで…？

クラスライン

バシャッ

水筒の水をかけられた。xは涙ぐんでいる。

困惑していると後ろから…

花瓶の水を上から僕にかける。

僕の手を固定するといきなり…

パリンッ

花瓶を思いっきり手のひらに落とし、花瓶は破片となって散った。

花瓶の破片が僕の手に刺さり、信じられない痛みが僕を蝕んだ。

さっきの破片をまた拾い、僕の手にもう一度刺す。

涙が溢れる。僕も所詮人間かと身に染みて感じた。

あぁ、クラスメイトの嘲笑が聴こえる。本当に、人間なんだろうか

何で、いきなり…何で、僕なんだよ…！