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これは 架空の物語ではない
遠くない未来 必ず現実となる 物語である
1995年1月17日(火) AM5:58
私はすぐに受話器を取ると、古舘研究室の番号を入力した。
比金稔
ここにいる誰もがそう願っていたが、
受話器からは単調な呼び出し音が流れるだけだった。
牧島 薫
牧島 薫
牧島さんの声は震えていた。
小柳津智人
智人が鬼気迫る表情で私を見ていた。
比金稔
牧島 薫
とっさに手を額に伸ばすと、生暖かくて気持ち悪い感触がした。
比金稔
牧島 薫
比金稔
牧島 薫
小柳津智人
比金稔
滅茶苦茶になった部屋の中で、二人は救急箱を探し出した。
牧島さんは箱の中からガーゼと消毒液、包帯を取り出し、私の怪我を手際よく処置した。
牧島 薫
比金稔
牧島 薫
牧島 薫
牧島 薫
小柳津智人
智人はズボンのポケットから財布を取り、診察券を取り出した。
小柳津智人
比金稔
牧島 薫
牧島 薫
牧島 薫
地圏とは、地表面から地球内部の領域を指す。
主に、地球内部構造や地震、火山、そして私達の分野である地殻変動などの研究領域が、「地圏」に相当する。
吉田大学では、地圏領域の研究をされている先生が7名いる。
比金稔
小柳津智人
小柳津智人
牧島 薫
牧島 薫
牧島 薫
牧島 薫
比金稔
小柳津智人
牧島 薫
そう言うと、牧島さんは小走りで廊下をかけていった。
1995年1月17日(火) AM9:25
牧島さんはすぐには帰ってこず、病院の開院時間が迫っていたので、僕らは研究室に置き手紙をして病院へ行った。
開院時間ちょうどに受付を済ませたためか、検査・診断からお会計までスムーズに終えた。
様々な機械で検査したが、怪我も結局大したことはなかった。
二人は安堵し、再び研究室前の廊下に戻ってきた。
牧島 薫
牧島 薫
部屋はほとんど片付いていた。机にはGPS受信機とバッテリーが6台づつ置かれていた。
比金稔
比金稔
牧島 薫
牧島 薫
牧島 薫
比金稔
小柳津智人
牧島 薫
牧島 薫
牧島 薫
比金稔
牧島 薫
牧島 薫
牧島 薫
牧島 薫
小柳津智人
牧島 薫
比金稔
牧島 薫
比金稔
牧島 薫
牧島 薫
小柳津智人
牧島 薫
牧島 薫
比金稔
GPS受信機、地震研の先生から受け取った小型地震計、電源コード、バッテリー、衛星電話…
これら研究資材を机にまとめ、複数回に分けて台車に載せ、駐車場に停めてある研究室の車に載せた。
この他、大人3人が一週間は自活できるくらいの水や食料も積んだ。
牧島 薫
牧島さんが小さな声で呟いたが、私にはよく聞き取れなかった。
あっという間に12時を過ぎ、私達は研究室のソファや簡易ベッドに寝そべった。
1995年1月17日(火) PM21:01
仮眠から目を覚ました私達は、軽く食事を摂った後に、研究室の車に乗り込んだ。
牧島 薫
小柳津智人
比金稔
牧島 薫
牧島さんは気持ち強めに車のキーを回し、エンジンをかけた。
私の一生で最も長く、苦しく、辛い旅が始まった。