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それいけ!我々軍

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それいけ!我々軍

48 - 他人、だけど隣り合わせ⑨

♥

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2022年08月02日

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作者

どうも作者です!

作者

お待たせしました次のお話です!

作者

今日は先にご挨拶!

作者

それではお楽しみください…😌

あれから数日後 ホムラはいつも通り明るくチーノたちと接していた。 そのせいでチーノとショッピはあれ以上ホムラを何とかすることはできていない。

そして任務当日

ホムラ

よっしゃ、サクッと終わらせて大先生に飯奢ってもらおうや!

大先生

ふぁっ!?
なんで俺!?

ショッピ

草w

ホムラ

んははは、じゃあそういうことでよろしく。
行くぞ。

笑顔を一転させ、真剣な顔付きになった。 それを見てみんなも気が引き締まる。

計画ではホムラとショッピが所長の取り押さえ、大先生とチーノ、そして隊員たちが子供の救出ということになっている。

ホムラ

所長探すぞ。

ショッピ

うす

ホムラ

みんなは子供たちの救出を頼んだで。

大先生

任せろ。
チーノ、準備ええか?

チーノ

もちろん。

救出は計画通りに進み、所長も取り押さえた。 あとはヤクの場所を聞き出すだけである。

ホムラ

ほら、さっさと言ったらどうや?
言ってくれたら罰はちょーっとだけ軽くなるで?

所長

俺はヤクなんかやってない!
なんやお前ら警察呼ぶで!

ホムラ

…素直に言えばまだ楽なのに。
ショッピ、こいつのこと見張っててや。

ショッピ

?
はい。

ホムラはツカツカと子供部屋の方へ歩いていく。 壁を叩いて音を確かめたかと思うと、ある一点に向かって一発殴った。

大先生

なに!?
なんの音!?

ショッピ

え、めっちゃ出てきとるやん、草

壁に空いた穴から次から次へと出てくる白い粉や葉っぱ。

ホムラ

…ヤクやってへんねやぁ、へぇ〜。

所長

なんで、なんでわかった!!

ホムラ

まあ、こればっかりはお前みたいなクソ野郎のおかげかな。
俺の五感は人よりもずーっといいんだよ。

ホムラはにやにやしながら所長の前に粉が入った袋をプラプラとさせた。 所長は悔しそうに顔を逸らした。

ホムラ

よし、撤収や。
子供は全員送り届けれたか?

チーノ

うん。
ホムラ、この子…

そこに居たのはあの日助けると約束した少年だった。

少年

お兄さん!!!

ホムラ

な?助けるって言ったやろ?
もう安心してええよ。

少年

ありがとう…!
お兄さんたちは僕のヒーローだよ!

ホムラ

…さ、君もみんなの所に行き。
達者でな!

少年は元気よく手を振って去っていった。

大先生

こいつも警察に引き渡すか。
ヤクも証拠取れたし。

ショッピ

そっすね。
このまま放置しててもホムラさんが殴りそうやし。

ホムラ

え"、そ、そんなことあらへんよぉ!

チーノ

めちゃめちゃ殴りたそうな顔しとるで。

ホムラ

…だってしゃーないやん。
こういう奴が1番許せへん。

ホムラ

子供は子供らしくあるべきなのに、こいつのせいであの少年が責任に押しつぶされそうになってた。
大人に絶望を感じるところやった。

ホムラ

その前にあの子を救えて良かったよ。

ホムラは少年が去っていった方をじっと見つめていた。

大先生

さ、俺らも帰るで!

ショッピ

帰りになんか食いましょうよ。
そういう約束やったやろ?

大先生

忘れたと思っとったのに!
まあええけどさぁ、、焼肉でええ?

チーノ

えぇっ、カニ行きたいっす!

ショッピ

もう焼肉飽きたわ

ホムラ

俺もカニ食いたい!
よし、俺が運転するから行こうで!

大先生

ヒン……

その日の夜、ホムラは夢を見た。

ホムラ

ん、ここどこや?
知らんところ…

そこは外国の街並みで、ひとつも知っているものがない。 ホムラはしばらく歩いていた。

ホムラ

うーん、、なんでこんなとこおるんやろ。
はよ帰りたいのに。

ホムラ

…帰りたい、って、、どこに?

何故かそれまでの生活のことが思い出せない。 仲間の顔も何もかも忘れている。

ホムラ

うーん、誰か俺の知ってる人おらんかなぁ…

???

ホムラ。

急に後ろから声をかけられて驚く。 知っている声だ。

ホムラ

兄さん?

兄さんの記憶だけははっきりと残っている。 ホムラの大事な人。

ホムラ

ねえ、俺どうしてこんなところにいるんだろ。
兄さんも何してるの?
一緒に帰ろうよ。

兄さん

…いや、無理だよ。
俺はもう行かなきゃいけない。

ホムラ

どこに行くの?
別に行く必要ないじゃん。

兄さん

俺は…俺は戦えない。
お前らと一緒にいるのは楽しかった。
でももう、何もかも忘れて旅に出ることに決めた。
だから…別れを言いに来た。

兄さんは花を1輪差し出した。

ホムラ

なにこれ。

兄さん

ハマナスの花。
お前にピッタリだ。

ホムラ

なんで?

兄さん

これの花言葉は…

兄さん

もう行かないと。
元気出やれよ。
俺はお前と会えたことを誇りに思うよ。

ホムラ

え、待って!
行かないで、いやだよ!

ホムラ

兄さんっ!

嫌な汗が額を流れていった。 どうして夢なのにこんなにリアルなのか、ホムラは嫌な予感がした。

ホムラ

ハマナスって、なんだろう…

ホムラ

……なんだよこれ…

ホムラ

なんで、兄さん……っ!

ハマナスの花言葉 「悲しくそして美しく」

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