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Nakamu

はい、以上!

Nakamu

俺の過去でしたー!‪w

Nakamu

次は…ぶるーく行ってみよ!‪w

Broooock

僕かぁ〜

Broooock

ん〜じゃあ

Broooock

僕と、大切な人の出会いの話をしようかな〜

Broooock

これは、まだ軍なんて知らなかった頃の話……

先生

ぶるーくさん少し残りなさい

‪w‪w‪w

あいつまた寝てたのかよ‪w

杉本の説教とかお陀仏じゃん

まじか〜‪w

ダメ人間だろ、あれ

Broooock

……

先生

ぶるーくさん!

先生

返事をしなさい!

Broooock

は、はいっ…

あーあ、かっわいそ

あいつ、

Broooock

……

人生に救いがないんだよ。

先生

はーいみんな静かに〜

先生

HR終わんないぞー

Broooock

……

Broooock

(……)

Broooock

(僕には……)

Broooock

(僕には救いがないの……?)

15歳、Broooock。

日本人と中国人のハーフ。

成績、運動、共に普通。

問題は、

僕が致命的に眠れない体質 だということだ。

Broooock

頭……痛いなぁ……

眠れないと頭痛が酷くなる。

眠れないのは、そう

全部、全部ピアノのせいだ。

Broooock

おっと……

Broooock

放課後もピアノの練習しろって言われたんだったぁ

Broooock

音楽室の鍵開いてるかなー

僕の特技、趣味、生きる意味。

それはピアノを弾くこと。

結論から言うと、鍵は開いていた。

なぜなら、

そこには、何やら興味深げにピアノを眺める小柄な男子学生が居たからだ。

シャークん

っ!や、べ

彼は僕が入ってきたのに気が付くと、

ピアノの椅子から飛びのいた。

Broooock

え?だ、誰…

シャークん

な、何も触ってません!

シャークん

何もっ…

シャークん

と、とにかくすいません!

シャークん

失礼、し、しました!

Broooock

え、え…!?ちょっ

Broooock

ま、待って!

そいつは、脱兎のごとく走り去った。

Broooock

なんなんだよ…

だが、僕にとってはどうでもいい。

Broooock

僕は、ピアノを弾きに来た…

いや

ピアノに引きずられて生きているだけのダメ人間だから。

Broooock

……

Broooock

……

Broooock

……

Broooock

…ダメだ

Broooock

こんなんじゃ、

Broooock

きっと僕、お母さんに…!

出だしのDの単音。

その奥で響かせるのは、 優しいAとDの和音。

きっと誰もが光を望む。

曲調は光を纏い、温かく優しく。

まさに「救い」。

天から降る光のような調べ。

彼方の光。

僕にその光は届かなかったようだ。

またミスをした。

ここに母親がいるわけではないのに、 動悸が激しくなる。

彼方の光は僕を見捨てた。

当たり前だと言うように、

いとも簡単に、

僕を置き去りにした。

結局帰りは夜になる。

まぁ、ミスが少なくなったから 練習してよかった。

早く帰らないと。

──お母さんの居る病院へ。

シャークん

……あの

Broooock

……え、

Broooock

き、君は……

シャークん

さ、さっきはすいません

Broooock

全然大丈夫…だよ

Broooock

どうしたの…?

シャークん

あの、お、俺、

シャークん

いや、僕

シャークん

あなたのピアノが聞きたくて

Broooock

……!

Broooock

僕のピアノを?

シャークん

あ、あ、明日、また、

シャークん

弾いてみせてくれませんか…?

Broooock

う、うん…いいよ!

シャークん

あ、ああありがとうございます

シャークん

あの、あなたの名前…は

Broooock

Broooockだよ〜

Broooock

よろしく!

Broooock

君は?

シャークん

シャークんです

Broooock

じゃあ、タメ口で話そ!

シャークん

は、はい!じゃなくて、

シャークん

うん、、?

Broooock

‪w‪w‪w‪w

Broooock

疑問形‪w‪w

シャークん

‪w‪w‪w‪w‪w

自分の演奏を聴きたいと言ってくれた人は初めてだった。

僕と彼は音楽室で待ち合わせをして、

それぞれ別れることにした。

Broooock

……お母さん

母親

……あんた

母親

遅いじゃない、何やってた?

Broooock

ご、めん、なさ…い

母親

…ピアノの練習は?

Broooock

した……よ

母親

……そう

母親

彼方の光はどこまで弾けるようになったの?

Broooock

えっと、2ページ…

母親

Broooock

お、お母さん?

母親

あんた、そんなんで上手くなれると思ってるの?

Broooock

お母さん、ごめ…

母親

体も弱くて心も弱くて、

母親

あんたの取り柄はどこにあるのよ!

「あんたの取り柄はどこにあるの」

Broooock

……っ

僕は

Broooock

ぼ、僕にも

こんなやつのために

Broooock

僕にも分かんないよ!

ピアノと向き合ってるんじゃない!!

僕は細い母親の手首を掴み、

ぐいっと引っ張る。

弱々しい母親の腕は、 ゾッとするほど震えている。

そして、僕は言ってはいけない事を 叫んでしまった。

Broooock

お母さんだって病院から出れないくせに!

Broooock

そのまま癌が悪化して死ね!!

看護師

ぶるーくさん!!

後ろから羽交い締めにされる。

Broooock

はなせっ、この

Broooock

ぅ、う、僕は、

Broooock

僕はお母さんの為に弾いてるのに!

Broooock

元気になれるように弾いてるのに!

Broooock

彼方の光だって、

Broooock

お母さんがっ、

Broooock

お母さんが!!!!

看護師

大丈夫だから落ち着いて、

看護師

今日はもう2階の個室に泊まりなさい

Broooock

っ、う、ぅあぁぁあ…

母親

………

母親はびっくりしたように 目を見開いて僕を見ていた。

その目に、1粒の光が浮かんでいる ような気がした。

誰もいない病院の個室は、

当たり前だが寂しかった。

でもそれが一番僕に 合っている気がしたから、

そこでひとり眠った。

長い眠りだったと思う。

起きてもまだ動く気にはなれず、

僕はずっとそこにいた。

長い間、そこにいた。

でも、数日後、思い出した。

僕は何かを忘れている。

コンクールで入賞するとか、 お母さんと仲直りするとか、 数学のワークの提出日とか、

そんな事じゃない。

僕の

僕のピアノを

聴きたいと言ってくれた人がいる。

だから。

Broooock

看護師さん、

Broooock

何日もすみませんでした

Broooock

僕、学校に行ってきます

看護師

看護師

そっか、それはよかった…

看護師

でも、ちゃんとお母さんとも仲直りしてね?

Broooock

うん、ありがとう

Broooock

それじゃ、行ってきます

看護師

…行ってらっしゃい

彼は怒っていないだろうか。

とうに諦めていないだろうか。

僕のピアノを… 好きになってくれるだろうか。

そんな思いに身を馳せながら、

僕は外へ駆け出して行った。

鍵を借りる。

廊下を歩く。

僕を蔑む視線も無視する。

音楽室へ行く。

Broooock

……

誰もいない。

誰もいなかった。

あの小柄で声が低い、

臆病な彼は居なかった。

約束を破ったから、

腹を立ててしまったのだろうか。

僕の音は、 誰にも届けられなかったのだろうか。

Broooock

……

ズキズキと痛む心を抑え込むように、

僕は鍵盤に向かった。

Broooock

……

【彼方の光】。

暖かくて優しく、

なのに悲しい。

「悲しみの中にある時はいつだって」

「はるか彼方から 至るところから」

「あなたは私を高みに 引き上げてくださる」

誰にも伝えられない悲しい音楽は、

賛美歌の美しすぎるメロディーに 乗って流れる。

クライマックス。

オクターブと和音で力強いメロディーへと移り変わる。

「来たれ汝の神聖なる精霊よ」

「来たれ汝の天国の家より」

Broooock

……

優しく叩きつけ、

絶望で包む。

そうか、ピアノってこんなに 感情が表に出やすいんだ。

最後の一音。

まさに彼方の光が差し込むように。

静かに、溶け合っていく。

Broooock

……

Broooock

静寂。

弾けた。…最後まで。

僕が息をついていると、

ぱち、ぱち、ぱち。

ゆっくりとした拍手が響いた。

慌てて音のなる方を振り向くと、

Broooock

……え!?

Broooock

シャークん!?

そこには、帰ったと思っていた シャークんが立っていた。

シャークん

そうだよ‪w

シャークん

数日間来ないから心配だったんだぞ‪w

Broooock

ご、ごめん、、

Broooock

でも、なんでここに…?

シャークん

あたりめぇだろ

シャークん

お前のピアノ、

シャークん

聴きに来たんだよ

Broooock

シャークん……

シャークん

素敵な傘をありがとな

シャークん

…Broooock

Broooock

……シャークん、

Broooock

あの、あのねっ、

いっぱいお話したかった。

なぜ数日間休んでいたのか、

なぜこの曲をひいているのか、

お母さんの病気が重くて心配だとか、

不眠症で授業中寝ちゃうから ノート見せてほしいとか!!

Broooock

それから、それからね、

シャークん

わ、分かった、分かったから、

シャークん

一旦落ち着けよ!

Broooock

やだ!無理!

シャークん

え、えぇ…!?

やっと巡り会えたんだ… 僕の音を好きになってくれた人に。

だから、いっぱいお話をしたい。

僕にも彼方の光は救いをくれた。

これから僕は暖かい日々を 過ごせるんだ───!

──と思っていたのに。

Nakamu

失礼しまーっす!

いきなりめちゃくちゃ明るい人が来て 支離滅裂な事を喋り出す。

Nakamu

白尾軍の勧誘に来ましたァ!

その後ろから おずおずと顔を覗かせたのは、

きんとき

ちょ、Nakamu!

まともそうなやつ。

きんとき

駄目だよ今いい所なのに!

きんとき

さっきのピアノだってめっちゃ感動したんだけど!?

あーごめん全然まともじゃなかった。 盗み聞き野郎じゃん、こいつ。

こいつら、何!?

で、白尾軍って何!?

OMG!! 誰か説明してくれよ!💦

Broooock

って話でした

Broooock

まぁ、この後色々聞いて

Broooock

入軍を決めたんだよね〜

Broooock

ね!シャークん!

シャークん

あ、う、うん、

Broooock

どうした?‪w‪w

シャークん

いや……懐かしいなって

シャークん

あと、あの時の録音したピアノまだ持ってるから聴きたい人は…

Broooock

!?!?ボフッ

Broooock

だァァァァァ!!

Broooock

めぇぇぇぇぇえ!!

シャークん

‪w‪w‪w‪w‪w‪

……To be continued

ワイテルズでも学パロがしたい!

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コメント

11

ユーザー

やはりミッドナイトさんは感動した後に少し笑顔になる一言が追加されていてとても素敵です!!

ユーザー
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