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ショッピ
シラが師団室を出ていってからかなりの時間が過ぎた。
空はもう夕焼けに赤く染まっている。
ショッピは団長の机に腰かけてシラが帰ってくるのを待っていた。
コンコンッ
ショッピ
軽いノック音にショッピは顔を上げる。
ドアを開けて現れたのはスヤスヤ眠るシラを背負った魔術開発師団の団員だった。
魔術開発師団の団員
魔術開発師団の団員
ショッピ
ショッピ
団員からシラを引き取り、とりあえず愛用の寝袋に横たわらせる。
魔術開発師団の団員
そう言って団員は去っていく。
ショッピ
ショッピは少しの間あどけない寝顔を晒(さら)して眠るシラを眺めた。
しかしシラはまるで起きる気配を見せない。
ショッピ
シラ
ショッピ
ショッピの声に反応するようにシラは目を擦(こす)りながら起き上がった。
キョロキョロとふしぎそうに辺りを見回して、
シラ
側にいるショッピに目を止めるとじっと見つめてくる。
シラ
ショッピ
シラ
ショッピ
シラ
しかしシラはなんの反応も示さずもそもそと寝袋の中にもぐりこんだ。
少しするとスヤスヤかわいらしい寝息が聞こえてくる。
ショッピ
シラの幼少期を垣間(かいま)見た気がした。
起きるまで待たなければならないめんどうくささにショッピはため息をついた。
日が沈んだころ、ようやくシラは目を覚ました。
シラ
ショッピ
ショッピ
シラ
シラ
シラはショッピから自分のカバンを受け取る。
ショッピ
シラ
突然ショッピは黙りこんだかと思うと、
ポン
とシラの頭に手を置いてきた。
ショッピ
シラ
シラは自分の頭に置かれたショッピの手を下ろす。
ショッピは手持ちぶさたになった手をポケットの中に入れた。
ショッピ
シラ
ショッピ
シラ
ショッピ
シラ
そんな会話を交(か)わしながらシラとショッピは我々師団室を後にした。