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その日の夜

キャロルはある夢を見ていた。

キャロル

キャロル

(…ここはどこだ?)

目の前に広がる木が生い茂る謎の林

キャロル

なんだ、ここ…?

今まで生まれて15年間この国に住んでいるが、こんな場所は見た事がない。

キャロル

キャロルは誰かの気配を感じ、後ろを振り向いた。

???

キャロル

(だ、誰だ?)

目の前には見た事のない女性。

赤子を抱いて、道を歩いている。

赤子はよく眠っている。

すると、突然、その女性は止まった。

???

ごめんね…

女性はそう言い、抱いていた赤子を優しく地面に置いた。

いや、地面に置いたのではなく、「捨てた」のだ。

その女性は踵を返し、走っていった。

キャロル

この赤子、何者だ…?さっきの女も…

キャロルは、その赤子に近づこうとした。

キャロル

だが、体が何故か動かなかった。

キャロル

何で動かないんだよ…

キャロル

キャロル

また誰か来る…

キャロルは気配のする方に顔を向けた。

遠くから1人の女性が歩いてくる。

???

キャロル

…!

キャロル

この女…どこかで見た事が…!

女性は、何かを引き摺りながら歩いてくる

よく見ると、それは血だらけの人の死体だった。

右手に人の手、左手に、ハンマースコップを持っている。

キャロル

あの死体を埋めるんだろうな…

すると、その女性は、赤子の前でピタリと止まった。

女性ハンマースコップと死体を地面に置いて、赤子を優しく持ち上げた。

???

…可哀想に

???

さっき女が走っていくのが見えたわ。

???

あれはアナタのお母さん?

抱き上げられ起きてしまった赤子は、嬉しそうに手を動かしている。

???

…なんて、答えても答えられるわけがないわね。

???

アナタの名前は何?

女性は、赤子の首に掛けられた名前札の様な物に目をやった。

???

「キャロル」…それが、アナタの名前なのね。

キャロル

キャロル!?あたしと同じ名前…!つまりこの女…!

???

ワタシ?ワタシはね…

???

「オリビア」

キャロル

!!

「オリビア」

その名前が頭の中でぐるぐると廻る。

その時、目が醒めた。

見慣れた寝室

キャロル

(全て、夢…?)

キャロル

(いいや、あれは夢じゃない。)

キャロル

オリビア…か

キャロル

懐かしいな…

キャロル

キャロルは昔の事を思い出していた。

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