あれから数年後僕たちは喋ったり立ったりしてもおかしくない年齢となった。今日はうちの会社でも念願の「ドーム」の日。
ピーンポーン
アイ
あっ誰か来たのかな?
ミヤコ
私が出て来ましょうか?
アイ
ううん 玄関くらいだったら私出られるから!
ミヤコ
そうですか
社長
一応今日はドームの日だ。気を付けてな
アイ
分かってるってっ!
アイ
今行きまーす!
ガチャッ
アイ
ん?
りょうすけ
ドーム公演おめでとう…双子の子供は元気?
グサッ
アイ
っ?!
アイ
ウッ
ガタンガタンッ(壁に寄りかかった)
ガチャッ(アクアが来る)
アクア
?アイ?
アクア
ッ…?!
アクア
(血っ?!)
アイ
ハァ…ハァ…
アクア
アイっ!アイッ!
りょうすけ
お前がいけないんだっ!
りょうすけ
ファンに「愛してる」って言ってもて遊んでたんだろッ!
アイ
ご…めんね…
アイ
私…自分でも…嘘か本当か分かんなくって…
アイ
で…も君達に喜んで貰うために…「嘘」という「愛」を振りまいてきたよ…
アイ
いつかそれが本当になることを願って…
りょうすけ
嘘…だろ
りょうすけ
でも俺の事なんかっ
アイ
リョースケくんだよね…いつも握手会に来てくれてた…お土産でくれたプレゼント…今でもリビングに飾ってあるんだよォ
りょうすけ
…ッ!
アイ
あれ…違った…?
アイ
ごめんね…私人の名前とか覚えるの苦手で…
りょうすけ
嘘…だろっ 俺の事覚えててっ
りょうすけ
そんなつもりじゃっ
りょうすけ
あ…あぁぁぁ
カランカランッ(包丁を落とした) タッタッタッ
ドタンッ(ドアに向かって倒れた)
アクア
そうだッ!早く来てくれっ!!(電話中)
アクア
アイ…アイッ今救急車呼んだからっ
アイ
アクアは…怪我ない?
アクア
ウッ無いよ…(´இ‐இ`。)°
アイ
ごめんねぇ…怖い思いさせて…
アクア
大丈夫だよ…(´இ‐இ`。)°
ドアの内側から
ルビー
ねぇ…?そっちで何が起きてるの…?
アクア
来るなルビー…
ルビー
ねぇってばっ!!
ミヤコ
何か緊急事態ですかっ?!
アクア
あぁ…
ミヤコ
どうしたんですかっ?!
アクア
アイが…刺されたッ
ルビー
え…?
社長
嘘…だろっ
社長
救急車はっ?!
アクア
呼んだ…
アクア
警察も呼んだ…
アクア
ある程度の事はやっているッ
ルビー
ある程度の事…?
アクア
大急処置だ…
社長
だったらなんか俺たちにも手伝わせてくれっ!
ミヤコ
今からでもそっちに裏から回ってっ
アクア
ダメだ こんな所見たら…動けなくなるっ
ルビー
だからってっ!!
アイ
ルビー…?
アイ
ルビーのお遊戯会の踊り…良かったよぉ
アイ
私さ…ルビーももしかしたらこの先…「アイドル」になるのかもって思ってて…
アイ
親子共演みたいなさぁ…憧れるよねぇ…
アイ
だから…将来一緒に歌や…ダンス踊って…喋って…
アイ
そのために…頑張って生きるからねぇ…
ルビー
ウッ.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.
アイ
でもッこれは言っとくね…ミヤコさん…社長…ルビー…アクア…
愛してる
アイ
あぁやっと言えたぁ…ごめんねこんな言うの遅くなって…
アイ
良かったぁ…この言葉は絶対に嘘じゃない…
アクア
あぁ…(´இ□இ`。)°
ルビー
ウッウエーンッママァ。:゚(;´∩`;)゚:。
ミヤコ
アイッさんッ(ノд<。)
社長
クソォ…( >̶̥̥̥᷄д<̶̥̥̥᷅ )
アクア
アイ…?
アイ
……
アクア
アイッ…?